逸話:HJ作戦
ネーミングセンスダサくてすいません。
「・・・・・なぁ、ダハーカ」
「あ?何だ?」
従者達は屋敷の大広間で寛いでいたが不意にヨルムンガルドとチェスをしていたゼオンがダハーカに尋ねた。
「お前はどう思う?」
「何がだ?」
人間の姿になりソファーで寛ぎながらジョーカーを吸うダハーカ。
「旦那とジャンヌさんの事だよ」
「まぁ、あの二人なら何とかやっていけるだろ」
気楽そうな声で答えるダハーカ。
「そうじゃない。余計な奴らが二人の仲を裂かないか、どうかだ」
黒のビショップを動かしながら口を動かすゼオン。
「確かに。それはありえますね」
白のクィーンでビショップを破壊して眼鏡を外しながらヨルムンガルドは頷いた。
この余裕の態度からゼオンの苦戦が頷ける。
「主人様を好いている女性は引く手数多におります。今回の北欧神界が良い例です」
「ヨルムの言う通りだ。このままだと不味い」
床で眠っていたフェンリルも口を開いた。
「じゃあ、どうするんだ?」
紫煙を吐きながらダハーカは尋ねた。
「旦那とジャンヌさんを早い所、くっ付けちまえば良いんだよっ」
些かイラついた声でナイトを動かすゼオン。
「奥様は意識していない様子ですが、かなり主人様に熱を上げていますね」
ゼオンとは打って変わって冷静に余裕な態度でブロックを動かすヨルムンガルド。
「見てる方が苛々する位の天然だな。奥方様は」
何気に酷い事を漏らすフェンリル。
「まぁ、それは認めるが無理矢理にくっ付けるのはあいつが嫌がる事だぞ」
ダハーカは新たにジョーカーを取り出し火を点けた。
「それとなく偶然を装ってくっ付ければ良いんだよっ」
ナイトを動かしながら答えるゼオン。
「ゼオンの言葉は一理ありますね。チェック」
クィーンとブロックで黒のキングを囲むヨルムンガルド。
「げっ」
ゼオンは奇妙な声を上げなあがらキングを逃がした。
「幸いな事にもう直ぐ主人様が恒例の温泉に行く事になっていますからね。チェックメイト」
涼しい顔でクィーンを動かして止めを差すヨルムンガルド。
「くそっ。また負けた!?」
ゼオンはテーブルに顔を埋めた。
「それに乗じて二人をくっ付けるのか?ヨルム」
フェンリルが眠たそうな瞳でヨルムンガルドを見た。
「はい。私たちも同行しますが、さり気なく二人っきりにさせるんです」
落ち込むゼオンに見向きもせずにヨルムンガルドは笑った。
「なるほどねー。よしっ。その話、乗ったぜ」
ジョーカーを灰皿に押し付けながら口を開いた。
「俺も乗ったぞ」
フェンリルも賛同の声を上げた。
「ゼオンはどうしますか?」
「・・・・・もちろん。乗る」
未だに落ち込んだ声を出しながらゼオンも賛同した。
「それでは、ここにいる者だけの秘密という事でお願いします」
ヨルムンガルドの言葉に皆は頷いた。
「この作戦はHJ作戦と名付けます」
こうして夜叉王丸とジャンヌを急接近させるHJ作戦が立案された。
HJ・・・飛天とジャンヌという意味で付けました。