1話
いよいよ本編始動です!!よろしくお願いします
高校に入学してから2ヶ月がたった。僕はクラスメート達から見事に陰キャオタクの烙印を押されていた。
理由は2つ
①目元を隠す長い髪→陰キャ
②自己紹介で推しキャラについて30分語り続ける→オタク
おかげでクラスメート達は僕を避けるようになってしまった。しかも陰では
「キモオタ」「マジきしょい」「こっち見んなよ」
と言われる始末…別にいいんだけどね。
そんな訳で僕はボッチだ。先生に指されたとき以外に声を発することはない。授業は取り敢えず真面目に受け、休み時間はラノベを読む。代わり映えのしない毎日だ。でもまぁ暗殺組織の襲撃に警戒していた頃より100万倍良い。命の危機にさらされない毎日がこんなに幸せだとは思わなかった。
と考えながらボーっとしているとピコンとスマホがなった。
MINEがきている。
『今日の夕食カレー。ジャガイモと人参買ってこい』
教卓の周囲でずっと騒いでいる陽キャグループの1人がこちらをじっと見ている。
『了解』
とだけ送ると彼女は視線を戻した。
スーパーでジャガイモと人参を買って別荘に戻る。まだ彼女は帰ってきていない。そういえばカラオケに行くとか騒いでたな…まぁいいやなんか疲れたし一眠りしよう。
カレーの匂いで目が覚めた。あれ?もう帰ってきたのか?時計を確認するともう20時だった。慌ててダイニングに向かうと、不機嫌そうな顔の彼女-クラスのカーストトップ三雲ひよりさんーが座っていた。
「おはよう」
取り敢えずそう言っておこう…
ギロッと睨まれてしまった…失敗だったか…
「遅い」
普段教室ではいつも笑っている三雲さんだか、僕の前では不機嫌な顔しか見せない。まぁ陰キャボッチオタクのの僕と同居なんてカーストトップの彼女からしたら面白いはずなんてないんだろうけど…とはいえ今日の彼女は何時にもまして不機嫌だ。カラオケで何かあったのだろうか…とにかくこれ以上刺激しないのに限る。
「あっ…ごっごめん」
取り敢えず謝っておけ。
彼女は何も言わずにカレーを食べ始めた
…何も言わないのね…なんとなく気まずいままカレーを食べる彼女を姿を見ていると彼女は舌打ちをしてスプーンをおいて再び口を開いた。
「カレー食わないの?」
あっそうゆうこと…
「あっうん、いただきます」
一口カレーを口にいれる。
…旨い。ギャルっぽい見た目に似合わず料理上手いな三雲さん…
次話三雲さんside
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