EP26.「エアポートガレージ」
1月16日8時20分 月川空港郊外
エアポートガレージ 受付ロビー
今回一緒に攻略すると事となった"掲示板の民"と一緒に今回攻略するダンジョン、スカイシールドの説明を聞く。
<諸君、この度はエアポートガレージにお集まりいただきありがとう。これより、スカイシールド攻略にあたり、重要事項の説明を行う。必ず聞いておく様に>
受付ロビーの天井付近から人物のシルエットが降りてきて、同時にデバイスから音声が流れ始める。
<まずエントリースーツを着用の上、個室に入ってくれ。この際に背中に安全ケーブルをつなぐのを忘れずに頼む。もし、お友達やギルドのメンバーで同じグループを作る際にはパーティー、ギルドまたは同盟を組んでくれ>
説明が永らくと続きそうなので片耳で聞きつつ、受付を行い個室の鍵を受け取る。
鍵を受け取ったときにはエントリースーツの着用方法、パーティー・同盟の組み方と目的が書かれていたので待機時間の間にでも目を通すことにする。
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今回はマルス達を含めた6人で同じミーティングルームを使用するので、中央のベンチで改めて役割分担と作戦を確認する。
「それでは、今回の作戦を確認する。今回の討伐対象はレイドボス 大空の主"おおはくたか"。クリア条件は、そいつが守護している大空の書を模写すること。ただし、こいつが居る大空の間は四季神の彫像によって封印されているので、先に四神を制圧しなければならない」
とwikiで事前リサーチした情報をミナセは語る。
「これにあたり掲示板の民には同盟として、おおはくたかの弱点を着くための浅間木の剣を探して貰う。で俺たちで手分けして四神の討伐を行い、大空の間への進入路を確保する」
とマルスは予め用意した紙切れを取り出してくる。
「そこで今回は親睦を深める目的もかねて、くじで班分けを行いと思う。先を赤く塗った紙を持っている人と持っていない人でチーム分けを行い、それぞれ春と夏、秋と冬の彫像を撃破する事」
成る程、確かに今回は学生食堂での一件で偶々関係を持てた訳でもあるし、今日の入場料もマルス達が全持ちしている訳だから、特に異論はない。
くじを引いた結果、ユイノ、ヒビキ、マルスで春夏を攻略する1班と、ミナセ、みのぶ、あやめで秋冬を攻略する2班に分かれた。
午前の部の時間制限は4時間、その内おおはくたかの攻略に1時間かかると仮定して、探索と彫刻の制圧で2時間半って言ったところ。
「さてそろそろ開始時刻だ。くれぐれも無茶をすることの無いように。今回はHP切れになった場合はそのままリタイアだから、体力ゲージが赤枠になった時点で回復に専念するように。それでは今日も一日ご安全に!」




