第三十八話:楽しい食事
更新、遅れてすいません。
「それでは飛天とジャンヌちゃんの新婚旅行に乾杯!!」
ペイモン様が赤ワインの入ったグラスを片手に祝いの言葉を言った。
「何でお前が言うんだよ?」
飛天様は不機嫌な顔を隠さずにペイモン様を睨んだ。
「良いじゃない。こういうのは大勢で楽しむものよ」
「ちっ」
飛天様は舌打ちをしながら赤ワインを一気飲みした。
外食に出かけた私達は一流のレストランに来ていた。
しかし、ゼオンさん達は
『夫婦二人だけで楽しんで下さい』
と言って別れたんだけど、隙を突いてペイモン様も付いて来て今の状況に至る。
「さぁ、ジャンヌちゃんも飲みなさい」
「は、はい」
私も赤ワインを口にした。
ワインの甘さは極上で口の中が蕩けた。
「・・・・美味しいです」
「それは良かったわ」
ペイモン様はにっこりと笑いながらグラスを置いてナイフとフォークを持った。
その仕草でやっぱり王族だと思う。
飛天様も優雅な手つきで料理を食べていた。
見た目からは想像もできない優雅な動きだ。
「なんだ?」
ナイフとフォークを動かすのを止めて飛天様が私を見てきた。
「飛天もやっぱり皇子様なんだなーって思ったの」
見た目はともかく飛天様は男爵であり皇帝の養子でも皇子なのだ。
これ位は出来て当たり前かも知れないけど、全然そんな仕草も見せないから忘れていた。
「嫌って言う程、こいつとメイドに扱かれたからな」
苦笑する飛天様。
「当たり前でしょ?仮にも皇子なんだから」
ペイモン様が唇を尖らせながら喋った。
「確かに。皇子なら礼儀作法は当たり前だよね」
私も天界にいた頃に礼儀作法はみっちり扱かれたな。
飛天様みたいな人と暮らすなら必要ないけど・・・・・・・・・・
「ジャンヌちゃんも天界の都で扱かれたの?」
「はい。フキンの使い方ひとつ間違えただけで叩かれました」
昔を思い出して苦笑する。
「俺も叩かれたな」
飛天様も苦笑して二人で笑いあった。
「ちょっと、二人だけで楽しまないでよっ」
ペイモン様が不満げに言いながら私と飛天様の間に入って来た。
「お前は入って来るなよ」
「良いじゃない。私も入れてよっ」
「抱きつくなっ」
抱き付くペイモン様を鬱陶しそうに払う飛天様をペイモン様は不満タラタラの様子だった。
「良いじゃないっ」
「離れろっての!!」
飛天様とペイモン様を見ながら私は小さく笑ってワインを一口のんだ。
何だか同じパターンですいません。