社畜だって頑張れます!
一章
―1話 過労死と転生―
―深夜3時―
「今日もてっぺん超えたよ…」
年齢の割に酷くやつれた青年、田中 光輝は呟く。
大学を卒業してから大手ゼネコンに勤めて早4年、日々の叱責と激務に光輝は疲労も精神もピークを迎えていた。
「はぁ…腹減った、疲れた、休みたい、彼女欲しい、風呂入りたい、ねむい…。」
毎日同じ様な時間に同じセリフを呟く青年の目はとても暗い。
「弁当買って帰ろ…」
この4年で友達もいつの間にか減っていき今では同じ会社の人間以外は会話をしない始末である。
もちろん、彼女など出来るわけもない。
代わり映えのない生活、代わり映えのない毎日に性格も徐々にインドア派になりつつある。
「ッシャッセー!アタッスカー?」
「はい、お願いします。」
コンビニで日本語が不自由な店員から弁当を買う、さすがに4年も通うと解読が可能だ。
家に着いて弁当を食べ、テレビを見ながら寝落ち、これも彼のいつものルーティンになってしまっていた。
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