目立ちたがり屋の僕は、、、?
僕は子供の頃から、人に見られたい! 注目された! そんな風に
強く思う子供だった。
そして、、、大人になった今も、その性格は何一つ変わらなかった。
僕の名前は 『岸崎 正一』47歳、未だ独身でしかも、、、。
フリーターで、フラフラしている。
そしてこれまた、実家暮らしで親に面倒を見てもらっている。
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『正一! もう時間だよ~早く起きな! 仕事に遅れるよ~』
『...うーん、今日は休みなんだよ~もう少し寝かせて~』
『あら? そうなの、、、朝ごはんテーブルにあるから、起きたら食べな~』
『あぁ、うん、わかった、、、。』
...家では、いつもこんな感じだ!
所謂、僕はダメ息子なのだろう、、、。
お金もない! 彼女もいない! 仕事もちゃんと安定した職についていない!
正直、落ち込んでも仕方がないところに僕はいるのだろうな~
でも、、、僕はポジティブ人間と言うか、、、。
『目立ちたがり屋だから、、、!』
落ち込むことを知らない!
テキトーに仕事をして、夜はクラブに行って遊びまくる。
知らない奴らに、知らない女の子たちとワイワイ騒ぎまくって浮かれて~!
酒でべろんべろんになって、朝帰りすると、、、?
母親は、呆れた顔で僕に言う。
『私はアンタをそんな風に育てた覚えはないんだけどねぇ~!』
『あ~~~あああ! かーちゃん! あぁ、うっ、』
『アンタ! こんなところで寝ないで! ほら、自分の部屋で寝な~!』
『うっ、うん、かーちゃん! 気持ち悪い!?』
『洗面所で! ホラ! 早く行きな~ ほらほら~!?』
『わかってるよ、かーちゃん! うっ、気分悪っ、、、!?』
▽
本当に、母ちゃんにだけはこう思うよ。
【本当に、ごめんね、ダメ息子で、、、!】
でも、この生活を変えることは難しいんだよな~
僕と同じ歳の奴らは、結婚して子供もいて一戸建てに住んでたり
幸せなんだよねぇ~
子供も大きくなって、夫婦二人の時間をゆっくり過ごしているかもしれない!
仕事だって! 自分の会社を立ち上げて上手くいっているかもしれない!
普通に考えたら、、、?
僕は47歳で、独身で、しかもフリーターでフラフラしてる。
そんな僕に彼女なんかできる訳がない!!!
母ちゃんに迷惑ばかりかけるバカ息子だ!
*
でも、亡くなった父ちゃんと約束したんだよな~!
『どんな事があっても、母さんの事だけは頼むなって!』
だから、どんなに遅くなっても必ず家には帰るようにしている!
それが、父ちゃんとの約束だから...!
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でも数年後、、、。
母ちゃんが急に倒れた!
突然死だった...。
僕と最後に話した会話は、、、?
『テーブルの上に、朝ごはん作って置いてあるから、起きたら食べるんだよ~』
...僕が起きて、テーブルに行くと、、、?
母ちゃんが倒れていた!?
微かに息をしている感じだった!
直ぐに、救急車を呼んで、病院に着いたけど、、、?
もう、、、手の施しようがなかった。
...救急車に運ばれている時には、もう既に亡くなっていたんだ。
『ごめん、母ちゃん! 直ぐに気づいてあげれなくて、、、!』
*
今僕は、家の八百屋を引き継ぐ事にした。
売れない野菜や果物をどう、売るか考えている。
ネットやお店に売る方法をとったりして、なんとか八百屋をやっていけてる。
店の前で、、、パフォーマンスをする事もある!
僕の目立ちたがり屋の性格がここで本領発揮かな!
『母ちゃんありがとう! これからも八百屋! 僕が頑張るよ~!』
最後までお読みいただきありがとうございます。