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帰還

 タルタロスさんは相変わらず寝ころんだまま、昼過ぎあたりに僕たちはルブルム王国へと到着した。


 門番さんによる検品を済ませ、馬車ごと入国する。


 検品の際タルタロスさんが遺体と間違われる事件もあったが、それ以外は特に問題は無かった。



「送ってくれてありがとうございました。僕たちは冒険者ギルドの方へ行くのでこの辺で。商業地区は北の方にあります」

「わかったのです!また会う事があればご贔屓にしてほしいのです!」



 こうしてリタさんと別れ、僕は荷物とタルタロスさんを背負いギルドの方へ向かった。


 まず気になるのはカノンの様子だ。


 特に問題なく活動しているならギルドに行けばすぐに状況が分かる。


 旅の疲れもあるし、カノンの安否確認が済んだら病院にタルタロスさんを預け、さっさと宿のベッドで横になりたい。


 そう思いながらギルドの扉をくぐった。



「レイさん!ご無事だったんですね!?」

「はい、何日も空けてしまってすみません」



 リッテさんが僕の事を心配してくれていたようだ。


 この様子だとカノンはいつもと変わらず依頼を受けて仕事をしているのだろう。



「ちなみに今カノンはどこへ?」

「東北の森林に魔物が増えてきたとの情報があったので、そちらの討伐をしてもらっています。朝から行っているのでそろそろ帰ってくると思うのですが……」



 カノンはいつもと変わらない日常を送っているようだ。


 僕たちを探しに行ってたりしたらどうしようかと思った。



「ところで……、レイさんの背負っている方は……?」

「あぁ、えっと……」

「ボクから説明しよう。レイ君、降ろしたまえ」



 頭をパシパシと叩かれた。


 あれ?動けるの?


 とりあえず腰を落としてみると、タルタロスさんは自力で背中から降りた。



「もしかしてタルタロスさん、動けないフリしてました?」

「ああ。動けるようになったのは昨日の昼頃からだがね」



 うわこの人運んでもらうために仮病使ってたな?



「……悪いがもう一度肩を貸してくれまいか」



 そう言って僕の肩に手を置き体重を掛けられた。


 よく見るとガクガクとタルタロスさんの膝が震えている。



「どうしたんですか。産まれたての小鹿みたいになって」

「……長期間運動を怠るとこうなるから、君も気を付けたまえよ」

「昨日から動けたなら昨日のうちに慣らしておけばよかったのに……」



 歩きたくないからって寝たふりして親にベッドに運んでもらう子供みたいな事するからそうなる。


 苦笑いしているリッテさんにイスを用意してもらって、ようやく話しの本題に入った。

皆さんもお酒の飲み過ぎには注意しましょう。

元々あまり飲めない人なら控えめを意識していると思うので大丈夫かと思いますが、

なまじ結構飲める人だと酔いたくてハイペースに行ってしまい次の日地獄になる人が多いと思うので。

最低でもチェイサーはこまめに入れるといいでしょう。

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