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第188話 対セクメト

俺は今隠しダンジョンを探索している。

偽セベクを倒してから探索を再開したが、内部は遺跡っぽい。

ピラミッドとかにはもちろん入ったことはないが、イメージで言うとそんな感じがする。

探索者というより冒険家にでもなった気分でちょっとワクワクしてしまう。


「ご主人様、敵です。今度は2体です。おそらく先程と同等以上の力がある気がします。」


「みんな、落ち着いて相手をよくみて戦おう。シル、もしかしたら攻撃参加を頼むかもしれないから準備はしておいてくれよ。」


「かしこまりました。」


そこから50m程進むと2体のモンスターが仁王立ちしていた。

このエリアのモンスターは仁王立ちが基本なのだろうか?

2体とも人型だが頭がそれぞれライオンと羊だった。

スフィンクスが人面ライオンだったが、今目の前にいるのはライオン面人間だった。


「海斗、セクメトとクヌムだと思う。」


「ミク、なんでそんなに詳しいんだ?俺そんな神の名前知らないんだけど、どっちがセクメト?」


「ライオンの方よ。前に興味があって色々調べたことがあるのよ。」


「エジプトに興味があったのか?」


「カードゲームよ。」


「ああ、そんな感じか。カードゲームとかやるんだな。それじゃあ能力とかわかるの?」


「クヌムは人間創造だったと思うけど。セクメトは伝染病の息を吐くと思う。」


「おいおい、セクメトやばすぎるだろ。古代エジプトの伝染病の抗体なんか俺持ってるかな。お母さんちゃんとワクチンうってくれてるかな。」


「多分、一般的なワクチンじゃ無理じゃない?」


「シル『鉄壁の乙女』って伝染病防げるかな。」


「あまり考えたことはありませんが多分大丈夫じゃないでしょうか。」


かなり怪しいが信じるしかない。


「みんな偽セクメトを遠距離から一気に叩くしかないな。ベルリアは毒に耐性があるって事は伝染病とかにも耐性があるのか?」


「全く問題ありません。」


「それじゃあベルリアは近接で偽クヌムの足止めをしてくれ。その間に偽セクメトを殲滅しよう。」


『鉄壁の乙女』のサークルからベルリアが飛び出していく。

俺はとりあえずバルザードの斬撃を飛ばすが、着弾と同時に他のメンバーも攻撃を開始する。

ヒカリンは打ち合わせ通り『ファイアボルト』を連発している。ルシェも『破滅の獄炎』を発動して攻勢を強める。

あいりさんは魔核銃を連射してミクも『幻視の舞』を発動したようだが、変化が見て取れないのを確認するとすぐに魔核銃にスイッチして攻撃を開始すると同時にスナッチも攻撃参加する。

俺も連撃を重ねて使用制限の10発迄使い切る。

攻撃による粉塵が晴れて来たので偽セクメトを凝視するが、ボロボロだがまだ生きている。しかも少しずつこちらに近づいて来ている。


「みんなやばい近付いて来た。攻撃は効いてるから倒れるまで徹底攻撃だ。特にルシェ、病気には炎が有効かもしれない。どんどんやってくれ。」


正直、『鉄壁の乙女』が病原菌に有効かどうかわからない上に効果が切れたらやばい。とにかく早く倒すしかない。焦りながらもバルザードに魔核を吸収させて、再度斬撃を飛ばす事に専念する。

他のメンバーも気持ちは一緒なのか、血相を変えてひたすら攻撃を集中させる。

ルシェの攻撃も加わりまさに絨毯爆撃状態になったが、ボロボロの状態になりながら徐々に近づいて来ている。

怖い・・・

いつもと違った恐怖に耐えながら攻撃に集中していたが遂に光のサークルの目の前まで到達してしまった。


「ひっ・・・」


誰の声かわからなかったが恐怖から声が上がったのはわかった。

俺も目に見えない病原体への恐怖からプレッシャーを感じてはいたが、やるしかない。

目の前の偽セクメトに対してバルザードを突き出してねじ込み、瞬間的に破裂のイメージを目一杯重ねてやった。

しばらく間があって


「ボフゥン」


偽セクメトを爆散させる事に成功した。

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