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嗜好

「第一部隊の団長のハインリーネ様が一番強いと思ってたんですけど、そういうわけじゃないんですね」

「部隊のナンバリングが強さの順位というわけではないよ。役割ごとの区分けだ。第一部隊の私たちは防衛がメインの役割だし、その部隊の団長である私もだから防衛の方が得意なんだ。役割の関係上人数は第一部隊が一番多いけれどね」

「なるほど……あれ、でもどの部隊も30人くらいじゃありません?」

「全人員を連れてはいけないからね。国の守りもあるし」

「ああたしかに」



 まあでも指示出しはハインリーネ様がやってるし、戦闘面でのトップでは無いにしろ組織的なトップはこの人なんだろうなぁ。


 

「とは言っても団長4人が出張ってるあたり、規模としてはほぼ最大レベルなんだけれどね」

「やっぱりこの魔族の侵攻って普通より大規模なんですか?」

「そうだね。普通人間界に紛れ込んでくる魔族は多くて5体程度だ。それが今回に限って、私の感知した限りで言うと50は下らないだろう。動きの無い個体も含めるとさらに増えるだろうね。リーヴァさんが嫌な予感がするって言ってくれたおかげだ。いつも通りの人数で派遣していたら少なくともケント村は陥落してただろう」



 全5部隊中4部隊というのはたしかにかなりの大規模だ。


 しかしそうなってくると、何故いきなりこんなにも大量の魔族が現れたのかも気になる。


 魔王の復活が何か関係しているのだろうか。



「まさかこれほどの規模とは思っていなかった……、よく確認せず君たちに依頼を出してしまって申し訳ない」



 ハインリーネ様は小声で、僕にだけ聞こえるように言った。



「いえ……元々無理言ったのは僕の方なんで……」

「せめてカノンちゃんの故郷だけは私たちが守り切ると約束するよ」

「……はい、カノンが起きてくる頃には全部終わってるといいですね……」



 そうして僕たちはちょっとした山を登り、ようやく村に辿り着いた。


 簡単な柵に囲われ、山と山に挟まれた、点々と民家や畑がある、村といえばこんな感じって村だ。


 しかし村民は見当たらない。



「皆屋内に隠れているみたいだね。リーヴァさんたちは村を越えて先に行ってるみたいだ。さて、ようやくアイネスさんの出番だけど……」



 と、名前が上がると、丁度後方からアイネス様の声が聞こえた。



「お待たせ致しましたわ~!」



 小脇に何かを抱え駆けてくる。


 何やらフワフワヒラヒラしたものの塊のようだ。


 気になったのは僕だけではないようで、フレーマ様も「なんですかそれ?」と聞く。



「もちろんタルティちゃんですわ!白ロリータも儚さがあって良かったのですが、やはりゴスロリこそ至高!ゴスロリこそ嗜好!!!フワフワの髪もフワフワのフリルにベストマッチ!デフォルト装備の眼帯も、紺碧の瞳に合わせて蒼薔薇をあしらったものに!全体の色合いを暗くしたことでさらに際立つ純白さ!オフショルダーは嫌がられてしまったので仕方なく断念いたしましたが、それでもか細さは十分伝わるでしょう!ああっ!早く帰って他の衣装も着せてあげたいですわ~!!!」



 ……どうやらタルタロスさんは第二部隊の馬車の中で着せ替え人形にされていたようだった。


 死んだ目でなすがままにされているその様子は本物の人形と見紛う程であった……。

めだかボックスが学園異能バトルもののベースになってるんじゃないかって話をしましたが、実際のところ原点はどこなんでしょうかね?

有名どころだととあるシリーズとか……。

咲なんかも異能といえば異能ですね。

それがアリならやはりテニヌみたいなスポーツ系に行き着くんでしょうか?

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