飛ばされても、飛んでくる
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「ぐっぅっ!!!は・・なせっ!」
王は、冒険者に胸ぐらを掴まれたまま
持ち上げられたまま抵抗するが
掴む手を解くことが全くできないでいた。
「ははっ!。いいから早く渡せよ!
願いの星硝子をよぅ。」
「早くしろよ。ドイが切れるぜ。」
「うるせぇよ!全く・・・
いいから早く寄越せ!
クソ王が!!」
紫ののローブのフードを深く被った男に
急かされ、苛立ちを見せる。
「だ、誰が渡すものか・・・
願いの星硝子は、我が国の宝具っ!!。
絶対に渡すものか!!! 」
「へへっ。なら場所を吐くまで、
痛ぶるしかないな!!」
胸ぐらを掴んだ男が、拳を振り上げる。
「くっ!!誰かー!助けてくれー!!」
王は助けを呼ぶが、周りには誰もいない。
「ははっ!お前を守る兵士達は、ここに
来るまでに全員倒した。
もう、お前を助けるやつなんていねぇんだよ!」
王に残酷な事実を告げて
拳を振ろうとした瞬間。
「炎の迅弾!!」
「っ!!!がぁぁ!!!!!」
真横から炎の槍が冒険者を襲う。
ドッ!!吹っ飛び壁と激突する。
「間に合ったわ!」
メルアとジェイクが
王の元に辿り着く。
「王様、助けに来ましたわ。」
「ありがとうメルアくん。ジェイクくん。
本当にありがとう。」
メルアとジェイクが来たことで
安心したのか王が地面に座り込む。
「安心するのは、早いですよ。
さぁ、早く逃げましょう」
メルアが王の手を取ろうとした瞬間
「させねぇよ。」
紫のローブの男が口を開く。
そして、メルアとジェイクは
いつの間にか、どこかの草原にいた。
「は?ここ、どこ!?私達は
闘牛場にいたはずでしょ!?」
「・・・転゛移魔法゛を使わ゛れた?」
「それにしても、発動が速すぎるわ!
とにかく戻らなきゃ!ジェイク!
肩を掴みなさい!!」
「ん゛っ」
「転移!!」
シュッ!!!
王のいる観覧席に戻って来た2人は、
敵の冒険者が王の服を掴んでいた。
王が必死に抵抗している姿が
目に入る。
「王を離せ!!」
「転移で戻ってきたか、面倒くさいな。」
紫のローブの男が口を開いた瞬間。
ジェイクとメルアは、雲の高さくらいの
空中にいた。
「な、何よ!これ!!!」
「・・・・メルア゛・・パン゛ツが」
黒のレースのパンツが丸見えになっている。
「きゃあ!!ジェイク見ないで!!」
顔が真っ赤になるメルア。
「・・それ゛よ゛り、早゛く戻゛らないと」
「それよりって何よ!!ジェイク!手を取って!」
「ん゛っ」
「転移!!」
闘牛場にまた戻ることができるが。
「何回も短時間で転移を使えるとは、さすがだな。奇跡の魔女。」
紫のローブの男が口を開いた瞬間。
メルアとジェイクは、どこかの砂漠にいた。
「・・・なるほど。あいつの祝福ね。このままだと、埒が明かないわ。」
「どう゛する?」
転移してもまた、どこかに飛ばされる。
「・・・一つ、思いついたわ。けれどジェイクに
負担をかける作戦だわ。」
「俺゛に゛負担?」
「うん、あのね。・・・・」
メルアから作戦を聞く。
「・・・わ゛かった。」
メルアの作戦を聞いて、納得が行く。
これならなんのかいけそうだ。
「なら、行くわよ!転移!!」
闘牛場に戻る。
「面倒く。」
紫のローブの男が口を開いた瞬間。
「落雷!」
雷が空から落ちる。
そして、メルアとジェイクが飛ばされる。
シュッ!!
また、メルアとジェイクが戻って来る。
「落雷!」
雷が落ちる。
そして、また2人が飛ばされる。
シュッ!戻って来る。
「落雷!」
そしてまた飛ばされる。
「何だ?あいつらは、何がしたい?」
「どうせ、短い時間で俺等に落雷を
当てたいんでしょ?」
「まぁ、そのぐらいしか、
俺のどこかへ飛ばす眼の
対策できないしな。」
「それより、早くこいつに
願いの星硝子の在処を吐かせましょうや。」
男が、王の服を引っ張る。
「離せ!!」
必死に抵抗する王。
「いいから、早く願いの星硝子の場所を言え!」
「嫌じゃ!!話すものか!」
王が叫んだ瞬間。
シュッ!!
また、戻って来る。
「全く・・面倒・・・んっ?」
紫のローブの男が戸惑う。
戻って来たのは、メルアだけだった。
「落雷!」
落雷を落として
そして、またどこかへ飛ばされる。
飛ばされる瞬間。
メルアは、ニヤリと笑っていた。
「あの男は、どこへ・・・」
紫のローブの男が口を開いた瞬間。
ドゴォォォ゙ォ゙ォ゙ォ゙ン!!!!
紫のローブの立っていた。
後ろの壁が、粉々に飛び散り、
背中から蹴飛ばされる。
「がぁっーーーーーーーー!!!!!」
ドゴォォン!!ドゴォォン!!!
蹴飛ばされた紫のローブの男は、
闘牛場を突き抜けて、
闘牛場から3キロくらい離れた。
時計台の壁に激突する。
「は??一体何が?」
壊れた壁の方を見ると
黒い道着を着た白い鬼が立っていた。
「ひぃ!!鬼!!」
鬼の姿を見て、完全に怯える冒険者。
「王を離せ。」
「はっ、はい!!!」
怯えた冒険者は、王の服から手を離し
一目散に逃げていく。
「逃がすかよ。」
白い鬼が逃げようとした冒険者の襟首を掴む。
「ひぃ~!!!」
「お前は、地面に埋まってろ。」
そういった瞬間、闘牛場の
地面に叩きつけるように
冒険者を投げる。
「ギャァァァ!!!」
ドゴォォン!!!!!!
闘牛場に、人の形をした穴が空く。
「ふぅ、終わったか。勇猛な白鬼解除。」
白い鬼の姿が、変わりジェイクの姿に戻る。
「き、君は、ジェイクくんだったのか。
ありがとう!!本当に助かったよ。」
王は、ジェイクの手を握り
感謝の言葉を述べる。
「い゛、い゛、い゛え゛。」
急に手を握られ、戸惑う。
「でも、どうやってここまで。」
ジェイクが壁から現れたことに
疑問に思っているようだ。
「簡単な、話ですよ。」
メルアが、転移魔法で戻って来る。
「飛ばされるたびに、落雷を落として
光が見えた瞬間にジェイクを置いて
彼の祝福を、発動させて
ここまで、最速で戻るようにしました。
彼の能力じゃないと不可能な作戦です。」
ジェイクの祝福は、
身体能力と男らしさの超上昇。
普段でさえ、凄まじい身体能力が
さらに超強化される。
自分の足で闘牛場まで戻り、
敵の位置も把握していたので
やつの能力に引っかからないように
壁から現れるのがメルアの作戦だった。
「さすが、Sランクの中のSランクパーティだ。
これで、まだ生きてられる。本当に
、ありがとう。」
再度、王から感謝のことを言われる。
「私達の勝ちね!」
「ん゛っ!!」
こうして、2000人に近い
冒険者との乱戦に幕を閉じた。




