表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
142/982

第142話 ベルリア

俺は今9階層で悩んでいる。

手元にあるサーバントカードを売ってしまおうかと悩み中だ。


「おい、そのサーバント売ってしまおうかと思ってないか?」


「ああ、まあそれがいいかなと思ってるんだけど。」


「そんな奴でも一応士爵だからな。騎士だから忠誠心は高いと思うぞ。前衛に使ってやってもいいんじゃないか」


「う〜ん。ルシェそうは言ってもな、忠誠心ねー。あんまりピンとこないな。そもそもこいつ武器持ってないんだけど前衛できるのかな。」


「あれだけ私達とやれたんだから問題ないだろ。なっ。」


どうやらルシェは売るのに反対らしい。気は乗らないが、一応倒したのはルシェだから、無下にも出来ないか。


「わかった。じゃあ一度召喚してみてから決めよう。ダメそうだったら売るのでいいか?」


「ああ、それでいいよ。」


「みんなもそれでいいかな。」


みんなの同意を得てからカードを額に当て


「ベルリア召喚」


召喚と同時に発光してベルリアが顕現した。


「マイロード、ベルリア召喚に応じ馳せ参じました。永遠の忠誠を誓います。」


おいおい、お前もか。

そこにいたのはおっさん悪魔ではなく、ただの子供。小さな角が生えているので悪魔には違いないが、もしかしたらシル達よりも小さいかもしれない。

しかもマイロードってなんだよ。一体誰のことだよ。


「姫、姫様の為にも身を粉にして働きますのでよろしくお願いします。」


姫?一体誰のことだ?姫なんかいないけど。


「ああ、まあよろしくな。」


ルシェお前のことか。お前いつから姫になったんだ。姫ってもっとお淑やかなものじゃないのか?


「ぷふっ」


予想外のやりとりにちょっと笑いが漏れてしまった。


「おい、なんで笑うんだよ、失礼な奴だな。」


「いやだって、姫様って。ちょっと可笑しくてな。ごめんごめん。」


「お二人は本当に仲がいいんですね。羨ましいです。」


ベルリアが話しかけて来るが、嫌味な感じは全くなく、本気で羨ましがっているようだ。


「ねえ、あれって、さっきまでのあの悪魔なのよね。」


「ええ、全然違いますね。むしろ可愛いのですけど。」


「確かに可愛いが、大きくなったらああなるんじゃないか。」


「大きくならない方が絶対にいいですね。」


「そう思います。」


「それはそうとベルリアちょっと聞いてもいいか。」


「はいなんでしょうか。」


「お前武器はどうした、騎士だろ。」


「いえ、私に聞かれてもわかりません。なぜか何も持っていません。是非とも魔剣をお与えください。貴方の剣として頑張ります。」


「いや、魔剣は一本しかないからやれない。また今度拾ったらな。それとスキルも何で1つしかないんだ?」


「それは、レベルが初期化されていますので、そのせいだと思われます。」


「スキルの『ダークキュア』なんだけど人間にも効果あるのか?」


「申し訳ございません。人間相手に『ダークキュア』を使用したことがないので、使って見ないと効果はわかりかねます。」


ああ、これは俺が実験台になるしかない奴だな。スキルがこれしかないので使えるかどうかの確認は必須だ。とりあえずもしもの時の為にポーションを買い揃えてから臨みたい。呪いとか、かかってもポーションで何とかなるんだろうか。そもそも呪われるとどうなるんだろう、不幸にでもなっていくんだろうか。


「ちょっと明日、スキルとかの検証をしてから処遇を考えようと思うんだけどみんなもそれでいいかな。」


「ちょ、ちょっとお待ちください。処遇とはどう言う意味でしょうか?ま、まさか手放す気なのですか。私はもう貴方を主人として認めてしまいました。姫様もおられますし、私の居場所はここ以外はあり得ません。お願いします。お願いします。」


こいつってこんなキャラだったのか?なんか俺が悪者みたいじゃないか。悪魔に悪者扱いされる俺って一体・・・

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
  ▼▼▼ 文庫版 画像をクリックすると紹介ページにアクセスできます ▼▼▼  
表紙絵
     ▼▼▼クリックするとアニメ公式ページにアクセスできます ▼▼▼  
表紙絵
― 新着の感想 ―
[一言] 名前で女かと思ったら野郎だったのかよ ハーレムパーティにヤロウはいらねぇw
[気になる点] 大事な設定忘れてるし、そりゃ皆ツッコミ入れるわなw また後で、コレは冗談で言ってたとかになるのかもだけど、冗談にはとても見えないしねぇ >一度召喚してみてから決めよう。ダメそうだった…
[一言] 直されてないってことは作者感想読んでないな 設定も守れないって書き手としてどうなん
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ