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プロローグ
はじめまして。さくらそうです。最後まで読んでくれるとうれしいなあ(*^_^*)
一面真っ白な世界。
息の音さえも聞こえない静かな空間で、カチャカチャという機械音だけが鳴り響く。
数秒後。彼は手を止めてつぶやく。
「つまらない。」
と。彼の名は『神』。唯一にして絶対の権限を振るうもの。
「ねえ、レオン。僕の計算が正しければ、後十年後に世界大戦が起こって、地球は滅びる
よ。つまらないね。」
彼はレオンという彼の作った動物に問う。
「もう、いっそ僕の手で滅ぼしてやろうか。そうしたら綺麗な地球がよごれることもない
のにね。」
レオンは彼になでられてうれしいからか目を細める。
「つまらない。つまらない。つまら……。」
彼は地球の一部が映っている映像を見た。
「レオン、見て御覧。おもしろそうじゃないか。僕たちだけで地球の運命を決めるのも
いささか残酷だね。それに100/1の確率だけど僕の計算が間違っている場合もある。
ゲームをしようじゃないか。地球の運命を賭けたゲームさ。おもしろそうだろ。」
そうと決まれば早く準備をしないとね。
よろしくお願いします。