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「ガキンッ!!」
デモニアックの頭部を目掛けて鞘から刀を抜かずに打撃を叩き込むダニー。
続けてそのまま近くにいたもう一匹のデモニアックにも刀の握り手を使い、トカゲ型のデモニアックの腹部らしき場所に打撃を叩き込んだ。
「あ?」
一旦デモニアック対して攻撃をし終えたダニーはその場に立ち尽くし、とぼけた声を上げた。ダニーの考えでは鞘から抜かれた刀はデモニアックの頭部から腹部まで斬り裂いて倒す予定だったのだ。しかし、ダニーが思っていた以上に刀の刃が錆びていたらしく綺麗に抜くことはできなかった。
「やっぱ整備不良のままカムイだと戦いにくいな」
だが、整備不良のカムイとは言えダニーの腕力とデモニアック対して有効に効果発揮するカムイをまともに受けた二体のデモニアックは二体ともかなりの致命傷を受け、黒い液体をまき散らしながら煙のように消滅した。
「さて・・・・・・・もう一体のデモニアックは・・・・」
ダニーのセリフとほぼ同時にすかさず、五メートルほど離れていた三体目のデモニアックが飛び交った。
ダニーは飛びかかってきたデモニアック対して口の中に刀の鞘を突っ込むとデモニアックの腹を突き破るほどの力を加えた。案の定トカゲ型のデモニアックの腹を突き破り黒い液体をぶちまけそのまま動かなくなった。
ダニーは口から鞘を抜き、煙草を取り出した。ダニーの服や顔にかかったデモニアックの体液は三体目デモニアックの死体が消えると同時に消滅した。
「・・・・アゲハこれで全部か?」
「待って、もう一体近くにいる」
「こんどは俺にやらせてくれyo」
「おぅ」
策敵を終えたらしいアゲハが声を上げた。
「大きさは5メートルくらい距離は・・・約100メートル・・・・・弱点は左胸・・・・・」
「こういう時のアゲハは頼りになるよな」
「だな」
「こほんっ・・・・っでボブが行くんだっけ?」
アゲハが頬を軽く赤く染めて問いかけた。
「そうだyo!ランカーNO18位の戦い方をみしてやるyo」
ボブがカムイを構えなおすと前方に鬼のような形相をした大きな体躯のデモニアックがかなりのスピードでこちらに向かってきた。
ボブのカムイはこん棒型、シンプルな作りながらものの、その破壊力は今のメンバーの攻撃力の数倍にも及ぶだろう・・・・ましてや、相手がパワータイプならかなりボブのカムイと相性が良い。
っぐと力を込めてボブはこん棒を握り一撃必殺の機会をうかがった。鬼のデモニアックはボブ目掛けて突進した。ボブは突進の瞬間にカムイを起動させた、ボブのこん棒はその全身電気を帯びだしデモニアックの上半身を吹き飛ばしたのだ。
「これじゃあ、18位のお手本にはならないyo」
ボブは少し落胆しつつカムイの能力を解除した。
「これで、ミッション完了ね。さぁ、帰ろう!」
報酬が楽しみなのだろう、アゲハがスキップするように無人ヘリに向かった。
お疲れ様です。
次で完結。




