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夢叶戦祭

読んでくださってありがとうございます。

「ふぅ〜、今日も終わったなぁ。」

ライルは、疲れたのか地面に足を伸ばして座る。


「オーク5000体の討伐は、さすがに

骨が折れるわね。」

ナティカも疲れている様子。


「まぁ、でもこのクエスト受けないとね。

街にこんな大群が来たら大変だもの。

ナティカ、杖の調子は大丈夫だったかしら?」


メルアは、修理したナティカの杖の

様子を聞きながら

オークの耳を切り取り袋に詰めていく。

これがないと報酬をもらえないのである。


「えぇ、バッチリよ。流石メルアね。

直してくれて本当にありがとう!

帰ったらごちそうするわね。」

杖を抱き締めながらお礼を言う。


「いいのよ、ギルドマスターから沢山チョコ

貰ったし。」


この前の危険クエストにて、

ギルドマスターから

沢山のお酒と報酬とチョコを貰った。

チョコは、すべてメルアに

お酒は、ナティカとライルとジェイクに渡されて

1000万ドルゴの報酬を貰えたので

4人で山分けにした。

1人当たり250万ドルゴなので、

1年間は、遊んで暮らせる金額だ。


「いや!本当に食事だけでもごちそうさせて!

おいしいところ見つけたの!」


「・・・わかったわよ。一緒に食べに行きましょ。ミルアも誘っていい?」


「ええ、もちろんよ!」

絶対にお礼をしたいナティカに負けて

メルアとミルアは、

ご飯をごちそうしてもらえることになった。


「よし!そろそろ帰るか!近いし転移魔法

使わずに歩きで帰ろうぜ。」


「「賛成」」

「・・・ん゛」

とナティカとメルアが返事し

ジェイクは小さく頷いた。


「転移魔法も便利だけど、やっぱり

歩きで帰るのも楽しいよな。

こう、冒険してるって感じでさ。」


「あら、なら今度から遠くの場所でも

ライルは歩いていく?」


「すみません!メルアさん!

転移で行かせてください!」

メルアの言葉で、敬語になるライル。


「そう言えば

みんな、報酬で何か買った?」

ナティカがみんなに質問する。


「私は、お菓子と調理器具と化粧品と

服を買ったわ。

ミルアにも服と化粧品を買ってあげてね〜。

もちろん、最高級の物を買ってあげて〜

お姉ちゃんいつもありがとうって

ミルアがすごいかわいいの♡

もう、ミルア好き〜〜〜♡」

とシスコンぶりを発揮するメルア。


「俺は、全部使っちまった!!」


「「は???」」

メルアとナティカが驚いた顔をする。


「ど、どうやったら、あんな大金が

すぐに無くなるのよ!!」

信じられないと言った顔で

メルアが質問する。


「え〜と。仲良くなった〈赤の大鰐〉の

人と飲みに行って、そこから女の子の店に

行ったら全部無くなってしまった!

全部、俺の奢りだから仕方ないわな!

がははっ!!」

と楽しそうに笑うライル。


「あんた・・・本当に好きよね。」

ナティカがドン引きした顔でライルを見る。


「はぁ、顔だけは良いのに、バカなのよね。」

メルアがため息をつく。


「なぁなぁ、ジェイクも今度行こうぜ!!

お姉さんの谷間にお札を差し込んでさ、

おっぱいに触れたら負けってゲームが

最高に楽しいんだぜ。!

おっぱいって引力があるの知ってたか?

なぜかお札じゃなくて、

おっぱい触っちゃうんだぜ!

がはははっ!」


「・・・俺は、い゛い゛よ。」

ライルのバカな誘いをやんわり断るジェイク。


「ジェ、ジェイクは何か買ったの?」

メルアが質問する。


「あ゛、そう゛だった。」

道着のポケットから何かを取り出す。 


「これ゛、腰布を直してくれ゛たお゛礼。」

とメルアに差し出したのは、

赤いリボンに白の箱の

プレゼントボックスだった。


「えっ!!ありがとう!開けていい?」

「ん゛」

リボンを外して、箱を開けると

プラチナのチェーンに

金色の小さな三日月型のチャームが

ついたネックレスだった。


「え!かわいい!!これもしかして

何か付与されたアクセサリー?」

「ん゛・・・疲れが取れや゛すい゛らしい゛。」


プラチナに金のネックレスは、

かなりの高級品だが、

付与術士が作ったアクセサリーは、

様々な効果がついてるので、さらに高級品である。


「ありがとう!さっそく付けるわね!

・・・よし!できたっ!

どう・・?似合う?」


「ん゛」

「似合ってるわ。」

「いい感じじゃん。」

メルアの雰囲気に、とてもぴったりである。


「えへへ!ありがとう!ジェイク。」

満面の笑みで喜ぶメルア。

こんなに喜んでもらえるなら

プレゼントして良かったと思える。


こうして、〈白の英傑〉の一行は

楽しい話をしながら

主要都市ルービに帰るのだった。



〜ギルド〜


「ただいま〜!クエスト終わったぜ〜。」

とギルドの扉を開けると

「おお!ついに!」

「やっとこの時が来たか!」

「うぉー!やる気出るぜ!」

とギルド内が騒がしい。

レスタルム王国の情報ボードに

冒険者達が集まっていた。



「あ、〈白の英傑〉のみなさん!

おかえりなさい。」

ミルアが受付にいた。

「ミ〜ル〜ア〜♡」

ダイビングジャンプで

メルアがミルアに抱きつく。

「もう、お姉ちゃん!仕事中!!」

と注意するが一向に離さないメルア。


「見て!このネックレス!

ジェイクがくれたの!」

ミルアにネックレスを見せる。


「あらあら、お姉ちゃん良かったね〜。

ジェイクさんにプレゼントもらえて。」

メルアの頭を優しくなでるミルア。

だが、何故だろう。

笑顔でジェイクを見てるのに妙な圧を放つ。


ブルッ!!

(え??何!!?怖い!!)

ジェイクの体に悪寒が走る。


「これは、何の騒ぎ??」


「来週の日曜に、10年に一度の

あの大会が開催されるんです。」


「・・・あの大会って、あ〜!

夢叶戦祭(ドリ厶フェステ)

開催されるのね!」


夢叶戦祭(ドリ厶フェステ)


冒険者同士が戦う

戦いの祭典である。

優勝した者は、

宝具 〈願いの星硝子〉の使用が出来る。


10年に一度だけ願いを叶えれる

星の形をした硝子の宝具で

優勝したものは、あり得ない力を手に入れたり

大金持ちになったりしてるという。

15歳以上から参加可能である。


「え!!マジかよ!子供の頃出たかったけど

年齢制限で出れなかったんだよな!

参加したい!!」

ライルがぴょんぴょんと飛び出す。


「私も出たいわね。」

「私も」

ナティカとメルアも参加するようだ。


「ジェイクさんも出るんですか?」

ミルアに質問される。

「・・・・・・ん゛〜」

腕を組みながら考える。

(うーん。大会ということは

人がたくさん集まるんだよね?

ということは人前で戦うのか〜

恥ずかしいなぁ。)


「出ようぜ!ジェイク!」

ライルに肩を組まれる。


(・・・出てみるか。)

「・・・ん゛っ!」


こうして4人は、

夢叶戦祭(ドリムフェステ)参加の意思を決めたのだった。


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