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第297話 13階層探索

俺は今学校に来ている。


「真司、どうしたんだよ。どんどんやつれてないか?」

「ああ、それがもう1週間経つのにまだ前澤さんから返事がないんだ」

「そうか……返事が無いのは多分真剣に考えてくれている証拠じゃ無いか?」

「そうなのかな」

「そうだぞ、お前の気持ちは1週間も待てないぐらいのものだったのか?1年だって待つぐらいの気持ちで告白したんじゃ無いのか」

「それはそうだが」

「じゃあ、返事が来るまで気長にリラックスして待てよ。その方が結構良い結果につながるかもしれないだろ」

「お、おおっ。海斗にそう言ってもらえると気が楽になったよ」

「それはよかったよ」


真司にはそう言ってはみたものの、1週間返事が無いのか……俺ならメンタルが崩壊してしまいそうだ。

本当に1年返事がなかったら真司は受験どころでは無くなってしまうかもしれない。

たとえだめだとしても、前澤さんには早めに返事をしてやってもらいたいものだ。


次の日になり再び朝から13階層にアタックしている。


「みんな、この階層で怖いのは精神系の攻撃だからとにかく集中だ。シルが敵を感知したらとにかく精神集中だ!」

「海斗、精神集中ってそんなので防げるの?」

「い、いやそれは分からないけど、やらないよりはやった方がいいだろ」

「海斗さん精神集中って何に集中すればいいのですか?」

「それは、自分と敵かな」

「まあ、私は普段から集中してるつもりだったのにダメだったけど」


モンスターに対して一般的な探索者以上の知識を持っていない俺には根本的な解決策は思いつかないが、とにかくどんどん進んでいくしか無い。


「ご主人様、敵モンスターです。恐らく4体です」


シルが恐らくと言うぐらいだからまた、小さいか隠れているかどちらかだろう。

やはり前回同様待っていても何も現れない。植物系のモンスターは待ち受けタイプが多いようだ。

全員で陣形を整えて進んでいくが敵が見当たらない。

前の様に擬態してそうな草も見当たらない。


「シル、何もいないんだけど間違いないか?」

「はい間違いありません。もうすぐ近くまで来ているはずです」


どこだ?今度は本当に見つからない。最近敵モンスターをすぐに見つけられないパターンが増えている気がする。


「マイロード飛んでください」


ベルリアの短い言葉に身体が反応して、横っ飛びにその場から避難した。

飛びのきながら今まで自分がいた場所を目視するが地面から何本もの木の根の様なものが突き出していた。

地表に出た部分をベルリアが剣で切断する。


「ベルリア、地中か!木の根による攻撃だな。みんなも1カ所に留まるのはまずい。移動しながら地中へ向かって攻撃しよう」


しかし地中への攻撃だが俺達パーティはシルとルシェがいるので、2人がいればどうにでもなるが他のパーティーはどうしているのだろうか?

魔法を使ったり、爆破出来る様な道具類を持ち込んでいるのかもしれない。


「シルとルシェは、根が出て来た所を下に向かって攻撃してくれ。ヒカリンとミクとベルリアは地上に出て来た部分を攻撃して」

「マイロード、足元です」


ベルリアの声に横っ飛びに離脱する。

俺がターゲットになっているのか先ほどまでいた足元にまた根の様な物が大量に顔を見せた。

他のメンバーの足元にはまだ現れていないので、いつもの様に俺が狙われているのだろう。

女の子達に攻撃が集中するよりは全然良いのだが、相変わらず俺ばかり狙われる理由が分からない。

やはり末吉のせいかもしれないので、今度春香と一緒におみくじを引き直しに行ってみようかな。


「ベルリア、ヒカリン、ミク頼んだ!」


ベルリアは2刀で根を斬り落とし、ヒカリンが残った部分に向けて『ファイアボルト』を放つと同時にミクが『スピットファイア』を連射すると、それぞれの着弾と同時に地上部分の根が一気に燃え上がりそのまま地中部分にも炎が伝播していった様に見えた。


「シル、反応はどうだ?」

「先程の攻撃で1体仕留めた様です。後3体です」


ヒカリンとミクの攻撃で1体倒した様だ。地中に埋まっているとはいえ、地上の部分に対する炎の攻撃で地中の本体までダメージが通るらしい。

やはり炎が特効の様だ。これならいける。残りの3体を早く仕留めたい。

いつもありがとうございます。遂に50万文字と300話に到達しました。当初10万文字も難しいかもと思いましたが、読者様の応援のおかげでここまでになりました。筆者の想像を超えて単行本5冊分になってしまいましたが、今のところ終わる気配は全くありません。春以降の書籍も1巻の壁を超えて2巻以降も続刊出来るよう応援お願いいたします。

頂いている感想も毎回有り難く読ませてもらっています。

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[一言] 七日間は長いな 忘れられて無い事を祈るw
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