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EP28.「スカイシールド(その3)」

全員の回復が終わるのと同時にボス戦を開始する。

視界上部にボス体力ゲージが表示されるのと同時に、壁が揺れ消える。


「来るっ」


マルスが超銃<グランスコープ>の引き金を引くのと同時に、壁の中から春の像と名付けられた騎士の彫像が出てくる。


弾着と同時に周りにある雲が集まり壁となり被弾を防ぐ。成る程、自動防御機能付か。であればその防御が防げない弾丸を撃つのみ。

騎士と言えど長距離を打ち抜ける弓矢等の攻撃手段を持っている可能性を考慮して迂闊に近づくことはせずに間合いを取って砲撃を仕掛けることにする。


「マルスは、先に連続で打ち込んで境界線を暴露させた上で交わして打ち込む!」

簡単な方向性だけで指示をしてさっさと片付けることとするか。


そう考えたのも束の間、周りに散らばっている雲の欠片が鎖として動きを足をつかんでくる。成る程、雲を自在に操ることが出来るのか・・・。

確かに今回の施設では専用スーツを着用して参加していたけど、まさか物理的に阻害して来るとは・・・。


「さて両足拘束に伴う行動制限・・・成る程、そう来ましたか」

両手は自由に使えるので装備品を武器から、守備を見据えたマジックアイテムを取り出す。



「ユイノ!射っても構わないんだよな!」

マルスが既にチャージを完了させた超銃の引き金に指を掛けながら確認取ってくる。

敵の攻撃を相殺できるタイミングで打つようにするのであれば、


「カウント10,9,8,」

カウントに合わせてアイテムの起動を行う。



[ゼロポイント]『グランドストーム』

敵の攻撃とほぼゼロ誤差での攻撃。マルスの砲撃と春の像の"光線"が互いの進路を押さえ付け合い衝突点が中間地点で動かずに釣り合い止まる。

その直後発動したマジックアイテムの効果が発動。全ての攻撃を一度中和する。


「ヒビキ!」

合図と共に、消費されずに散り散りとなった魔力を掻き集めた、ヒビキの飽和攻撃が発動する。



『リバースサイクロン』

ユニークスキルを最大限に使用した収束魔法。敵に対しての決定打には鳴らずとも雲を壁をある程度剥がすことに成功する。


よし両足の拘束が外れたな。それじゃやりたかった事を一つ始めますか。カミマイツルを展開。装備品"ルナティックアロー"を展開する。

《《VR施設限定の》》天使の羽を使い、春の像が展開してくる弾幕を交わしながら防御結界の"穴"を目指す。


「こちとら連射と行っても一直線にしか撃てないんだから、もう少し弾道も素直にしていても良いのにってこっちは多人数だからまぁ、ハンデなのかな!」


流れ弾を避けつつ恐らく貫通魔力弾と思われる弾丸を連射しながらMPポーション飲んでいるマルスが小言を言っているが気にせずに次の一手緒を用意する。


<!カミマイツルが指定ポイントの配置につきました>

システムの通知を確認したら一気に詠唱を始める。


「初めは天水、若根が息吹、意を持つモノが現れ、次に知を持つ者が現れる。全てはムから始まり生を過ぎ無へと変える。意のあるモノよ、本来あるべき姿へと帰りたまえ『天生 リブートインパクト』」

ゼロ点強制と防御結界無効化の術式を組み込んだ魔力矢を打ち込む。



「あいよ!トドメだ。『シャイニングバズーカ』」

雲の壁が全て晴れ敵の全容が見えるようになった瞬間、マルスの放った必殺弾丸が命中して春の像が砕け散る。


「これで完了。かな?」

扉が出現するのと同時に撃破メッセージと報酬の入った宝箱が出現する。


「これで魔力の八割方を使うってことは、今回結構厳しいかもな」

ヒビキが宝箱を目の前にしながらMPポーションを一気飲みする。まぁよこもあの使うと景色が歪むMPポーションを一気飲み出来るもんだ。



「さぁてと宝箱の中身は何かな~。使ったアイテムの費用ぐらいは回収したい」

淡い期待を持ちながら宝箱を開ける。中には人数分のアイテムと一緒に小さな銅像が入っていた。


<system:撃破報酬を入手しました

MPポーションメガ×1 HPポーション×1 スキルカード"桜舞"▽>


まぁ悪くはないか。後はミナセの方は順調かな?


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