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研鑽

「まあこれ言うのは本来ハイン君の役目だったんだけどね、お仕事取っちゃった。じゃあ次はカノンちゃん、一応騎士団への入団試験は指定の魔族を倒す事だったんだけど、途中で敵の増援が来たりして討伐まではできてなかったんだよね。とはいえ降伏させるまではできたという事で、倒したという判定にはしよう。試験合格おめでとう、カノンちゃん。騎士団で研鑽を積む事は君の未来に役立つだろうから頑張ってね!」

「あ、ありがとーございます……?」



 なんで疑問形なんだ……。



「それと、君のおかげで先の侵攻を止めることができたとも聞いている。リーヴァちゃんが太刀打ちできなかった相手に一矢報いるとはね」

「けッ!次はぜってーオレが勝つからな!」

「カノンちゃんの療養期間が終われば正式にリーヴァちゃんの下につくわけだし、二人で高め合えばお互いもっと強くなれると思うよ。話を戻すけど、侵攻を止めてくれたカノンちゃんの功績を称えて何か褒賞を与えるつもりだけど、騎士団に入って収入も増えるだろうし、お金貰ってもあんまりだよね。何か欲しいものある?」

「じゃあお菓子!…………あ、いや、お菓子じゃなくて……」

「じゃなくて?」

「レイも騎士団に入れてくれ!私はレイと一緒がいい!」

「いいよ~」

「「えっ!?」」



 カノンもすんなり承認されるとは思ってなかったのか、声を揃えて驚いた。


 っていうか本人の了承は!?


 僕まだ魔族倒せるほどの実力無いけど大丈夫なのか!?


 いや一度ハインリーネ様に誘われた事はあるけど、カノンとハッピーセットみたいな感じの扱いだったし、今回もそんな感じなのか?



「せっかくだしタルタロスちゃんもどうかな?アイネスちゃんたちが恋しがってたよ?」

「……第二騎士団以外なら入っても構わないが」



 第二騎士団に入ったらまた着せ替え人形にされるんだろうなぁ……。


 そういえばあの後、ゴスロリ衣装をそのままプレゼントされたのだが、今後着る機会はあるのだろうか……?



「いやいやそれより、そもそもそんな軽い感じで入れちゃっていいんですか……?」

「元々そう言い出すだろうと思ってたからね。それに近々騎士団を増強しようとしていたところなんだ。前の規模の侵攻がまたいつ来るとも分からない。それにあんなに大量の魔族が侵入してきた経路を特定するのにも人手が要る。現に第二騎士団と第三騎士団、第一騎士団の3分の1は帰国の翌々日からまたケント村の方に行ってもらって虱潰しに捜索してもらってる最中なんだ。働き詰めになって申し訳ないけど、これが騎士団の仕事だからね」

「た、大変ですね……」

「第二騎士団はトップのアイネスちゃんが居ないと機能しないから不在で後回しだけど、各団長には人員を増強するように動いてもらってるんだ。ちなみにカノンちゃんは第五騎士団所属、レイ君は第一か第三騎士団、タルタロスちゃんは第三騎士団か魔術研究機関の方に所属することになると思うよ」

「えぇ~!!レイと一緒がいい!!!」

「こればっかりは相性の問題だからね……。そのあたりも色々考えてる途中だから、しばらくの間だけは我慢してもらえないかな……」

「うぅ~…………」



 まあ第五部隊は癖のある実力派揃いの集団だし、僕的にはちょっと気後れする場所だ。


 入るなら第一騎士団あたりで堅実に強くなっていった方がいいとは思う。


 暇があったらできるだけカノンに会いに行くようにしよう。


 またあとでリッテさんに報告しに行かなきゃ……。

今日スマホを買い替えたんですが、値段見ずに選んだせいで18万くらいのを買っちゃいました。

たっか……。

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