危険クエスト10
読んでくださってありがとうございます!
ドッ!!!!!!!
いきなり右から犬の化け物になった
スティレインの前足が襲う。
強い衝撃で壁に向かって勢い良く吹っ飛ぶ。
どがぁっっっっん!!!!!!!!
壁に激突し、体がめり込む。
衝撃で石が周囲に飛び散る。
「・・・がはっ!!!」
口から血が飛び出る。
(早すぎて・・・見えなかった・・・)
壁にめり込んだ体から抜け出そうとするが、
ダッ!!!ダッ!!!!ダッ!!!
スティレインがこちらに向かってくる。
「ヴァゥ!!!!」
「っ!!」
巨大な前足が、ジェイクを潰そうと迫るが
間一髪で左にダイビングジャンプで
逃げることに成功する。
ボガッァァァァン!!!!
衝撃で洞窟が揺れる。
「・・・・あれ?潰せなかったな。
あと、もうちょいで手が君の
血だらけになったのに。」
下卑た笑顔を浮かべる。
「はぁ゛っ、はぁ゛っ。」
(強すぎる・・・)
スティレインが変身した
犬の化け物は、
ジェイクでも逃げるのがやっとの
スピードで襲ってくる。
「ふっ!!」
スティレインに向かって
突進する。
(早さで勝てないなら、こっちから
向かってやる!!)
ダダダダダダダダダッダッ!!
スティレインの懐に潜り込む。
ダッン!!!
ドッ!!!
「がはっ!!!!!!」
腹を殴り、巨体が宙に浮く。
ダッン!!!
ボゴッ!!!!!
「ぐっはぁ!!っ!!!!!!」
再度ジャンプし、顔を蹴る。
巨体が壁に吹っ飛ぶ。
ボゴォォォン!!!!
壁に大きな音を立てて、激突する。
(よしっ!攻撃が決まった!)
だが
「・・・やはり、すごい力だな。」
顔を思いっきり蹴ったはずなのに、
ダメージを負っていないようだ。
スティレインがすぐに起き上がり、
こちらを向く。
「あんまり、君の攻撃を受けたくないな。
余計にその体が欲しくなる。
だが・・・これで終わらせる。」
スティレインが後ろを向く。
ガッ!!!ガッ!!!ガッ!!!!!
ガッ!!!ガッ!!!ガッ!!!!
前の足で、地面を掻き始める。
大量の土煙が舞い、巨体が見えなくなる。
「さぁ、私がどこにいるか分かるかな?」
(どこだ?どこに??)
ジェイクは、周りを見るが全く分からない。
ドッ!!!!!!!!
左から衝撃が襲う。
ボガッァァァァン!!
「ぐはっ!!!」
壁に激突し、口から吐血する。
ダッ!!!ダッ!!ダッ!!ダッ!!
前から足音が聞こえるが
体が動かない。
ドッ!!ドッ!!!ドッ!!!
「がぁっ!!ぐっ!!がぁぁぁ!!」
何回も前足で潰される。
土煙で前が見えないので
どこから攻撃が来るのか
前足が目の前に来ないと分からない。
「ハハハハハハッ!!土煙で
君は見えないだろうが、
私には、分かるのだよ。
この鼻のおかげでね。
このまま、潰れろ!!」
ドッ!!ドッ!!!ドッ!!!ドッ!!!
(・・・やばい・・・死ぬ・・・)
腕を交差してガードするが
衝撃は少しも抑えれない。
意識が、遠のいていく。
視線がだんだん下に落ちる。
「ハハハッやっと死んだか!
ハハハハハハッ!!!「」
スティレインの前足が止まる。
(・・・みんな・・・ご・・・め・・・ん。
・・・・・・あっ!!!!!!!!)
視線の先を見ると、メルアからもらった
腰布が千切れていた。
「・・・・い・・・さない・・・ゅるさない
ゆるさない!!・・・・許さない!!!!
許さないぞぉ!!!クソ犬がぁぁぁ!!!」
ジェイクが叫び。
スティレインの顔に目掛けて
高速で飛ぶ。
「メルアにもらった!!!
誕生日プレゼントによくもぉぉぉ!!!
クソがぁあぁぁぁ!!!!」
ドッ!!!!
ジェイクが渾身の力で殴る。
「がはぁっ!!!!!!」
スティレインが遠くの壁にまで
吹っ飛ぶ。
ボガッァァァァン!!!!!!
大きな音が響く。
(な、なんて力だ!!あの死にかけな状態から
ここまでの力が出るなんてっ!
頭がぐらぐらする!立ち上がれない!)
「クソがぁ!!!また、再生魔法で
治してもらわないといけないじゃねぇか!!!
こっちは、大切に保管したいのに!!
せっかくならつけなさいよて
言われたからつけてたらこのざまだ!!
クソがぁ!!!!」
文句を長ったらしく言う武闘家
「ムカつく!!お前にもムカつくが
腰布にダメージ与えさせてしまった
俺もムカつく!!!!
くそがぁ!!!鍛え直しだぁ!!!
さっさとこの犬倒して、鍛える!!!
勇猛な白鬼!!!!!!」
ジェイクが祝福を発動する。
体中の肌が真っ白に変わり、白い角が額の上部から生えだす。
「・・・ふぅ、駄目だな。
怒りで、我を忘れては・・・
武闘家である以上、
自分の精神をしっかり制御しなくては・・
さぁ・・戦おうスティレイン。
決着を・・つけようじゃないか。」
ジェイクの口調が冷静かつ
男らしい口調に変わる。
拳を前に出し、構える。
「・・・いきなり凄く喋るじゃないか。」
二人が相対する。
そして、同時に走り出す。
「死ねぇぇ!!!」
スティレインが飛び、襲いかかる。
「・・・遅い。」
スティレインの視界から、
ジェイクが消える。
「どこに行った!?」
「・・・ここだ。」
巨体のスティレインの頭上に
ジェイクが乗っている。
「ふっ!!!!」
「い、いつのま!!ぐはっ!!!!」
ドゴォォォォッ!!!!
バキバキバキバキッ!!!
スティレインが喋ろうしたところを
かかと落としで地面に叩きつけられる。
叩きつけられた衝撃で地面にひびが入る。
「がっ・・・さっきとは・・・ぐっ
比べものに・・・ならない。立ち・・上がれない。」地面に横たわるスティレイン。
足がぷるぷる震えている。
「もう、終わりか?つまらんな。」
ジェイクが顔の目の前にいつの間にか
立っている。
(なんだ・・・この祝福、
あまりにも・・・・強すぎる!)
あまりの強さと恐ろしさで、
ジェイクから目が離せない。
「まぁいい、さらばだ。
スティレイン=ブラッドル。」
そう言った瞬間
ジェイクが視界から消える。
ギュッ!!!
「っぅぅぅ!!痛ったっ!!!」
尻尾の方から、痛みが走る。
「な、なんだ・・・?」
後ろを見るとジェイクが尻尾を握っていた。
「お前を捕獲して連れ帰らなきゃいけないのに、
そこの穴に入らないから
洞窟の天井に穴あけるぞ。」
「えっ・・・・あの待ってください〈解除〉
する・・・からぁぁぁぉ!!!!!!」
スティレインの言葉を待たずに
ジャイアントスイングで振り回しだす。
「お・・・・で・・・が・・・い。
待っ・・・・て・・・・・」
高速で回転する巨体とジェイク。
ゴォォォ!!!!!!!!!!
高速すぎて、洞窟内で竜巻が起きる。
「ほら、飛べ。」
ジェイクが上に放り投げ、
巨大化した犬状態のスティレインが
天井に激突する。
ボガッァァァァン!!!
天井に大きな穴が開く。
ボガァァァァァァァァァァォァァァン!!!!
そのまま、上の階層の天井に激突するが
勢いが止まらない。
ドゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!
さっきよりも大きな音が響いた後、
上からオレンジの光が差す。
スティレインは、
トアチの洞窟の上空高く投げ出され
夕陽に照らされる。
ひゅぅ〜〜〜〜!!!
どぉぁぉぉぉぁっっっん!!!!
「がっ・・・・ま・・て・・と・・いっ
た・・・のに・・」
地面に落ち、白目をむいて気絶する。
みるみる体が小さくなり元のサイズに戻る。
「ふぅ・・・やっと終わったな。
さて、みんなを見つけて帰るとするか。
〈赤の大鰐〉と〈青の飛竜〉たちは、
無事だろうか?
・・・探すか。
勇猛な白鬼・・・解除。」
仲間を探すために
降りてきた穴に向かって、ゆっくり歩きだす。
ジェイク=ゲラルド
二つ名 鬼の覇王
Sランクパーティ〈白の英傑〉に所属し
あらゆる魔獣を倒し、
あらゆるクエストを達成してきた。
この国、最強の武闘家である。
祝福は、勇猛な白鬼
効果 全身が白くなり、頭に白い角が生える。
発動中は
筋力の超上昇
俊敏性の超上昇
耐久力の超上昇
精神力の超上昇
体力の超上昇
男らしさの超上昇である。
発動条件は、
純度100%の白き魂が必要である。
普段のジェイクは、虫も殺せず
迷子の子を助け、
街のみんなを助け
悪口言われても言い返さない
(心では、泣いている)
男である。
そんな汚れなき魂の持主でしか使えない。
祝福である。
そんな祝福にも、
やはり罰があった。
「あ゛〜・・・・疲れ゛た゛。」
この男は知らないが
〈白の英傑〉のみが知っている
ジェイクの罰
「み゛ん゛な゛どこだろ?」
顔に異変が生きている。
正確には、目だ。
「・・・・み゛ん゛な゛無事かな゛ぁ゛?」
目が美少女のキラキラした目の様に
丸く大きく、可愛くなっていることに
ジェイクは、これからも気付くことは
無かった。




