表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
334/980

第331 エボリューション

俺はいつものようにバルザードに6個の魔核を吸収させた。

魔核を吸収し終わった瞬間バルザードが激しく明滅し始め、その形状が変化し始めた。


「こ、これは!」


これは以前1度あった現象と同じだ。

バルザードの進化!

明滅と形状の変化が終わると、そこには刃渡りがおよそ45cm〜50cm程度はありそうな細身のショートソードのような形に変化したバルザードがあった。

今までは剣というよりナイフと呼ぶのが相応しい見た目だったが、今回の変化により完全に剣と呼べる物に変化している。

遂にバルザードが名実共に魔剣となった瞬間だ。

まだ、小さいし細いが完全に魔剣と呼んで問題の無いレベルに進化している。

市販の鞘では合わないかもしれないので、帰ったら専用の鞘を作ってもらう必要がありそうだ。

手に持って軽く振ってみると以前よりも重量はアップしているが、手に馴染んだ感じはバルザードそのものだ。

このサイズがあれば十分斬り結ぶ事も可能になりそうで、何かワクワクしてしまう。


「海斗これって……」

「ああ、前にもあった魔剣の進化だよ。バルザードにはまだ進化の先があったみたいだ」

「もしかしたらまだ成長するかもしれないわね」

「まだ小ぶりだからありえるかもな」


もしかしたらバルザードも最終的にバスタードソードぐらいの大きさにまで進化するかもしれない。

先程魔核を6個吸収させたので、更に魔核を吸収させてみると4個吸収された。

合計で10個吸収される事となったが、前回の事を考えると使用回数が増えたに違いない。

いろいろ検証してみたいが、とりあえずこのまま使ってみる事にする。

腰に下げると動く度に脚が切れてしまいそうなので、手に持って移動することにする。


「ご主人様、モンスターです。今度は1体だけのようです」

「みんな、新しいバルザードを試してみたいから、俺が1人で前に立っていいかな。一応フォローは頼みたいんだけど」


メンバー全員から了承を得たので、バルザードを手に前に進んで行く。

すぐに敵を確認出来たが敵は移動可能な植物だった。

根のような物が足代わりとなり普通に移動している。しかも結構大型のモンスターだが薔薇の様な華が咲いている。

初見のモンスターに対して、1人でまともに向かって行くのも怖いので、早々にナイトブリンガーの力を発動させる。

バルザードを構えて、そのまま走る。

モンスターも突然認識出来なくなった俺に反応して近い箇所を攻撃してくる。

当たってはいないが、結構長いトゲのようなものが無数に飛んできている。

地味にというかこれが刺さったら滅茶苦茶痛そうだ。

俺はスピードを早めて敵本体まで辿り着き、側面から斬撃を飛ばしてみた。

斬撃は魔氷剣程では無いが、刃の部分が長くなったお陰で強力になったようで、敵に大きくダメージを与えた。

側面に攻撃を加えた直後に背後に回り込み、一気に斬り裂いた。

今迄のバルザードは少し大きめのナイフの様な使い心地だったので突き刺して掻っ切る感じが多かったが、今のバルザードは完全に斬り落とすイメージだ。

ただ、使い勝手とは別に若干の違和感を感じてしまった。

斬撃を飛ばした時も、今斬って落とした時も『アサシン』の効果が影響しているせいなのか、今までと比べると何となく手応えが薄い感じがする。

斬れ味が良くなってスムーズになったのとは違った感じがする。

違和感も今だけなのかもしれないし、気のせいかもしれない。

敵へのダメージを見ても、進化したバルザードがパワーアップしたのは間違いないので、このまま使って見ようと思う。

【読者の皆様へお願い】


いつもありがとうございます。

この作品は皆様のブックマークとポイント評価で支えられています。

興味を持たれた方は是非ブックマークとスクロールして下部からのポイント評価をお願いします。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
  ▼▼▼ 文庫版 画像をクリックすると紹介ページにアクセスできます ▼▼▼  
表紙絵
     ▼▼▼クリックするとアニメ公式ページにアクセスできます ▼▼▼  
表紙絵
― 新着の感想 ―
[一言] 唐突に強くなったね 次はシル&ルシェ辺り?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ