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大砲

「ダイアンは鉄斬れるのか?」

「アタシはまだそこまでの腕は無いわ。よくて大岩を斬れるくらいよ」

「岩斬れるのか!?私にもやり方教えてくれ!!!」



 カノンはダイアンさんにせがむ。



「あら?岩を斬る用事でもあるのかしら?」

「いやぁ、用事って程じゃないですが、こいつこの前ゴーレムに斬りかかったせいで長々と追い掛け回されてたんですよ。それでたまたま通りがかった僕を巻き込んで二人で討伐することになって……。何とか倒せたんで良かったですけど」

「ゴーレムを二人で倒せちゃったの?すごいじゃなぁい!物にもよるけど、基本大砲とか準備しないと倒せない相手よ?」

「レイが魔法でズガーンってやってゴーレムをぶっ壊したんだ!でもとどめは私がやったぞ!」

「魔法でズガーン?ゴーレムってほとんどの魔法があまり効果無かったと思うんだけど、いったいどんな魔法使ったのかしら?」

「魔法っていうかほぼ物理攻撃でしたけどね……。ストーンウォールっていう壁を作る地属性魔法があるんですが、その壁のせりあがる勢いをゴーレムの攻撃に合わせてぶち当てたって感じなんですが」



 今思えば結構危険な賭けだったよなぁ。


 もし上手く行かなかったらどうなってたことやら……。



「防御用の魔法を攻撃に使うなんて、そんな倒し方もあったのね」

「割と思いつきそうなもののような気がしますけど、今まで試した人とか居ないんですか?」

「どうかしら?もしかしたら居るのかもしれないけれど聞いた事は無いわね。アタシはそもそも魔法は専門外だし、身の回りにも地属性魔法を使う人があまり居ないから何とも言えないわね……」

「土の魔法って珍しいのか?」

「珍しいって訳じゃないわ、でも好んで使う人はあまり居ないイメージね。知り合いに腕のいい魔法使いが一人居るのだけど……。彼女曰く、地属性は受動的な魔法が多くて遠距離火力の役割を果たせないし、防御用魔法としても聖属性魔法の方が有用なものが多くてあまり取り柄が無い、って言ってたわね」

「たしかに、あれ以降使う機会はありませんでしたね……」



 地属性の魔法ってゲームでも不遇扱いな事が多いが、異世界でもそんな感じだったか……。


 地割れで一撃必殺……みたいな魔法でもあればよかったんだけど、そんなパワーバランスが崩壊しそうな魔法なんて無い。



「でも、アタシの剣や大砲を使わずに倒す方法もあるっていうのは勉強になったわ。お礼と言っては何だけど、よければカノンちゃんにアタシの剣を少し教えてあげるわ。さっきも言ったけどアタシは魔法は専門外だからレイちゃんに教えてあげられるようなものがないのよ、ごめんなさいね」

「まあ僕は全然いいですよ」

「岩斬り教えてくれるのか!?」

「岩を斬れるようになるかはカノンちゃん次第ってとこかしら」



 カノンが強くなるに越したことはないだろう。


 それに万が一またゴーレムと戦うことになった時にも安心だ。



「それなら今は剣が無いからまた明日、スケジュールがいつも通りなら昼過ぎにはここに居るはずだから、時間ができたら訪ねて来てちょうだい」

「わかった!」

「カノンがお世話になります」

「いいのよこのくらい」



 丁度いい、昼過ぎ頃にカノンをダイアンさんに預けたら、稽古の間に僕は調べ物をするとしよう。

今日ちょっと忙しくてあまり執筆できませんでした。

やはり書き溜めしとくべきか……?

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