表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

夏のホラー参加作品

映像


山の上に設置されたカメラが西の山々を映している。


山の向こう側に太陽が沈んだ直後なのか、山の上に浮かぶ雲が夕焼けで染まっていた。


カメラがズームアップして山の下十数キロのところに広がる街を映す。


南北に伸びる鉄道の駅のホームは、帰宅途中の会社員や学生で埋まっている。


鉄道を挟み込むようにして南北に伸びている国道と県道は、家路を急ぐ人たちの車でギッシリと詰まっていた。


カメラは自動的にズームアップとズームバックを繰り返しているのか、またカメラが闇に包まれつつある西の山々を映す。


その時、画面が眩い光で覆われる。


数秒後、カメラがガタガタと大きく揺れ動いた。


揺れが治まった頃、またカメラはズームアップになる。


街があった場所に、巨大なキノコ雲が立ち上がって行く。


キノコ雲を映したあとカメラの電源が落ちたのか画面が真っ暗になった。


カメラが設置されている山の直ぐ下にある町に、倒壊を免れたテレビ局の建物がある。


テレビ局の中の無人のスタジオ、屋上に設置されている太陽光発電のシステムが生きているのかスタジオ内の電灯は明るく灯り、モニターはカメラから送られた最後の映像を繰り返し映し出していた。






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] きのこ雲。 この町だけのことだったのでしょうかね。 おそらくあちこちで同じことが多発的に起こったような気がしました。 廃墟が目に浮かびます。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ