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第315話 時間加速?

「どうだったのよ」

「どうって、外から見て分からなかった?」

「いつもと同じに見えたけど」

「はい私にも同じに見えたのです」


どういう事だ?俺には実感があったが周りには同じに見えた様だ。劇的に向上したわけでは無いので外から見たのでは変化を感じ取れないのか?


「俺的には結構違ったんだけど」

「どう違ったのよ」

「正面から戦った時は変化無かったんだけど、ナイトブリンガーを使って背後から仕留めようとした時に、速く動けたり、足音が減ったりしたと思うんだけど」

「そうなの?全然気づかなかったわ」

「そうか、もしかしたら俺の気のせいかもしれないからもう一度やってみるよ」


ミクやヒカリンに違いが分からないと言われて自信が無くなって来たのでもう一度検証してみる事にする。

またダンジョンを奥へと進んでいくがしばらく歩くと


「ご主人様、敵モンスターです。2体ですが動きが無いのでトレントだと思います」

「それじゃあ、みんなさっきと同じでお願いします。あいりさんとベルリアが対応している所を俺が後ろから仕留めてみます」


俺達はさっきと同じ要領で倒すべくモンスターの方へと向かった。

しばらく進むとすぐにモンスターを発見する事が出来たが、目視できるモンスターはビッグトレント1体だけだ。シルはモンスター2体と言っていたのでもう1体いるはずだが、ここからは見当たらない。


「みんな、もう1体が見当たらないんだけど、誰か視えてる?」


誰からも返事が無い。ここから見る限り草トレントらしき大きな草も生えて無さそうだ。


「もう1体が見当たらないから、シルとルシェはもう1体が現れたらいつでも対処できるように後方左右で待機しておいてくれ。ビッグトレントは残りのメンバー全員で当たろう」


ビッグトレントを目の前にして放置も出来無いので、不測の事態にも対応出来るよう指示を出して戦闘に臨む。

ミクとヒカリンが後方から攻撃をかけると同時にベルリアとあいりさんが駆け出す。

俺も少し間を置いてからナイトブリンガーの能力を発動してから、大回りに避けて駆け出す。

やはり周りの景色が若干だがゆっくりになった気がする。

本来速く走れば、周りの風景はその分速く過ぎ去って行く気がするのでどうやら俺が速く走れているのでは無い気がする。

感覚的に周りが遅くなったと言うか自分が周りより速く動いている様な錯覚を覚える。感覚的な部分だけだが俺だけ加速して周りの時間経過がゆっくりになった感じがする。

感覚的な変化だから周りからは俺の変化が見て取れなかったのだろう。

そして足音は確実に軽減されている。

他のメンバーと交戦しているビッグトレントには全く気取られる事無く後方まで来る事が出来たので躊躇する事無くそのまま背後から飛び込んでバルザードに切断のイメージをのせて斬りかかる。

大木と言って良い幹の太さがあるのでバルザードの能力を使っても一気に切断とはいかず、幹の1/3程度の位置まで剣がめり込んで止まった。

これは前回感じた威力が増したような感じはしない。

しないが、ビッグトレントは後方から突然斬られた事に反応して一気に攻撃を後方に集中して来たので、その場を飛び退いて攻撃を回避する。

流石に目の前で敵に意識されるとある程度認識されてしまうので、俺の居場所に近い所を攻撃してくるが、やはりビッグトレントの攻撃が微妙に遅い感じがするので、少しだけ余裕を持って避ける事が出来た。

後方の俺に攻撃の意識が集中した所をベルリアとあいりさんが突っ込み『アクセルブースト』の2連撃と『斬鉄撃』を俺の斬り込んだ部分に向けて放ち、そのまま斬り倒す事に成功した。

今回はかなり良い倒し方が出来たのでは無いだろうか。

そして何となくだがこの『アサシン』の能力も分かってきた気がする。

【読者の皆様へお願い】


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― 新着の感想 ―
[気になる点] 加速装置ではなくタンサイキア現象装置でしたか
[一言] 客観的な変化はベルリアに聞くのがいいんじゃね?
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