三雲side②
東雲寺家の別荘付きのメイドを始めて1ヶ月が過ぎた。私と本田は一つの約束をしていた。
『私達が同居していることは誰にもばらさない』
というものだ。まぁ当然だよね!アイツみたいな陰キャと同居しているなんて知られたくないし、そもそも男子と同居ってちょっとまずいような気もするし…
最初の一週間はアイツが襲いかかってくるんじゃないかって思って眠れなかったけど全くそんなこともなく、お風呂で鉢合わせなんてあるあるなイベントも全くなかった。何もないっていうのもなんか私に魅力がないみたいでムカつく…
まだ入学して1ヶ月だけど、もう17回も告白されて学校一の美少女っていわれてる私に見向きもしないなんて!でもまぁアイツはエマなんとかというキャラにぞっこんなんだろうけど…自己紹介でメチャクチャ語ってたし…あれはキモかった…
まぁアイツのことなんか忘れよう!今日はゴールデンウィークの初日!しかも今日は親友の梓とショッピング!これは楽しむしかないでしょ!
「ひより~!」
「梓!!」
「ごめんね、待った?」
「ううん、今来たとこ!」
いつも通りのやり取りをする。梓は両親の件で精神的にボロボロだった私のことを支えてくれた大親友だ。高校は別々になってしまったけど毎日欠かさず連絡を取って休みのたびに会っている。
「よ~し、まずは服を買おう~!」
「お~!」
服を買って、靴を買って、それからケーキバインキングに行った。う~ん最高!!
「次はどこ行く?」
「う~ん…あっプリクラとろ!!」
「いいねいいね!!」
「あれ?三雲?」
後ろから急に呼ばれたので振り向くと後ろには柊也がいた。ウソ!やった!!
「あれ?ひよりの知り合い?」
梓が小声で聞いてきた。
「うん、高校の友達」
「ふ~ん、ずいぶんイケメンですなぁ~…おっと、もしかしてひよりちゃんの彼…」
なぁ!!
「ちっ…ちがうよぉ!!」
おもわず叫んでしまった。梓がニヤニヤしている。
柊也君が近づいてきた。
「どうしたんだよ?三雲?」
近い!近い!
「なっなんでもないよぉ」
ヤバいにやけちゃいそう…
「おい、うっせんだよ」
「通路でイチャイチャすんじゃねえよ!じゃ、ま」
ガラの悪い人達に注意されてしまった…確かに邪魔だったな…
「すいません…すぐどきます…」
急いで立ち去ろうとする。すると一人が道をふさいできた。え…何で?
「おい、まてやコラ」
「ごめんですんだら警察いらねぇんだよ」
うそ、絡まれてる…?柊也君助け…いっ居ない?
「ねっねえ、ひよりあんたの友達逃げたんだけど…」
「おやおや~イケメン君逃げちゃったね~」
「あんな頼りないヒリョガリなんかほっといて俺たちといいことしようぜ?」
「そうそうそっちも2人こっちも2人でちょうどいいじゃんよ!」
無理やり肩を組まれる
「いっ…いや…」
ダメ…声がでない…誰か
「止めろ」
えっ?本田…?
三雲sideもうちょっと続きます。
因みに時系列的にいまは1話の1ヶ月前です
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