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生徒会  作者: 久方光
3/4

会議


《会議》

※由…由香

 怜…怜

 裕…裕志

 琴…琴音


この会議編は会話のみとなっています。

それぞれの登場人物がどんな表情をしてどんな気持ちでいるのか考えながら読むと面白いかも知れません。

では、昼休み、スタートです。



裕「スマン!勉強忙しくて考えて来れなかった……ごめんな会長!」

由「謝らないで下さいよ。意見出してくれれば良いですから。それに会長じゃなくて由香で良いですって昨日言ったじゃないですか~。さて、皆さん案を言っていって下さい。」

琴「仲のよい学校が良いと思います」

由「私も仲のよい学校が良いと思います。」

怜「私は、公約に乗っ取って考えてきました。この学校は現在、学力低下が著しいです。そこで、生徒全体の目標としてまず「定期テストで平均80点以上、60点満点ならば50点台全クラス。」という目標を提案します。」

裕「そんな事いきなり言われても無理だろう。そんなの各クラスが目標にすればいい事で生徒会の目標には相応しくないと俺は思う。」

由「先輩、質問意見についてはこの後伺うので今は最後まで聞きましょう。」

怜「えー次に、「挨拶を大切にし、どんな時にも積極的に自分から行動出来る学校を目指したい」と思います。まず、挨拶という点での理由ですが、この学校の挨拶についての意識はかなり低いと思います。いつでもどこでもが挨拶の基本だと思うのでそれは達成で来ていないと思ったからです。積極性は、主に話し合いの場での意見についてです。私が知る限り、話し合いは常に静かに意見が出ない時が過ぎるという事が多いように思います。それではいけないのではないかと思い、目標に入れたいと思いました。」

由「他に案はありませんか?……無いようですね。では次にそれぞれの案についての質問意見がある人は挙手をお願いします。」

 二名挙手。

由「では、裕志先輩。意見をどうぞ。」

裕「はい。先ほど少し言ってしまいましたが、テストでの平均点を目標に入れる事には反対です。そんなにすぐ実現出来るものとは違うし、生徒会の目標はもっと……こう、生徒目線での意見の方が良いと思います。」

怜「はい。その意見についてですが、すぐとは一言も言っていません。今期のうちに最終的の目標がここに出す目標だと思うので三学期の最後まで、と期間はあります。そして、生徒目線とはどういう意味ですか?そこを詳しく教えて頂きたいのですが。」

裕「それは、その、あれだよ。生徒会が親しみやすいような目標じゃね?」

由「私も生徒目線、大事だと思うな。計画するのは私達だけど、実行するのは生徒のみんななんだから。みんなが賛同してくれないと出来ない訳だし。」

怜「それは、生徒のご機嫌取りをしろと、そう言う事ですか。生徒に喜ばれないような目標は辞めた方がよいとそう言う事ですか。」

由「そこまでは言ってないけど……」

裕「でも実際それも必要な事だと思う。生徒会が生徒の事を無視する訳にはいかないだろう?」

怜「何故生徒のご機嫌取りをしないと生徒を無視した事になるのでしょうか?私はこの学校に必要な事を生徒会はするべきだと思いますけど。」

由「無視するまでは流石に言いすぎだとは思うけど……琴音ちゃんはどう思う?」

琴「え、あ、その、私、ですか?私は……この案自体には賛成です。学力は今無理にでも上げないとまずいのではないかとは思います。生徒目線の話も、わかるん、ですが……。」

怜「私もこの学校に必要だと思うから案を出したんです。必要だと思うのにやらないのはこれから落ちていく学力を見殺しにする事だと思います。私には二の足を踏む理由が分からないのですが。」

裕「このまま現状維持でも良いんじゃないかと言っているんだ。俺は生徒会としての学力向上は必要ないと思う。」

由「私も現状維持でも良いんじゃないかな、と思うよ。無理に私達がしなくても良いし、そんな大きな目標言って出来なかったら何言われるかわからないし……」

琴「失礼ながら言わせて頂きます。まず裕志先輩は本当に必要ないと思っているのでしょうか。受験生になって友達やクラスメイトの中に自分の学力に合わせて低い学校を目指して、「もったいないな」と思ったり、前から勉強しておけば良かった、と思わなかったのでしょうか。学力は上げられるのなら上げておいて損はないと思います。それから会長。私達がやらないと多分次の人もしませんよ?せっかく気づいているのだから、やった方がみんなの為なのではないかと思います。それに、堂々と精一杯やれば何も言う人はいませんよ。」

怜「琴音さんの言うとおりだと思います。初めからやらないより、やって後悔した方が良いじゃないですか。それの方が達成感も違いますし。目標なんですから少し高めに設定したほうがやる気が出るのではないかと思います。」

裕「確かに、そう思う事はあったよ。でもそれはいくら勉強しても必ず思うことじゃないか?」

琴「そうですよ、裕志先輩。ですが、自分の学力が上がれば行ける学校の幅が広がるんです。それだけでかなり違うと思うんです。」

由「……堂々とやれば何も言う人はいない……か。良いんじゃないかな、それで。」

怜「……由香さん。言いたい事があればはっきり言って下さい。そうやって途中で投げ出さないで下さい。絶対納得し得ないですよね。思ってる事、言って下さい。」

裕「そんなズバリ聞いちゃうかー?」

琴「あぁ、怜先輩スルー出来なかったんですね。触れないでスルーしようかと思っていたけど杞憂に終わりましたね。」

由「え?私も何か学力向上いいかなって思っただけだよ?」

怜「それは、嘘ですね。ならさっきまでの生徒目線の話はどうなったんですか。あなたは堂々とやっても失敗すれば何か言われると思っているのではないのですか?」

琴「あぁ、そんな直球。」

裕「なんであそこまでストレートに言えるんだ怜ちゃんは……。」

由「……そうですよ、嘘ですよ。怜ちゃんには関係ないのかも知れないですがね、今この学校は直接言われないようになってるんですよ。表で賞賛浴びてても裏では悪口の標的にされてるかも知れないんですよ。そんな中、こんな平均なんか目標にしたら反感買って何されるかわからないじゃない!」

怜「直接言われなければ問題ないのではないでしょうか?あと何かされる、とは?」

裕「流石にそれはあれだよ。本当にわかってないね、怜ちゃん。」

琴「そうですね。そういう人も中にはいるんだろうなーとは思ってましたがまさか本当にいるとはですね。」

由「いや、二人とも。怜の質問はもっともだから。」

怜「あの、どういうことですか?」

裕「この学校はいまや噂に支配されていると言っても過言ではない状態にある。中には君のように気にしない人もいるかも知れないけど、大多数の人は噂に振り回されている。そして悪い噂が流れると、……まぁ怜ちゃんはなにも思わないのかも知れないけど。何が分かり易いかな……実例上げた方が早いな。よし。なんかされた、もしくはされてる所を見た事がある人挙手。はい、琴音ちゃんどうぞ。」

琴「友達が集合時間に一分遅れたので、「昼食代おごり~」って一万円取られてました。それと親友が学年のアイドル的存在にぶつかって「大丈夫?」と声かけられただけで、校舎裏でボッコボコにされてました。腕の骨折ってました。」

由「次は私ですね。友達が、虐められてる子をかばって次の日から友達が標的に……ってこれはありがちか。」

琴「ですね~。いじめあるあるですよね。」

由「えっと気を取り直して。友達が他の人に返事をしなかっただけで、と言うか違う事に夢中になってただけなんだけど。その子はそれからクラスから無視されるようになった。それを面白がった隣のクラスもその子を無視するようになって全校から無視されるようになっていって結局不登校になってしまったというお話。」

裕「次俺だな。俺のクラスは毎週金曜女子のみんなの人気投票して最下位医だった女子に気弱な男子が告らなきゃならないってのやってたよ。それでもしOKなんかされた日には付き合ってその進行状況クラスみんなに教えないといけなくて男子にも女子にも苦痛だったな。今はもうやってないけどな。他にある人―。さらっと言おう。」

琴「私は現在進行形で暗くてブスなくせに勉強が出来るってくだらない理由で虐められてますよ。」

由「私は昔友達にキレられて包丁向けられて危うく死ぬ所だったよ。」

裕「俺は今まで友達とバカやってたのに急に勉強し出すから「生意気」って今三年生から無視されてるや。」

由「そう言えば、怜ちゃん友達いないよね。」

怜「そんなの、今確認する事じゃないでしょ。そうだよいないよ。だったら何。私には必要ないよ、友達なんて。」

裕「そうか、怜友達いなかったのかー。話せる人いないって所で俺と同じだな。寂しくなかったのか?」

怜「寂しくなんか無いです。一人の方がずっと楽です!」

由「怜の言ってる事は嘘です。時々女子同士会話してるの羨ましそうに見てました。」

怜「なっなに言ってんの!?そんな目してないよ!」

琴「でも怜先輩。そう羨ましいって思うならわかるんじゃないですか?辛いでしょう?誰もいなくて独りぼっちなのは。」

怜「そうそう。みんなそうやって自分が辛いのが嫌でみんなに合わせてご機嫌取りしてるんだよなー」

由「自分を偽って周りを見ながら機嫌損ねないようにしてるんだよ。」

少しの間。

由「ってことで生徒会の目標に「定期テストの平均点向上」を入れても良いって事で良いかな?」

裕「異議なし」

琴「そうですね、良いと思います。」

怜「いや、いやいやいやちょっと待って下さい。訳がわからないんですが。今の悪口の下りから行くとみんな反対かと思ったのですが?」

裕「んーなんというか、言ったらむかついてきたって言うか。」

琴「そんな些細な事気にせず必要なんだからやりたくなりました。」

由「時には気にしないってのもアリかなって。学力向上。やるからには頑張ろう!」

 怜があきれ顔だ。

由「では。他に意見ある人いますか?」

怜「はい。「仲の良い学校」というと広すぎるのではないかと思います。なので、もう少し具体的にどんな仲の良い学校なのかと言った方が分かり易いと思います。」

由「という意見ですが琴音さんどうですか?」

琴「そうですね、確かに具体的になった方が良いと思います。ではさっきの話題に出た「陰口のない」仲の良い学校。というのはどうでしょうか?」

裕「俺は、陰口をなくす事は難しいと思う。」

琴「どうしてですか?」

裕「人間がいて、羨ましいと思う限り、誰かは何か言うんじゃないかと思うんだ。実際計るのも難しい事になってしまうしね。」

怜「私も、先ほどの話を聞く限りでは難しいと思います。一人でやっている事ではなく、みんなでやっている事なので、集団心理とかが働いてそれほど罪悪感を持たずにやっているのではないでしょうか?」

由「では、二人はどういう具体性を持たせればいいと思いますか?」

裕「それは、例えばの話になってしまうけど、「全学年が助け合う」とか「何でも話せる」とかがいいかなと思う。」

怜「私も先輩の意見に賛成です。とりあえず「何かをなくす」のではなく、「どういう風になる」という方が良いと思います。」

琴「成る程。なら私が思っていたものと近い「全校生徒が助け合える、仲の良い学校」が良いと思うのですがどうですか?」

裕「良いと思う。」

怜「良いと思います。ですが、会長である由香さんの意見無しには決められないと思います。」

裕「そういえばそうだな。」

琴「それもそうですね。」

由「え、いいよ。私も賛成。みんなも良いって言ってるし、良いと思うよ。」

裕「ならいいんじゃないか?」

怜「それではどう思って賛成しているかわかりません。もしかしたら私達と違う理解の仕方をしていて、活動の時、由香さんの思っていたものと違ったら話し合いをもう一度しなければいけなくなります。どういう風に賛成なのか言って下さい。」

琴「あぁ、なるほど……?」

由「え、いや、だから、先輩や後輩と仲良く手を取り合って……ということでしょう?」

怜「みなさんはそれで違わないですか?」

裕「同じだな。」

琴「はい、いいです。」

怜「なら良いですね。次どうぞ。」

由「ねぇ、なんで私の意見なんか聞いたの?時間の無駄な気がしたんだけど。」

怜「先ほど言ったので同じ事を言うつもりはありません。が、付け加えるとしたら普段からあまりに意見を言わないで流れるまま。友達の顔に正解でも書いてあるように顔色をうかがって自分の意見を言わないので今回もテキトーに賛成って言ってるだけかと思いまして。」

裕「え、由香ちゃん自分の考え言えてないの?」

由「そんなこと、今は関係ないのではないかな?さっきまで討論してたんだから話し合いに参加してるのはわかってるでしょ。それともなんですか。全く同じ事言ってる人がいるのにそれでも言った方が良いって言うの?」

怜「時に、そう言う場合もあるかと思います。例えば話し合いの時など。あと普段も相づちのみではなく言葉を発した方が良いと思います。」

琴「でも、他人の意見を尊重することは誰にでも出来る事じゃないので、私は凄い事だと思いますよ。いつも自分の意見を通せばいいってもんでも無いと思うので別に良いと思いますが……?」

由「そうだよね。相手の意見も大事でしょ?」

裕「時と場合によってだな。そんなに気にする事でもないように俺も思うな。」

怜「そうですね。私も同じ意見ですよ。ところで由香さん。私は由香さんが他人に合わせず自分の意見を言っている所を今まで一度も見た事がないのですが、どうなんでしょうか?」

裕&琴「「えっ?」」

由「ある、よ。私にだって、自分の意見、言った事ぐらい。」

琴「そ、そうですよね。いくら周りの意見を聞くって言っても自分の意見を全く言わないなんてないですよね。」

怜「そうだよね。いくら陰口が怖いからってね。自分の言いたい事も言えなくなったらダメだよね。」

由「それって、私の事責めてるの?ダメなの、周りを気にして自分の事言えなくなったらいけないの?」

裕「それなりに他人に合わせる事も必要だが、自分を見失っては駄目だ。あくまでそれなりに、じゃないと。」

怜「他人に合わせて自分をなくすなんて、私には考えられないね。」

由「……なにそれ。何が言いたいの、怜。私を責めてるんでしょ。ならはっきり言えばいいじゃん。「お前は自分が無いんだろ」って。あははっ。おっかし。そうだよ。ごめんね。私は私の意見持てないよ。虐められてたって言ったでしょ。その頃、周りを見て話すようになってさ。それからだよ。そうやって自分をごまかして周りを見て話して、友達もだいぶ増えた。それからね、しばらく経ってある時友達に聞かれたの。「由香はどう思ってるの?」って。今まで通り相手の望む答えを言った。その時ふと思った。本当の私はどう思ってるのかなーって。ホントにふと。すぐ思いつくと思ってた。自分が友達に言った事は自分の意見ではないことはわかっていたから。でも全然思いつかなかった。この時感じたの。私は人に合わせる事を学んだ代わりに、自分の意見を持つ事を捨てたんだって。可笑しいでしょ?私、おかしいの。だから私は、相手の望む答えを出すしか出来ないの。」

怜「自惚れてんじゃねぇぞ。この偽善者が。」

 空間が一瞬にして凍りつく。

琴「れ、怜先輩。それは言い過ぎでは……?」

裕「怜、ちょっとキツすぎねぇか?」

由「いきなり、なに言ってんの!?なんなのあんた。自惚れる?は、どこがよ。」

怜「由香がはっきり言えって言うから言ったんでしょ。それにどっからどう見ても自惚れてるじゃん。なに、気がつかないふり?ムカツク。ホントやだ。あんたが偽善者だって事は自分で自覚してるんだよね?でも相手の望む答えを言うしか……って言ったけどそれは本当に相手が望んでいた答えだと何故言い切れる。あんたが進めた事で相手が後悔したかも知れないと何故考えられない?相手の望む答えを出せるとか、あんたは他人の心でも読めるのかって話になるだろ。それって結局は自分のワガママな意見を相手に押しつけて「私は意見が持てないの」なんてほざいてるだけだろ。笑わせてくれるよな。ふざけんな。何が意見がないだ。何が意見が持てないだ。そうやって相手に伝えてるのが自分の意見だとは思わないのか。なぜその思考回路が自分勝手なものだと気がつかない。あぁ、そうか。お前が偽善者だからか。もう相手を傷つけてでも善人ぶることが辞められない訳だ。そうか、なら仕方がないな。」

由「なっなっ、なんなのよあんた!そんな言い方って無いんじゃない!?私は別に好きで嘘ついてる訳じゃないよ!」

怜「なにそれ。今度は自分の口は誰かに操られててホントはそんな事思ってもないんです。とか言いたい訳?言ってるのは事実あんたでしょ、由香。」

由「それはみんなに嫌われない為に仕方なく……」

怜「さも当たり前のように他人のせいにするんだな。嫌われたくないって思ってるのはあんたであって他人は関係ないはずなのに。あんたの為の嘘なんだから責任も何もかも全部あんたが背負うべきでしょ。理由にも反論にもなってない。何が言いたいの?」

由「そりゃ私だよ、私だけどさ……みんなだってそう思うんじゃないの?」

琴「確かに。少なくとも私は由香先輩と同意見ですね。」

怜「みんながそう思ったらそれは自分の意見じゃ無くなる訳?同じ意見を言ったら先に言った人の真似になるの?」

由「それは、違うと思うけど……ねぇ、なんで怜はそんなにズバズバ自分の意見が言えるの?相手が傷つくかもとは思わない訳?」

怜「けどなにさ。何でいきなり私の話になるの。今関係ないじゃん……。」

裕「俺も、気になるな。由香ちゃんの話は大体わかったし。」

琴「私も、怜先輩みたいに何でも言えちゃう人の意見聞いてみたいです。」

怜「私は別に何も無いですよ。ただ自分の意見言わないと落ち着かないだけです。こうしたらもっと良くなる子も知れないと思ってるのにそのままで後から言えば良かったなんて後悔したくないんです。」

由「ふーん。落ち着かないだけか。じゃあ相手が傷つくとかは考えないんだ?」

怜「……なんですかその目は。最近、寂しいと感じるようになってから、考えるようになりましたよ。自分の何がいけなかったのか考えたら一番初めにそれが出てきたモノでね。言わないようにしようとしても、もう口が先に動いてるの。これは直せないって思ってこれ以上傷つけるのも何だしもう自分から近づくのは辞めたの。」

裕「怜ちゃんって優しいんだね。」

琴「噂とは大違いですね……」

由「話しているうちに何となくそうだとは思ってったけどね。」

怜「え?……琴音ちゃん、噂って?」

琴「いやっ、それは、関係ないです怜先輩にはっ!」

怜「怪しいんだけど由香知ってる?」

由「……さぁ、他に意見ある人~。」

怜「なんで話変えるの?わかった。会議が終わってからね。」

由「何か怖いけどそのままにしておきましょう。あと話し合って無いのは怜さん提案の「挨拶を大切にし、どんな時にも積極的に自分から行動出来る学校を目指したい」です。なにか意見ある人いませんか?」

裕「意見……になるのかな。これって「挨拶」と「積極的」に分けても良いんじゃないかな?」

怜「それは、確かにそうなんですが、挨拶をし、コミュニケーションを取って、積極的になる。という繋がりを一応意識したんです。」

裕「挨拶とコミュニケーションは何か繋がりがあるのか?」

由「それはそれは大ありですよ先輩。挨拶はどこへ行ってもどんな時でも使えるコミュニケーションの第一歩らしいですよ。とある人から聞きました。」

怜「そうです。まず外国語覚える時も挨拶から覚えたりするじゃないですか。それに日本人同士でも初めてあった人に「初めまして」朝あったら「おはようございます」という事で自分は相手と話したい、コミュニケーションを取りたいんですよと伝える意図があるんです。ですから挨拶は大事で、重要な役割を持っているんです。疎かにしてはいけません。」

琴「それは初耳です。勉強になりました。みんなに挨拶をするという事は、みんなと話がしたいと伝える事なんですね!」

裕「なら、生徒のみんなにもそれが伝わりやすいように目標に付け加えたらどうかな。」

由「それはいいですね!」

怜「賛成です。」

琴「どう付け加えますか?」

怜「そうだね……「コミュニケーションの第一歩である挨拶を重んじ、そこで培ったコミュニケーションを生かし積極性に繋げる」なんてのはどうかな?」

由「怜、はっきり言って、かたい。硬すぎるよっ!それを元にするなら、「初めのコミュニケーションの挨拶を大事にして普段から自分からを意識しよう」て感じだよ。」

裕「お、それいいかも。」

琴「いいですね!なんだか由香先輩も怜先輩も二人共同作業してる時が一番生き生きしている様に見えますよ。」

裕「だな~。」

由&怜「「そんな事無いですよ!」」

琴「ハモってますけど?」

 あははははっ。

由「では、最後になりましたが、新たに意見思いついた人いますか。怜さんどうぞ。」

怜「私は生徒会内の目標として、「話し合いの時は何でも思いついたら言う」事を入れたいと思います。」

由「怜さんの案に意見のある人は挙手をお願いします。」

裕「既に完成してる目標何じゃないか?」

琴「私もそう思います。」

由「……という事で誰も反対の人はいないのでこれからは何でも言い合う生徒会にしたいと思います。それでは、今回の話し合いはこれで終わります。明日の昼休みまでに、今期の活動内容をなるべく具体的に考えてきて下さい。終わります。」


 始業のチャイムを聞きながら四人は廊下を全力で走って教室へと向かうのであった。

  

 ※廊下は走ってはいけません。


会議についての後日談。

 「お前らの話し合い面白いから生徒会だよりに載せる事になったから。」

 「えぇ。書いちゃ駄目な事もあるじゃないですか!」

 「だからどこを載せるかはお前に任せる。頼んだぞ、会長。」

 

 という事で文に起こす事になったのだった。

 第一号の生徒会便りに載っていたのは大いなる嘘で、後でしっかり叱られたという。



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