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【LUNA】  作者: 冬月 真人
6/13

【或る忠犬のぼやき】


こんにちは。

私の名前はコタローです。

犬です。

由緒正しい雑種です。

さっき神様が来て少しの間、人語を話せるようにしてくれたので、この機会に愚痴ります。


私は外で鎖に繋がれて、この家のセキュリティを任されています。

雨ニモマケズ

風ニモマケズ

にも関わらず『負け犬』って云う言葉はなんなんですかね。

あっ、話がそれました。

夏は暑いし、冬なんてアナタ、生きているのが不思議なくらいですよ!

夜に寝たら間違い無く朝日を見る事はないから起きてるんですよ。

これって夜勤ですよ。

それで日中の太陽のある時間に寝ていたら「コタローは寝てばかりでいいね」なんて言われるんです。

有り得なくない?


あと、この家には猫のミャアってのがいるんです。

ミャアは繋がれもせずに家と外を自由に出入りして、夜は家の暖かい布団で主人達と寝るそうです。

アイツ何にも仕事して無いのに何!?あの高待遇!

アイツ曰く「私の仕事は癒しなの」なんて言ってたけれど、絶対私の方が癒し系です。

また話がそれました。

働いた私は御主人からゴハンを決められた時間に頂きます。

『お手』『お代わり』『ヨシ・・・・幾三』『ヨシ!』

幾三のフェイントは高い確率できます。

これらの儀式を経てようやくゴハンにありつけます。

そんな中、私は信じられない光景を目にしました。

以下は再現フィルムでお楽しみ下さい。


ミ『ニャア』

主『どうした?』

ミ『ニャアニャア』

主『お腹空いたのかい?』

ミ『ニャア!』

主『そうかそうか』

キコキコ(缶をあける)

主『さぁ、お食べ』


おかしくないです?

私のあの一連の儀式は何?

それにあの柔らかそうなゴハンは??

ゴハンってカリカリするものじゃないのですか?

アンビリーバボー!!!!


あぁ、取り乱しました。


そろそろ魔法の解ける頃です。

猫に予防注射が無いのも羨ましいです。


えっ?

生まれ変わったら猫に・・・・ですか?



・・・・いえ、私は犬がいいです。

大切な人を守ることの出来る犬がいいです。



主人へのメッセージは・・・・


もう少し、さワンワンワンワンワンワンワンワンワンワン!



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