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④外国人問題と総括

筆者:

 では、選挙戦終盤に「失言」として取り上げられたものを見ていきましょう。



14 参政党神谷宗幣代表「あほだ、ばかだ、チョンだと」


 参政党の神谷宗幣代表は18日、三重県四日市市で演説し、同党の憲法構想案への批判に関し「新しい憲法をつくる」とする党の主張に「あれが足りない、これが足りない、憲法を分かっていない」と指摘されていると説明した上で


「あほだ、ばかだ、チョンだと(言われる)」


 と発言し、直後に


「今のカット、ああ、またやっちゃった」


 と撤回したことが問題になりました。



質問者:

 「チョン」は韓国・朝鮮人に対する差別的な表現とされていますよね……。



筆者:

 このようなことを公に発言することは、平成28年に施行した「本邦外出身者に対する不当な差別的言動の解消に向けた取組の推進に関する法律(いわゆるヘイトスピーチ規制法)」などの対象になってしまうために気を付けた方が良いです。


 即時に撤回しても「普段からそんな風に考えているんだな」といった見方もできると思いますから本当に注意した方が良いと思います。



質問者:

 人間性が疑われるということですね……。



筆者:

 人間性が疑われると話すら聞いてもらえなくなりますからね。



15 立憲民主党野田代表「国籍の壁をなくしていこう」


 野田佳彦代表は7月12日、SNSでのアンケート「野田代表に『街頭演説で話してもらいたいこと』」のリクエストに応える形で「共生社会・人権」「物価高・経済産業」について取り上げ、仙台市内での街頭演説会で


『われわれは、多文化共生社会をつくりたいと思っています。外国の方と共生できるだけではありません。多文化共生というのは、性別の差別をなくしていこう、男性と女性の差別をなくしていこう、そして当然、国籍の壁もなくしていこう。あるいは、価値観の相違を認めていこう、年齢差による差別もやめよう――そういうことが多文化共生社会なのです。』


 と発言されました。


 この発言は7月12日のものですが、SNSで大炎上したのは7月18日の夕方ぐらいからでした。



質問者:

 でも、差別をなくしたいという気持ちは分かりますけどね。



筆者:

 確かにおっしゃっていることは分かりますし、その理想の美しさはあります。

 僕だって世界80億人で手を取り合いたい気持ちはあります。

これを目指すために「多文化共生庁」というのも創設することを立憲民主党は目指すそうです。


 しかし、アメリカが「世界の警察」をやめるぐらい「80億人を皆平等に」ということは難しいのが非情な現実としてあるのです。


 アメリカよりもはるかに劣っている日本が国家としての壁を取り払えば、住める平地の国土も狭いですし、今いる日本人の権益は瞬く間のうちに無くなってしまうことでしょう。


 最悪は外国人の方のために元いた日本人は、アメリカのインディアンやオーストラリアのアボリジニみたいに先住民の奴隷労働者になり、やがては人口としては壊滅するのです。



質問者:

 差別はいけませんが区別は必要ということですね……。


 さきほどのヘイトスピーチ規制法に当たらないようにするためにはどうしたらいいんでしょうか?


 この辺りは非常に難しい境界線だと思うんですけど……。



筆者:

 どちらかというと「相手が間違っている!」みたいな感じで苛烈に非難をするよりも

「日本人の不安や権利」について語った方が良いと思います。


 「今住んでいる人にも権利があるんだぞ」ということを強調すればそんなに排外的にならずに済むと思います。


 いわゆる国境の壁をなくそうという人は「権利」を強調してきますので、

 守りたい側としても「権利」を主張することで対抗していくことが大事だと思います。


 僕は少なくともそういった形で表現しています。



質問者:

 なるほど、世界的に認められている権利を主張することで対抗していくわけですか。


 

筆者:

 今だって最短で5年で帰化できるという現状に問題を感じていますし、甘いと思っています。


 その壁すら無くしたら本当に一瞬ですよ。


 日本は古来から渡来人などによってもたらされた大陸の文化を受け容れてきたという歴史はあります。しかし世の中には「限度」というものがあります。


 今、日本の歴史上もっとも外国人の方に対する不安感が強く、

 そのことが「危うさ」すら感じる参政党すらも伸びている要因の一つなのではないかと思いますね。


 日本全体で潜在的に思っていることとしては、


「日本人の文化を外国人の方が認めて欲しい」


 ということなのではないかと思いますね。



質問者:

 確かに日本の文化を認めて溶け込んでくれる外国人の方であれば問題ありませんからね。



筆者:

 僕もそういう日本に馴染みたい外国人の方であれば大歓迎です。


 しかし、そのような方ばかりではないので「区別」が必要であるということです。



◇総括と選挙や発信することの意義



質問者:

 以前のエッセイで「3つ政党を選ぶなら」と言う事で挙げた参政党を辛辣に批判されましたね……。



筆者:

 失言とは少し別カテゴリですが、ロシアの政府系メディア「スプートニク」の日本版に参政党東京選挙区の候補者である「さや」氏が出演したことも問題になりましたね。


 ただ、この番組にはかつて自民党から立候補している鈴木宗男氏や立憲民主党の原口氏も出ていたそうです。


 今回は参政党が伸びそうだ! ということは東京都議会議員選挙などから分かっていましたから、一挙手一投足が注目されていた印象がありますね。


 また欧州などで「極右」と呼ばれている勢力と近い主張をしているところも多いので既存政党やマスコミからは警戒感があるのでしょうね。



質問者:

 神谷さんは「失言」も多く、政策的には良いと評価されている方も応援したくないという方もいるかもしれませんね。



筆者:

 参政党も人の皮を被った「人狼」の可能性あると思っています。


 ただ、外国人に対する不安を掘り起こして争点化したという意味では意義がありますね。

 

 潜在的に思っていることでも「差別だと言われたくない」ということで中々争点化できなかったことが最大の課題でしたしね。


 政党の政策だけでなく失言まで含めてどこまで許容できるかどうか? そこ次第な気がしますね。



質問者:

 総合的に判断する必要がありそうですね……。



筆者:

 更に当選のためには選挙中はもちろん仕事はできませんし、機械利益は失われています。そうなると生活によほどのゆとりが無いとできません。

 “本当の庶民“と言うのは当選しないと思った方が良いですよ。


 「上級国民博覧会」が国会なのです。



質問者:

 政治家の方に対して手厳しいのは分かりましたが、どういった目的でこういう発信をしているのでしょうか?



筆者:

 僕はどちらかというと「選挙に行きつつ政治に日ごろから関心を持ってほしい」と願う人間であり、政策一つ一つを是々非々で判断する「真の無党派層」です。


 僕が厳しい現実について話しているのも、「投票で政治が変わるかも」と思って期待に胸を膨らませて、何も変わらずガッカリして選挙に行かなくなることを恐れているからです。


 それなら最初から「こいつら期待できないぞ」ということを事前に伝えてショックを和らげ、さらには日ごろから発信してくれた方がプラスになるのかなと思ってやっているということです。



質問者:

 確かに声が大きくなれば選挙中でなくとも無視できない状況になりますからね……。



筆者:

 そうなんですよ。


 逆に政治に関心が無くなり、ほとんど誰も発信しない状況になると「悪い状態のまま政策が実行される」と言う事を意味していますからね。


 現状は国民全体が政治家とマスコミから舐められている状況ですから、自ら情報を収集し、分析していく必要があると言えるでしょう。


 相対的にいい候補者、政党を選ぶしか現状はないのでそれは皆さんの価値尺度にお任せしたいということです。



質問者:

 最後は自分の責任ということなんですね……。



筆者:

 そうは言っても全く知識のない方には厳しいと思いますので、そういった方のお手伝いを少しでも役立てればなと思ってこうして政治や経済について発信していますのでよろしければご覧ください。


 ともかく投票に行きましょう!

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