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宿舎

 国王が話している間、望月さんのペンがものすごい速さで動いていたけど、もしかして話していたことをそのまま記録しているんだろうか?


 見たこと無いけど望月さんのノートとか、先生の発言も全部メモしてびっしり文字で埋まってそうだな……。


 とかはさておき、さっきの話によると元の世界に帰りたければ結局魔王を倒さなければいけないらしい。


 真偽はどうあれ結局協力しなければいけない流れにはなりそうだ……。



「わかりました、それらを踏まえてこれから皆と相談してどうするか決定しようと思います、こちらからの質問は以上です」

「うむ、良い返事を期待しておる、次の会議は7日後としよう」



 とりあえずの猶予は一週間だ。


 おおよそ神楽坂が色々考えて決めてくれるから、僕としては丸投げでいいかなと思っている。


 そんなことはほっといて早く物理とか魔法とか、そういうのについての研究がしたい。



「こちらから聞きたいことは今のところは無い、ではこれにて閉幕でよいかね?」

「はい、大丈夫です」



 会議の終了を買確認すると、国王は席から立ち上がり、傍に控えていた女性に鍵を渡した。



「貴殿らの個室を、一人一部屋こちらで用意させてもらった、想定してたより人数が多かった故に予定してたものより少し手狭になるが構わんかね?」

「個室……って、25人分をですか!?」

「そうだ、王宮東側の旧使用人宿舎一棟であるが、何か不便があれば遠慮せず申し付けよ」

「あ、ありがとうございます……」

「だが一つ約束して欲しい、協力関係が締結されるまでは街へは行ってはならん、国民に不要な混乱を生じさせる訳にはいかんのでな、協力関係が築けた暁に公の場で講演を行う予定だ」

「……わかりました」



 国王は鍵を渡した女性に一言二言何かを告げると、近衛を連れ出口へ向かう。


 というか王宮内だけで25人分の部屋用意するなんて、部屋余らせすぎだろ



「では失礼する」



 と会議室を後にした。


 国王が去るのを見送った後、鍵を持った女性が僕たちに近づいてきた。



「はじめまして、リミエラと申します、勇者様方のご案内を承りました」



 リミエラと名乗った女性はお辞儀をした。


 近くで見ると思っていたより背が高かった、多分僕よりある。



「はじめまして、よろしくお願いします」



 神楽坂も軽い会釈を返した。


 リミエラさんの服装は大広間に居た人たちと比べると素朴というか質素な感じで物静かな印象、髪もお団子にしてまとめていてザ・メイドって感じだ。



「では宿舎の方へ参りましょう、付いてきてください」



 それ以上は特に会話すること無く宿舎の方に案内された。

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