選考会3
「さぁーー!愛の試練を突破、
おめでとうございますー!
今から、知恵の試練を行います!」
「つ、次は、どんな試練なんだ!」
「俺、バカだから行けるかなぁ。」
「行けるって!俺も、バカだから!」
「・・・なんか・・・自信を失った。」
冒険者達は、知恵の試練の発表に
緊張している。
前回の試練だけでも、全体の参加人数の10分の1
しか残っていない。この試練でも、
たくさんの人間が、落ちていく。
そう実感した冒険者達が、緊張するのも頷ける。
「次は、何かな〜。楽しみだな〜。」
反面、次の試練の内容にウキウキするライル。
「あんたのメンタル、少し欲しいわ。」
「スケベメンタルは、いらないけどね。」
呆れるナティカと、さらっと悪口を吐くメルア。
「なんかメルア、当たり強くないか?」
「・・・あんたのせいで、変な誤解が・・」
「何か言った?」
「ふん!別に!」
メルアは、小声で何かを言うが、
ライルには届かなかったようだ。
「みなさん!今から、腕輪を配ります!
配られたら、付けてくださいね!」
ドムの案内の後、会場の裏方の人が
数十人が出てきて、赤の腕輪を配る。
ずっと会場の裏にいたのか、
人がいることに気付かなかった。
「ジェイクの腕輪、でっか!!」
ジェイクの腕輪だけ、ライルの顔よりもでかい。
「こちらだけは、特注です。」
裏方の人が、そう言って次の人の所に向かった。
「赤の腕輪を付けましたか?
それでは、知恵の試練の内容を
発表しますね!!」
「「「「「「「ごくッ」」」」」」」
参加者全員が、息を呑む。
「知恵の試練は・・・・これだ!!」
ドムはステージに向かって、手を上げる。
さっきと同じように、幕が降りてくる。
「逃げろ!迫りくる流星鷲の魔の足跡!!!・・・です!」
「流星鷲?」
「あの、早すぎる鷲じゃね?」
「あの鷲から、逃げろってこと?」
冒険者全員が、戸惑い始める。
「えー!こちらをみなさん、ご覧ください!」
会場の裏側から裏方の人達が出きて、
長い台が運ばれてくる。
台よりも長くて大きい黒い布で、
何かを隠している。
バサッ!
黒い布の中の正体が、顕になる。
黄色のクチバシに、青の羽毛、青の部分に
小さな白い斑点がついていて、腹部が白く、
鋭い目つきの鷲だ。
「えー!こちら流星鷲と言いまして、
飛行速度がこの世界で、一番速い鷲
となっています!
全部で、3羽用意されています!
この鷲達から逃げることが、
知恵の試練の内容となっております!」
「む、無理だろ!!」
「あいつら、早すぎるって!!」
「飛んでるところ見たことあるけど、
あり得ない早さで飛ぶんだぜ!!」
試練の内容を、聞いて慌てだす冒険者達。
「そう!普通に逃げていたのでは、
絶対に捕まります!
そのために、あなた達は知恵を
使って逃げてください!ヒントになりますが、
この鷲達には、弱点があります!
それを見破り、知恵を使い、実行することが、
この試練の突破の鍵となります!
えー、こちらの試練の選定理由は、
国王曰く冒険者がクエストをするに当たって、
困難な状況が多々あると思います!
だからこその、突破するための閃きや知恵が
必要と思い、この試練にしたとのことです。」
「それにしても、無茶すぎるよ!王様〜!」
「無理しか、言葉が出ない。」
嘆き出す参加者達は、
頭を抱える者や、諦めた顔をしている者もいる。
「えー!静かにお願いしますね!
逃げる範囲は、人数が減って
広くなったこの会場です!
制限時間は、30分となります!
腕輪は、特殊な構造になってまして、
流星鷲に掴まれると、
簡単に足跡が付きます!
足跡が腕輪に付いたら、
捕まったということで不合格の判定と
させて頂きます!
捕まった方のパートナーも不合格と
なりますからね!
腕輪を隠したり、流星鷲を攻撃したり、
腕輪を外したりしても、
不合格となりますので注意してくださいね!
それでは、みなさん!
頑張って逃げてくださいね!
行きますよ!!!」
ついに、知恵の試練が始まる。
さっきまで慌てたり、嘆いていた冒険者が
静かになる。
「よーーーい!・・・スタート!!!
さぁ!捕まえろ鷲達!!」
バサッ!バサッ!バサッ!
流星鷲が、勢い良く空を飛ぶ。
「逃げろー!!」
「うわぁ!!」
冒険者達は、流星鷲から距離を取り始める。
「うぐっ!いってぇ!」
一人の冒険者が、転倒する!
シュッ!!!!
流星鷲が、転倒した冒険者に向かって
高速で向かう。
ガッ!
転倒した冒険者の腕輪に、足跡がつく。
「え・・・嘘だろ!もう・・・終わりかよ!
クソぉ!!!」
地面に伏しながら、涙を流す冒険者。
「てことは、俺もかよ!!
クソぉ!!!!」
転倒した冒険者のパートナーも、
頭を抱えてその場に座り込む。
「はい!腕輪に足跡が着いた方は、
会場から出てくださいね!
腕輪は、裏方に返してください。」
不合格者の案内を
淡々と説明するドム。
「ぎゃぁ!」
「いやぁぁぁ!!」
「俺のハーレムが!!!夢が!!!」
流星鷲が、高速で飛行しながら
冒険者達の腕輪に、足跡を付けていく。
「よっと!マジで、速いな!」
「油断したら、一発で落ちるわね!」
「私、体を動かすの苦手なんだけど!」
「・・・・速゛い。」
〈白の英傑〉の4人は、かろうじて
流星鷲が飛んで来るのを、避ける。
「ここで固まっても、狙われるだけだから、
二手に別れましょう!」
「そうだな!」
「わかったわ!」
「ん゛!」
ナティカの指示で、
組んでいるペアごとに別れる。
「2人共!落ちるなよ!」
「そっちこそね!」
ライルが激励を飛ばし、
メルアが返事をする。
「ねぇ、ライル。」
「何だよ。」
「ドムが言ってた、弱点て何かしら?
多分赤い色に、飛んで来るのは
分かるのだけれど。」
「さぁ?バカだから分からん。」
「ちょっと!しっかり考えてよ!」
「んなこと言ったって・・・おい!来るぞ!」
流星鷲が、2人に迫る。
ヒュッ!!!!!!
ライルはナティカの腕を引っ張り、
腕輪に足跡が付くのを防ぐ。
「あ、ありがとう!」
「いいってことよ!」
あともう少しで、不合格になりそうになる。
「・・・なぁ、・・・
赤い腕輪に目掛けて飛ぶなら。
こうすればいいんじゃね?」
ライルは、後ろに背負っている大剣を鞘ごと
外す。
「何をする気なの!?
流星鷲への攻撃は、ルール違反よ!」
剣を急に取り出して、慌てだすナティカ。
「攻撃しないって!こうするんだよ。」
大剣を地面に置いて
ライルは、大の字の形で
仰向けになって寝る。
「なんで寝るのよ!」
「まぁ、見てろよ。」
流星鷲が、寝ているライルを見つけたのか
向かってくる。
「ちょ!早く起きて!来てるわよ!」
「流星鷲は、速い鷲なんだろ?
すぐに、スピードを落とせないはず。
なら、腕を掴もうとする瞬間・・・
こうだ!!」
流星鷲が腕を掴もうとする瞬間、
ライルは腕を大きくずらす。
グギャァ!
地面に激突し、悲鳴のような鳴き声を上げる
流星鷲。
よろめきながら、空に帰っていく。
「どう?すげぇだろ!」
ニカッと笑うライル。
「すごっ!!けれど、剣士の
反射神経無いと無理のような・・・。」
「まぁまぁ、やってみろって。」
「う、うん。」
ライルに言われた通り、大の字の形で
仰向けで寝るナティカ。
「ほら!来たぞ!」
ライルが、ナティカに注意する。
流星鷲が、こちらに向かう。
「っ!えい!!」
掴まれそうな瞬間、思いっきり腕をずらすと
流星鷲が、また激突する。
ギャッ!ギャッ!
流星鷲が、空に帰っていく。
「・・・これ、面白いわね。」
「だろー?」
こうして、エナーテカ広場の地面に、
大の字で寝る男女が誕生した。
「あ、あの2人は・・・何をやってるんだ?」
「さ、さぁ・・・。」
冒険者達は、2人がしていることを知らないため、
冷ややかな視線を送る。
そんな視線を送られていることに
全く気付かない2人だった。
「・・・あの2人は、何をしてるのかしら?」
「・・・・わ゛から゛ない。」
一方、辛うじて流星鷲を避ける
ジェイクとメルアは、
寝ているライルとナティカの姿を見て
冷ややかな視線を送っていた。
「あ゛ぶない゛!」
メルアの肩を寄せて、飛んで来る流星鷲の足跡がつかないように守るジェイク。
「あ、ありがとう。」
「・・・ん゛。」
(ちょっとー!何て大きい手なの!
肩を寄せてもらった時にキュンと
しちゃった!!)
心の中で、乙女全開なメルアであった。
「・・・それにしても、すごい早さよね。
これだけ速いと本当に捕まるかも。」
「・・・う゛ぅん。」
流星鷲から30分逃げるという試練だが、
開始から15分くらい経っただろうか?
かなりの人数が、減ってきている。
「このまま人が減っていくなら、
こっちに流星鷲が向かってくる
数が増えるわね。」
メルアは、現状を分析する。
現に、始まった時よりも
飛んで来る回数が増えたように思う。
「っ!来たわよ!!それも、二匹!」
2匹の流星鷲が、2人に迫る。
「ぐっ!」
「いや!来ないで!」
2匹が、2人の周りを飛び回る。
「何で、急にこんな!・・・
っ!ジェイクの腰布!
そうか!赤い物に!」
「・・・っ!」
メルアに言われて、気付く。
流星鷲は、赤い物に飛んで来る。
ジェイクの腰布も赤い。
ジェイク自身が2つも、赤い物を
身につけているから
人が少なくなった現状でも、
かなり目立つ存在になっている。
「このままじゃ!・・・きゃっ!」
メルアが、体勢を崩し転倒する。
「メ゛ル゛ア゛!!」
ジェイクは、メルアに駆け寄る。
「大゛丈゛夫゛?」
「えぇ・・・っ!痛!」
ジェイクが、立たせようと手を差し出すが、
メルアが、足を抑えている。
「足を・・・捻ったみたい。
ちょっと、痛い。」
顔を歪めながら、立ち上がるメルア。
「やばい・・・歩けないかも。
浮遊魔法で飛んでも
あの鷲の速さ程、飛べないし。
・・・ナティカに治してもらおうにも、
隙が出来ちゃうわ・・・。
どうしよう・・・どうしよう!。」
顔が、暗くなり俯き出すメルア。
「・・・嫌よ。諦めたくないよ。
・・・ごめんね・・・ジェイク。
私のせいで、不合格になっちゃうかも・・。」
悔しさやら悲しさやらが含んだ涙が
ポロポロ落ちる。
「ジェイクと・・・本戦に出て・・・
優勝したかった・・・。」
諦めたように、声の覇気が無くなる。
「・・・・・・・・・大゛丈゛夫。」
「・・・え?」
メルアの、両肩を掴む。
「メ゛ルア゛と、絶対に゛・・・
次の試練に゛・・行く。」
ジェイクが、そう言った瞬間。
ドゴッ!!
ジェイクが、自分の顔を殴る。
ドゴッ!!ドゴッ!!
ドゴッ!!
何回も自分の顔を殴る。
顔が腫れて、赤くなり、
所々から出血する。
「ちょっとジェイク!何を・・・!」
メルアの驚きの声を無視して、
右腕に思いっきり爪を立てる。
ガッ!!!!!
腕からも血を出す。
ガッ!!!
反対の腕にも、爪を立てて
血が流れ出す。
「・・・・不合格の理由が
メルアってことには、
・・・・絶対にしない!!!」
顔や、腕が血だらけになり
顔全体も真っ赤になるジェイク。
この会場で、一番大きくて赤い人物となる。
「来い゛!!!!バカ鷲!!!」
ジェイクは、流星鷲に向かって叫び。
メルアから離れていく。
流星鷲3匹が、ジェイクに向かう。
シュッ!!
シュッン!!!
シュッン!!!!!
ジェイクの周りを、至近距離で飛び回る流星鷲。
ジェイクは、飛んで来る流星鷲を
宙返りや、姿勢を低くしたり、
体を反らしながら避ける。
「鷲が、ジェイクさんの所に向かった!」
「こ、これで助かる!!」
「もしかして!俺たちのために!」
「ふぅ〜。これで楽できるわ。」
「呑気なこと言うな!バカ!ジェイクさんが
身を挺して囮になってるんだぞ!!」
「そうだ!責めて、応援するぞ!!」
「「「「「「「「おお!!!!」」」」」」」」
参加者達は、一致団結し
ジェイクを、応援する。
「ふれー!ふれー!
ジェイク!!!
避けろ!避けろ!ジェイク!!
舞え!舞え!ジェイク!!」
参加者全員が、ジェイクを応援する。
「あと、10分です!!!
皆さん・・・というか!
ジェイクさん・・・頑張ってください!!」
司会のドムも、応援し始める。
「あれ?なんか声が聞こえねぇか?」
「そうね。それもジェイクへの応援が
聞こえるような。」
ライルとナティカは、大の字で
寝ながら話す。
「なんだ?鷲もどこに行ったんだ?
・・・って!!ジェイクが血だらけで
流星鷲3匹に、襲われてるぞ!!」
「えぇ!!?」
ライルとナティカが起き上がり、
ジェイクが流星鷲を避ける姿が
目に映る。
「ちょっと、メルアの様子がなんか変よ!」
「なんで、座ってるんだ??とにかく
メルアの所に行くか!」
ライルとナティカは、立ち上がって
メルアの所に走って行く。
「・・・ジェイク。」
メルアは、宙返りをしたり、
ダイビングジャンプで
避けるジェイクを、じっと見つめる。
自分に流星鷲がいかないようにしたいのか
ジェイクは、かなり遠くにいる。
「おーい!!」
ライルの声が、聞こえる。
ライルとナティカが、
走ってメルアの元に来る。
「どうしたの?」
「・・・足を挫いちゃって。」
「どれ、見せてみなさい。
・・・赤く腫れてるけど
これなら余裕で治せるわ。
・・・回復魔法。」
ナティカが、回復魔法をかけて
捻挫を治癒する。
「ありがとう。」
「どう致しまして・・・
ところでジェイクの顔と腕はどうしたの?
血だらけじゃない。」
お礼を言った後、ナティカに
ジェイクの異常な状態について質問される。
「・・・私が、転んで動けなくなったから
赤い物に飛んで来ることを利用して
自分の顔を自分で殴ったり、
腕に爪を立てたりして
自分で血を出したの・・・
私に、流星鷲が飛んで来ないように。」
情けないと思っているのだろうか、
ナティカと目を合わせることができない。
「そう・・・あんなに血だらけになってでも。
メルアを守ろうとしてるのね。」
気まずそうなメルアに、微笑むナティカ。
「あいつ、すげぇ・・・」
ライルは、ジェイクを見ながら固まる。
驚いて、言葉が出ない様子だ。
「うん、すごい・・・かっこいい。」
顔が、赤くなるメルア。
「・・・あなたは、本っ当に素直になると
可愛いわね!!」
「ぐっ!苦しい!!」
ナティカに抱きつかれる。
大きな胸に埋められ、息が苦しくなる。
「よし!応援しましょ!!」
「・・・ううん。私はパートナーですもの。
足も治ったし、加勢するわ!
あの中に行ってくるわ!!
ありがとう!ナティカ!!」
ナティカの提案を聞かず、
遠くにいるジェイクの所に走る。
「ちょっと!!・・・行っちゃったわね。」
走っていくメルアを見送る。
「さすが、あの2人だな。
・・・早く付き合えよ。」
ライルは、ジトッとした目で、二人を見る。
「まぁ、いいじゃない。
あの2人の関係性が、
愛おしくて仕方ないわ。
・・・あ〜〜。私も恋したい!」
うっとりしながら、
自分の気持ちを吐露するナティカ。
「・・・何で・・・
お前に、彼氏できないんだろうな?」
「・・・私が、聞きたいわよ。
結構モテてると思うのに・・・。」
口を尖らせるナティカ。
「・・・彼氏、俺にしとく??」
ふざけた顔をするライル。
「あんたは、スケベだから嫌。」
「がっはは!手厳しい!!」
そんな、くだらない話をしながら、
ジェイクと、走っていくメルアを
眺める2人だった。
「はぁっ・・はぁっ・・はぁっ・・」
(・・・・・・・やばい。
血を出しながら動きすぎた・・・)
一方その頃、ジェイクの体力は
じりじりと消耗していた。
(あと・・・何分だ・・・。)
時間が気になる。
かれこれ10分以上動き続けているため、
呼吸が荒れ出す。
シュッ!シュッン!!シュッ!シュッ!
高速で飛んで来る流星鷲。
ビリッ!
辛うじて避けれず、服が破ける。
腕輪には、足跡は着いていない。
「くそっ!」
絶え間なく動くが、
避けきれなくなってくる。
シュッ!シュッン!!シュッ!!!
「っ!!」
(まずい!3羽同時に、迫って来る!!)
完璧なタイミングで、ジェイクに迫る。
「残り!30秒です!!」
残りの時間が聞こえる。
「頑張れ!!ジェイクさん!!」
「あと30秒だ!!!」
「いける!!」
応援する周りの冒険者。
(ふぅ・・・あと・・・もうちょい!
いける!!・・・)
気合を入れ直して、避けようとする
その瞬間
ズルッッ!!!!
「っ!!」
ジェイクが足を滑らせて、体勢を崩す。
(まずい!!!腕輪を掴まれる!!!)
流星鷲が、ジェイクの腕輪に迫る。
(くそっ!・・・ごめん!・・・メルア!!)
目を瞑り心の中で謝る。
情けなさと悔しさで、心が一杯になる。
「浮遊魔法!!!!」
ジェイクの体が、上に浮かぶ。
メルアの声が、聞こえる。
下を見るとメルアが、近くにまで来ている。
ギャッ!!!ギャッァ!!ギャッァ!!
急にジェイクの体が上昇したことで、
流星鷲3羽同士が、激突する。
激突した3羽が、よろけながらも飛ぼうとする。
「あと10秒!!!!。
9!!・8!!7!」
ドムが、カウントダウンが始める。
「6!!5!!4!!3!!2!!1!!」
ライルやナティカ、他の冒険者も
カウントダウンを始め出す。
流星鷲の1羽が、ジェイクに向かって飛ぶ。
腕輪に迫る。
「っ!らあ゛っ!!」
空中で体を捻り、回避する。
「っ!!!0ー!!!!!!!
知恵の試練!!終了ーーーー!!!!」
ドムから終了の合図が聞こえる。
「よっしゃぁ!!!!!」
「ジェイクさん!!かっこいい!!!」
「最高の漢だ!!!!」
冒険者達が、騒ぎ出す!!
「ふぅ~!!!さっすが
ジェイクだぜ!!!!」
「メルアも、かっこいいぞー!!!」
ライルとナティカの大きな声が聞こえる。
「ジェイクー!!!!」
可愛らしくて、大きな声がする方を
上から見ると。
小さな拳を上げて、
ガッツポーズしているメルアが下にいた。
「ナイスー!!!ジェイクー!!!」
メルアが、嬉しそうに笑う。
その笑顔を見れただけで
とても嬉しくなった。
こうして、知恵の試練を
無事に合格し
次の試練に進むのだった。




