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危険クエスト

読んでくださってありがとうございます!

「ぶははは!ジェイクのさっきの状態

やばすぎたな〜。」

ライルは机に伏しながらゲラゲラ笑っていた。


(・・・・助けが来てくれよかった。)


ライルとナティカとメルアの3人に

さっきの宗教(?)状態から

助けてもらい、ギルドの丸テーブルの席に

座ってクエストの貼り出しを待つことにした。


「それにしても、なんであんなことになってたのかしら?」ナティカが不思議そうにこっちを見る。


「まぁ、ジェイクは誤解受けやすいから」

とメルアもこっちを見る。

「・・・・・・」

(こっちを見られても僕、困るよ〜!)

二人から見られて、ドキドキしてしまう。


「あ・・・・そういえば昨日はごめんね。

ジェイク・・・悪気があってあんなこと言った

訳じゃなくて・・・ちょっと恥ずかしくて・」

メリルは、昨日のことを思い出して自分に謝る。

昨日の悪口を今でも気にしてたみたいだ。

少し傷ついたけど嫌いになるほどでない。

「・・・・だい゛じょう゛ぶ」

一言そう言って許すことにした。

「よかった。嫌われたらどうしようかと・・」

メルアが涙目になる。

「まぁ〜メルアよかったじゃない。

また、仲良く一緒に冒険しましょう!」

最後はナティカが締めて、昨日の件は

終わりとなった。


「はーい!みなさん!!新しいクエストですよ!!」

受付嬢の人がクエストの貼り出しを待っていた。

冒険者達に向かって大声で知らせてくれた。


「おお!」

「待ってました!」

「どんなクエストあるかな〜。」


たくさんの冒険者が、

クエストが貼られているボード

いわゆるクエストボードの前に集まる。


「よっしゃ!何のクエストあるかな〜

いいクエストあるといいなぁ。」

ライルは、やる気満々のようだ。、

僕達のパーティも立ち上がり

クエストボードの前に行く。


クエストボードには、

薬草拾い。

ゴブリン討伐

護衛など、いろんなジャンルのクエスト

が貼られている。


「ジェイク!!ちょっと!」 

メルアに引っ張られる。

「あれ!あれ!それとあれって!」 

と指さした方向を見ると 

とあるクエストの張り紙だった。


クエスト 

屋根の修理をジェイクさんにお願いしたい!


クエスト 

屋根の修理をジェイクさんにお願いです!


クエスト 

屋根の修理をジェイクさんがして!


とクエストの貼り紙に書いてある。

「これって、昨日の迷子の子のお母さんを

見つけるために、屋根から屋根へ

飛んだ時にできた凹みを直せってこと

じゃない??」


メルアに言われて思い出す。

(しまったぁ!思いっきり飛んじゃったのと

迷子のお母さん見つけた安心から

屋根の凹みのことを忘れていたー!

しかも全部バレてるー!!)

こめかみからの冷や汗が止まらない。

それにしても困った。

大工仕事なんてできないのに。

こんな依頼が来てしまった。


「ありゃりゃ〜。これはジェイク大変だなぁ。」

「まぁ、仕方ないわよね・・・ジェイクが

壊したんだし。」

ライルには、同情され

ナティカには、やりなさいという目で見られる。

昨日の迷子探しの件は、街中でも話題と

なっていたらしい。

朝の新聞でも表紙の見出しにデカデカと

英雄!こどもにも優しい!と

書かれていたらしい。

その新聞のせいか、

「あんな男になりたい!」

「最強のモンクで、子供に優しいとか完璧

すぎるだろ!」

「あの人と結婚したい・・・」

などなど遠くから俺のことを呟いてる人が

たくさんいた。


その反面、屋根を壊した人が

あっさりバレてしまい

こうやってクレームのような

クエストがギルドに来てしまった。

ちなみに大工にお願いすればいいのだが

今回の件は、壊した人がわかっているので

俺にお金を出して屋根を直して欲しいようだ。

それにしても、考えなしの行動だったと

反省する。

「・・・・・」


「まぁまぁ、私が再生魔法で

直してあげるから、この3件受けましょ。」

メルアが手伝ってくれると言ってくれた。

(本当に助かります!!ありがとう〜!!)


「なら、今日は一旦二手に別れて

クエスト行こうぜ!!

俺とナティカで別クエスト、メルアとジェイクで屋根修理のクエストをする。

俺とナティカは簡単なクエストをして

昼過ぎには終わらせる。お前達も屋根修理なら

メルアの再生魔法で

昼過ぎくらいに終わるだろうから。

また、昼過ぎに新しいクエストを受けて

その時は、4人でクエストしよう!」

とライルが3人に今日の流れを言う。


「そうね、それで行きましょう。

なら私達は、ゴブリン推定2000匹の

の討伐に行ってくるわね。」

「まぁ、昼過ぎに終わるならそれくらいだよな。

よし、ナティカ行こうぜ。」

ライルとナティカはクエストボートから

貼り紙を剥がして受付の方に行く。


「ナティカさんとライルさん

ゴブリン2000匹が昼過ぎに終わるって

言ってたぞ。」

「さすがSランクの中のSランク

レベルが違いすぎる。」 

「俺もあんなかっこいいこと言ってみてぇ!」

と周りがざわつき出す。


「よし、私たちもこれを受けて

さっさと終わらせましょう!」

「・・・・・・・・ん゛。」 

こうして二手に別れて

クエストすることになった。


そこから、3件

壊した屋根のところに向かった。

メルアが再生魔法をしてくれたおかげで

3件の屋根の修理は無事に終わった。

3件とも屋根修理自体にそんなに

時間はかからなかったが、

それよりも言った家の先々で

「ジェイクさん!サインください!」

とサインをお願いされたり

「ジェイクさん!修理した屋根のところに

足跡のマークをつけてください!」

とペンキで足跡のマークをつけて欲しいと

言われたり

「ジェイクさん!屋根はちょっと困るから

家の壁に足跡つけて!!」

と屋根を修理したのに家の壁を足で凹ませて

欲しいと言われたりと別のことで時間が

かかった。

特に、ペンキを洗い流すのはかなり苦労した。


「なんか、私が言えたことじゃないけど

ジェイクのファンも中々に変よね。」

メルアにジト目で言われて少し傷ついたが

全くもって反論できないので

黙ることしかできなかった。

まぁいつも黙ってるけど


メルアと一緒にギルドに戻ると

ライルとナティカが既に

ギルドの丸テーブルのところに座っていた。

「おお!遅かったな!」

「心配してたのよ。二人とも屋根修理の

先で何か起きたんじゃないかって。」

二人はかなり前から待っていたようだ。


「まぁ・・・・

ちょっとね。ジェイクがファン対応

で時間かかっちゃって。」

メルアがジト目でこっちを見る。

「・・・・・・・」

(ごめんよ。メルア) 


「あら、そうなの。まぁいいわ、

二人が無事ならそれで。」

「そうだな!よし!次のクエスト行こうぜ!」

僕とメルアは、クエスト終了の報告をして

4人で、今残ってるクエストを

見に行くことにした。

ちなみに、僕が屋根を壊したので

報酬は無しだった。 

ゴブリン2000匹の方は、

討伐数が多かったので

20万ドルゴ程の報酬をもらったらしい。

ドルゴは、この世界の通貨の単位である。

20万ドルゴあれば、しばらくは

遊んで暮らせるくらいだ。


残っていたクエストは、

クエスト レガスの街まで護衛

クエスト 白狼の討伐

クエスト 三日月草の採集


現在残ってるのは、

そこまで難しいクエストは無かった。


「ありゃ〜あんまり難しそうなやつないな。」

「朝の時に取られたかもしれないわね。」

「まぁ、今日は白狼の討伐くらいして終わりに

しましょうよ。」

「・・・・・・・ん゛」

今日は白狼の討伐を終えて

1日を終えようとしたその時


バンッ!


ギルドのドアから私服姿のミルアが現れた。

白のシンプルなワンピースを着ている。

「〈白の英傑〉の皆さん!!」

とこっちを見つけるなり走ってきた。


「ミ〜ル〜ア〜!!!!♡」

メルアは、ミルアに抱きつく。

「ちょっと!お姉ちゃん!」

「ミルア〜。受付にいなくて寂しかった〜♡

今日は、もう仕事ないんでしょ?

夜は一緒にいいレストランでご飯食べましょう!

お姉ちゃんがごちそうしてあげる♡」

急に抱きついた姉に困惑するミルア

一方妹に抱きついて

頭をすりすりしているメルア。

どっちが姉か分からない。

メルアは、シスコンである。


「ちょっとお姉ちゃん!今は、急ぎの用事なの!

離して〜〜!」

ミルアは、姉を引き剥がそうと必死だ。


「それで。ミルアちゃん緊急の用事って?」

ナティカがミルアの用件を聞く。


「実は、〈〈〈〈危険クエスト〉〉〉〉の依頼です!!

ギルドにも連絡してるので、

すぐにみなさんに連絡が行くと思いますが

応接室に来てください!

他のSランクパーティの方にも

伝書鳩を飛ばしています!」


今日は、平和に終わると思っていたが

とんでもないクエストが来てしまった。

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