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危険クエスト3

読んでくださってありがとうございます!

危険クエストの依頼の話から3日が経った。

未だにクエストに向かった2組は、

帰ってきていない。


「そろそろ帰ってくるんじゃないか?」

ライルは、のんきに言いながら

白狼を斬っている。

真っ二つになった白狼が

足元にゴロゴロ落ちててグロい。


「まぁ、あのパーティ達も強い人ばかりだから すぐに帰ってくるわよね。」

ナティカもライルと同じことを言いながら

()()()()白狼を

量産している。

治癒師だから後ろにいてほしいのだが

暇という理由で参戦してる。

しぼんだ白狼たちは、

全部ナティカの仕業だ。


「それにしてもこんなにかかるかしら?

Sランクパーティ2組がクエストに行って

3日も帰ってこないなんて。」

メルアはというと襲ってくる白狼を

炎で真っ黒にしている。 

「ぎゃぁぁぁ!!!」

白狼が黒狼になるたびに

断末魔が聞こえる。


「ジェイクが倒した白狼すげぇことに

なってる!ぶっはは!」

(僕、ただ手刀で倒してるだけたけど・・・・) 


足元には、あり得ない形になった

白狼がゴロゴロいた。 

逆えび反りや首が変な方向に曲がったものなど

白狼としての形が残っていなかった。 


そして、最後の一匹が真っ黒になって

クエスト 白狼100匹の討伐のクエストが

終わった。


1時間後


「たっだいまー!」

と勢いよくライルがギルドに入っていった。

「あら、白の英傑のみなさんおかえりなさい。」

ミルアが受付をしている。

今日は、この時間が働くシフトらしい。


「ミ〜ル〜ア〜♡」

ミルアを見た瞬間

受け付けのテーブルを超える

ダイビングジャンプをしてメルアが抱きつく。

「今日もミルアかわい〜い〜♡」

今日もメルアのシスコンぶりはすごい。


「あ~メルたんとミルたんの百合が尊い。」

「俺もメルたんに抱きつかれたい。」

「いや、ミルたんの方に俺は抱きつきたい!

おっぱいでかいし!!」と

3人の男らが、ざわついた瞬間。


「だ れ が ミルアに抱きつきたいですって〜!!!?」 

メルアがキレた。


「ぶはぁ!!!!」

一目散に男共のところに向かい

ミルアに抱きつきたいと言った男が

メルアのドロップキックで吹っとばされる。


「メルたん!俺はメルたんに

抱きつかれたいと言っただ・・・ぶはぁ!!」

男の一人が最後まで言わせてもらえず

お腹を殴られてうずくまる。

「メルたんて呼ぶなぁ!!!」

どうやらそっちの理由で殴られたらしい。


「メルたん♡僕は?僕にはどんな暴力を♡」 

もう一人の男はどうやら筋金入りの変態である。


「・・・死ね。」

メルアは、ゴミを見るかのように睨みつけながら

言った。


「メルたんの死ね・・いただきました。

ぐはっ!!」

最後の変態は、謎の吐血を吐いて倒れていった。


「ったく!図々しいのよ!

ミルアに抱きつけるのは、私だけ〜♡」

そう言って3人を倒した(?)あと

また、ミルアに抱きつくのだった。

 「もう、お姉ちゃんったら〜。」

メルアの頭を撫でるミルア。

本当に仲の良い姉妹だなと微笑んでいたら。


バンッバンッと窓から音がした。

窓を見ると一羽の鳩が窓をくちばしで

叩いている。


「お姉ちゃん、ちょっと離れて。」

メルアを引き剥がし、ミルアは鳩が

叩いた窓を開けるとミルアの手の上に乗る。

「プルッポ〜プルッポ〜。」

「えっ!!!!」

ミルアの祝福(ギフト)で鳩が

何を喋っているか聞き取っている。


「〈白の英傑〉の皆さん・・・大変です・・・」

「ミルアちゃんどうしたの?」

ナティカが返事をする。


「〈赤の大鰐〉と・・・〈青の飛竜〉のみなさんからの応援要請です!!。」


「っ!!!マジか!!」

「嘘でしょ!!」

「赤の大鰐と青の飛竜が応援要請!!?」

ギルド内が騒ぎ出す。


「それ、本当なの?ミルアちゃん。」

「ええ・・・

間違いないなく。二組共危険な状態だそうです。」

いくらS級の盗賊集団で200名いたとしても

負けるはずがない。

そう思っていたのに

相手は、かなり手強いらしい。


「と、とりあえずギルド長に報告してきます!

白の英傑のみなさん!!応接室に

来てください!!」。

すぐに応接室に向かうことにした。


〜応接室〜


「え~、ミルアから先に聞いていると

思いますが、今回の危険クエストで

〈赤の大鰐〉と〈青の飛竜〉からの

応援要請ということです。

相手はやはり、S級の盗賊団で

かなり手強いご様子だ。


もしかしたら捕まってるか

殺害されてる可能性もある。

二組のS級パーティは、この国にとっても

貴重な戦力です。

もし間に合うなら何としても助けたい。

そこで〈白の英傑〉の皆さん・・・

今すぐに向かってもらえないでしょうか?」


ギルド長は、かなり戸惑っている様子だ。

いつもなら堂々としているのに

顔をあげることができていない。 

俯きながらクエストの依頼をする。

Sランクパーティ2組が向かっても

達成困難な危険クエストだ。

かなり危険である。


だが、

「いいよ〜。ギルド長!クエスト達成したら

酒奢ってね〜。」

簡単にクエストを受けるライル。


「はぁ、助けに行かないと二組も危ないし

それに盗賊達を野放しにしたら

国中の人が危ないものね。」

ため息をつくナティカ。


「私は、お酒じゃなくてチョコをいっぱい

買ってちょうだい。」

お菓子を報酬にするメルア。

ちなみにチョコは滅多に手に入らないので

高級品である。


「・・・・・」

(え〜〜〜みんな安請け合いしすぎじゃない!?いくら国の人のためとは言っても、

盗賊だよ〜怖いよ〜〜!!)

内心では、文句ばかりのモンク。


「本当にすみません。いつもあなた方には

助けてもらってばっかりで。

どうかよろしくお願い致します!

最高のお酒と最高のチョコを用意しますね!」

ギルド長は、安心したような

申し訳ないような顔をする。


「よっしゃ!ミルアちゃん

盗賊のいる場所はどこかな??」


「ここから南のダチラケ山にある

トアチの洞窟が彼らのアジトになっています。大きな洞窟で、罠もたくさんあるそうです。

くれぐれも注意してください。」

ライルの質問でミルアが情報をくれる。


「ありがとうミルアちゃん。

じゃあ、メルア。転移魔法をよろしく頼むわね。」

「はいはい、みんな私に触ってね。」

ライルとナティカがメルアの肩を掴む。

「ほ、ほら!ジェイク!私に触りなさいよ!」

メルアが何故か顔を赤くしながら、触るように

催促される。


(僕の意思は〜〜!?!怖いよ〜〜!!!)

という文句もこの空気では言えないので、

渋々メルアの肩を触る。

「っ〜!!て、転移〜!!」

触った瞬間、メルアの耳が赤くなった気がしたが

転移魔法で目の前がぼやけたので

確認するのは、不可能だった。






 





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