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EP22.「決闘開始」

15時55分 月川市 HTLC RF

ロジスティックスパークフィールド


来客用入口から入場用QRコードをかざしてエレベーターで5Fで降りて、貸出用窓口で引き換え画面を提示して予約していたモノを受け取り、屋上の決闘(PvP)会場へと到着する。


「随分と待たせやがるな、この野郎」

予想通り、十数人の取り巻きを連れて待ち構えている不良集団(プレイヤーネームはマルスと表記されている)。確かに決闘(PvP)の申し込み時に相手側の人数の指定を行っていなかったので、覚悟はしていたが実際に見ると少し圧倒されるな。


「時間通りではあるがな、では改めて条件の確認を、アブリスよろしく頼む」

相手の戯れ事を無視して審判用AI"自動戦闘審判システム(アブリス)"を呼び出し、ルールの確認や決闘(PvP)の最終同意確認を行う。


<それでは、これよりユイノチーム2名 対 挑戦者マルスチーム13名 の決闘を開始します。戦闘時間は45分、勝利判定条件は、時間終了時に攻撃ダメー量の比率で計算を行います。ただし、戦闘中に体力ゲージがゼロになった場合はその時点で脱落とし、当該プレイヤーがそれまでに与えた攻撃ダメージ量は、勝利判定には含めません。

勝者は、敗者のアイテムストレージから、貴重品を除く任意のアイテムを一人一品任意のアイテムを奪取する。双方異議はありませんね?>


マルス達は、お互いに顔を見合わせながら目の前に表示された同意するのボタンを押す。それと同時に開始するのボタンを押す。


<|賽は投げられた《alea iacta est》これより決闘(PvP)を開始します。参加者は初期開始位置に移動してください。5分後に戦闘行為を解禁します>

戦闘開始位置までの移動時間と初期工作(イカサマ)準備時間を決めるサイコロが投げられタイマーがカウントダウンを開始する。


それを合図に一斉に行動を始める。やるべき事は、装備の装着とカミマイツルをばらまくのと、後は外部プラグインの起動をっと。




───1───

16時00分 決闘開始


超伝導安全靴と右手にレンタルしたブラストアーツ、クリックワイヤーを自動戦術攻撃制御(ATACS)システムを連動させてカミマイツルによる索敵を開始する。見つけ次第即狙撃。目標は20分で壊滅状態に持ち込むこと。


{ミナセ、10時の方向角度23、威力65で水疱頂戴}

ボイスチャットで函南から攻撃指示が来る。それに対して無言で水属性の散弾を撃ち込む。

{あんがと、『屈折遊撃』}

その返事と共に敵を一人撃破したとのメッセージが表示される。成る程、ひたすら走り回って敵を探し出すって事か。いいなぁ、僕もそれぐらい動けたらいいのに・・・。


そんな事を考えつつ、貨物シューターの点検用通路を歩きつつ索敵を行う。


{9時の方向角度-11 威力20で雷}

何かのトラップを発見したのだろうか、指示された方向に向けて少しの間だけ向いて引き金を引いた瞬間だった。視界一杯に広がる予告線が広がる。


「ようやく来たか『サンダースパーク』」

予告線範囲外へとバックジャンプを行いつつ、狙撃スキルを発動する。ATACS制御の制度はまだ調整が必要なレベルではあるが、狙った射線通り弾丸が飛び敵に命中する。だが当たり所があまり良いところではなかったらしく、一発では倒れてくれない。


「残念だったな、逃げ道はない。大人しく散れ『ファストスパーク』」

短いスキル宣誓と共にレーザー攻撃の予告線。射出されるタイミングで手すりを乗り越えクリックワイヤーを照明兼天面防護ネット用の支柱へと向け打ち込みターザンジャンプを行い高度限界位置で超伝導安全靴を起動して、天面保護ネットにぶら下がる。


「さて、成る程そう分布しているのか・・・であれば『ライジングアンサンブル』」


天面から一気に弾幕の雨を降らせ視界に入っている敵を5,6人一気に撃破する。


とここで超伝導安全靴のタイムリミットが来たので再び点検用通路に舞い戻る。



「さて、あと何人かな?迷える子ネズミちゃん?」


一部ルビは環境によって正しく表記されない場合がありますが、読み方の説明ではなく、特殊ルビですので予めご了承ください。

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