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第四十三話:鎌倉名所参り

「・・・・大きな大仏」


私と飛天様は旅館を出て向かった先は鎌倉市にある高徳院。


飛天様の要望で来たのだが、目の前の大仏に私は唖然とした。


「でかいだろ?」


飛天様は私の驚きが嬉しいのか笑顔だった。


「これを私に見せたかったの?」


私が尋ねると飛天様は


「あぁ。そうだ」


と頷いてくれた。


「鎌倉に来たら是非とも見て置く名所の一つだ」


「確かに見ておいて損はないね」


ふむふむと私は頷いた。


天使の私は仏教などには疎いけど、この大仏がどれくらい良いか位は分かる。


人々の願いがたくさん込められている。


「せっかくだ。俺達も願い事でもするか」


「うんっ」


私と飛天様は大仏の前で手を合わせた。


『どうか。天界と魔界がもう戦をしませんように』


私は双国の平和を祈った。


祈りを終えると飛天様に尋ねた。


「何を願ったの?」


「んー、もう少し“夜叉”の給料を上げてくれと」


私はあまりの変な願い事に吹き出した。


「ぷっ。飛天ったら」


「本当の事だぞ?もう少し給料上げてくれないとやる気がしない」


「さぁ、次の場所に行くぞ」


「うんっ」


私と飛天様は自然と手を繋いで次の場所に向かった。













「・・・・なかなか良い雰囲気ですね」


「手を繋いで行くとは初々しいな」


「ぼさっとしてないで後を追うぞ」


「まだ早いだろ?」


夜叉王丸とジャンヌが仲慎ましくしているのを離れた場所でゼオンたちが見ていた。


今回の旅の目的は夜叉王丸とジャンヌの仲を一気に良くさせるのが目的だ。


そして現在は二人のデートの様子を遠目から覗き見るという破廉恥きわまりない行為をしている。


「次はどこに行く気だ?」


ゼオンがポツリと漏らした。


「あいつの性格を考えると名所を回った後は嬢ちゃんが喜びそうな場所に行くだろうな」


ジョーカーを銜えながらダハーカが答えた。


「しかし、主人は気まぐれだからな。どこに行くか検討が着かん」


狼の姿ではなく人間姿のフェンリルが難しい表情をした。


「そんな事より早く追いましょう。見失いますよ」


冷静にヨルムンガルドは判断すると移動を開始した矢先に夜叉王丸が後ろを振り返った。


「伏せてっ」


ヨルムンガルドの言葉にゼオンたちは地面に伏せた。


誰も居ないのが幸いだが、傍から見たらただの変人奇人にしか見えないだろう。


『・・・・・・・・・・』


息を殺しじっと待った。


「・・・・・もう大丈夫のようですね」


ヨルムンガルドが冷や汗を掻きながら小さく警戒を解除した。


「はぁー」


ゼオンたちは大きなため息を吐いた。


「旦那の勘が鋭いのを忘れていた」


「こりゃ、かなり慎重に動かないと駄目だな」


ダハーカが嫌そうにため息を吐いた。


「身を引き締めて行きましょう」


ヨルムンガルドの言葉に皆は慎重に頷いた。






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