紅茶
掲載日:2025/01/10
寒い朝には紅茶を淹れる
鮮やかであたたかな色
湯気に混ざる香りに
眠気をまとわせて
しずかに時が溶ける
たまにはミルクを入れてみて
紅い透明がぼやけて
じわじわと白くなって
とろりと柔らかくなる
少し贅沢に砂糖を入れてみたりして
甘さに寄りかかったりして
こんな朝も悪くない
寒い外へ出るのを躊躇しながら
窓を眺めて紅茶を啜る
一秒はいつでも変わらずに
時を刻んでいるけれど
この時間だけはなぜかとても
ゆっくりゆったり流れていく
ふと目に入った時計の針に
慌てて飲み干したりもして
きっと明日もこんな時間を
いつまでも この時間を




