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逸話:ファーストキスは煙草の味

久しぶりに早く更新したのに逸話ですいません!?

「・・・・・・・・」部屋に戻った飛天様は終始無言だった。


『奥方様は主人の気持ちを知らないんだ』


フェンさんの言葉が頭の中で連呼した。


どういう意味なの?


フェンさんやゼオンさんの様子からして、ただ事ではない。


「何を考えてんだ?ジャンヌ」安楽椅子に座った飛天様が尋ねた。


「フェンの言った事なら気するな」


「あいつは感情が激しくて稀にあるんだよ」


飛天様の言葉を私は素直に取れなかった。


確かに、フェンさんは感情が激しいけど、あそこまで怒った所は見た事がない。


「ねぇ、飛天。私に嫌な所があるなら言って」


ベッドに座って飛天様と目線を合わせる。


「いや、特に嫌な所はないけど?」


「だけど、フェンさん。飛天の苦労を知らないって言ってたよ」


核心を突いたのか飛天様の表情が強張った。


「ま、まぁー、苦労と言えば苦労だが、これでも夜叉の棟梁だ。耐えられる、いや耐えて見せる」握り拳を作り力説する飛天様。


「その苦労って何?私と一体どんな関係があるの?」


ベッドから立ち上がって安楽椅子に座る飛天様に詰め寄る。


「・・・い、いやー、ま、まぁー、なんだ?どんな関係って言われてもだな」


視線を逸らしながら椅子から立ち上がる飛天様。


「飛天、今日は変だよ。城に行く前から微妙に様子が変だったし」


「変?気のせいだ。気のせいっ」


「じゃあ、何で視線を逸らして私から離れるの?」


私が一歩進むと一歩後ろに下がる飛様。


何かある。絶対に何か隠している。


「あ、あんまり俺に近づかないでくれっ」


「何で?低血圧でもないのに?」


「そ、それは・・・・・その・・・・・」


部屋の中を逃げ回る飛天様を壁際まで追い詰めた。


「さぁ、言いなさい」腰に手を当てて、飛天様を問い詰める。


「・・・・・・・・・」飛天様は口を硬く閉じたままだ。


「黙秘する気?」睨みながら尋ねる。


「・・・・・・・」相変わらず飛天様は口を閉じたままだ。


こうなったら意地でも口を割らせるんだから!!


「言いなさい。飛天」強めな口調で尋ねる。


「・・・・・・・・」ぷいっ、と顔を背ける飛天様。


「・・・・・・・・」背けた視線を追って身体を合わせるが、逆の方向に背かれた。


また視線を追うが、また背かれた。


「・・・・・・・・・」


「・・・・・・・・・」お互い意地の張り合いのようになってきた。


「・・・・・はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」


肩で息をする私を飛天様は勝ち誇ったように笑っていたが、肩で息をしていた。


仕方ない。こうなったら最後の手段!!!!


「・・・・飛天、お願い。教えて・・・・・・・・」


流し目の上目使い、更に露出した胸を見せて頭一個分高い飛天様を見上げる。


必殺、お願い攻撃(爆)


この技はペイモン様から直々に教えられた技で、数多の男達を虜にしたらしい。


『ジャンヌちゃんなら私の後継者になれるわ!!』っと豪語されたけど、本当に効くのかな?


なんて思っていたら、行き成り飛天様に物凄い力で腕を掴まれて・・・・・・・・・・・


「きゃあ!ちょ、なにす・・・・・・・・!!?」


唇を奪われた。そう奪われたんですよ!!しかも不意打ちで!?


「んー・・・・・!?」突然の事で呆然としていたが直ぐに解放された。


「・・・・・・・・・悪かった」


唖然とする私を他所に飛天様は、早口で謝ると逃げるように部屋を出て行った。


後に残された私は、朝まで呆然としている所をセクハラ行為をやりに来たペイモン様に起こされた。


後で感じたが、飛天様の唇の味は煙草臭かった。

ついにキスシーンを書いてしまいました!まだ早かったのでは?と後悔しています!?

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