表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/64

第十二話:王族愛人来訪

更新が遅れてすいません!!           更に短いという事でして返す言葉もない始末です↓↓            すいませんっ、マジですいませんっ。

「・・・・・ん」雀の鳴く音で私は目を覚ました。


横を見ると飛天様の姿はなかった。


部屋を見回したが、飛天様が眠った痕跡はない。


じゃあ、昨日は何処で眠ったのかな?


頭に疑問符が浮かんだ。


んー、枕と毛布があれば何処でも眠れるって言ってたけど・・・・・・・・


考えているとドア越しに声が聞こえた。


「・・・奥様、お目覚めでございますか?」ヨルムさんの声だ。


「はいっ。起きてます」慌ててドアを開けようとしたが、止められた。


「ドアは開けなくて結構です」


「朝になったら起こすように主人様から言い付かっていたので」どこか慌てた口調だった。


ヨルムさんなら飛天様の場所を知っているかも!


「ヨルムさん。飛天は昨日どこで休んだんですか?」


「主人様は、奥様がお休みになられてから、万魔殿に行きました」


「なんで夜の城下町に?」


「少し、酒を呑みに行くと言っておりました」


「朝方には、帰ると言っていたので、そろそろ帰って来ると思われます」


失礼しますと言ってヨルムさんは、去って行くのをドア越しで、感じながら私はベッドから起き上がり着替えた。


着替えを済ませて広間に向かっていると再びヨルムさんと会った。


「改めまして、おはようございます。奥様」一礼する仕草に優雅さが滲み出ていた。


「おはようございます。ヨルムさん」私も一礼する。


「ただ今、主人様がお帰りになられました」それを伝える為に来たと、付け足した。


「じゃあ、お出迎えしないとね」旦那さまの朝と夜のお出迎えって奥さんの特権だよね?


一度やってみたかったんだよね。


例え、相手が自由奔放で気紛れで、その上、皇帝にも逆らう俺様野郎の悪魔でも私の旦那さまだからね。


嬉々として玄関に迎うと私は石化した。


「主人様、奥様が石になっていますよ」


「何で性悪女を連れて来たんですか?主人」


ヨルムさんとフェンさんの声が右から左へと抜けていった。


何故、私が石になっているのかというと、飛天様が背中に露出度満点のドレスを着た美女を背負っていたからだ。


だから、飛天様がこの時に言った


「俺だって、まだ新婚ホヤホヤなのに連れて来たくなかったわい!?」


っという言葉を聞き流してしまった。


「んー、飛天〜、ベッドは〜?」


「喧しい!無責任に酔い潰れたくせに!?」背負っていた美女を叱る飛天様。


「そんなに連れない態度を取らないで〜」美女が飛天様の頬にキスをした。


「!?!?!?」その光景を見て、私は崩れ落ち灰になった。


「・・・お、奥様!お気を確かに!?」


「ジャンヌ!!」


「奥方様!?」飛天様達の声を聞きながら私は意識を失った。






「ヌ・・・・・・・・しっかりしろ・・・・・・・・・・・・ジャンヌ!!」私を呼ぶ飛天様の声がして目を覚ました。


「ジャンヌ!?」瞳を開けると、泣きそうな顔をした飛天様がいた。


何で、そんな泣きそうな顔をしているの?


お願いだから、そんな泣きそうな顔をしないで。


何時もみたいに笑った顔を見せて。


そんな顔をされると胸が締め付けられるの・・・・・・・・・・・


「・・・・・飛天」飛天様の頬に触れる。


「そんな泣きそうな顔しないで、大丈夫だから」


「・・・・・泣きそうな顔をなんてしてないぞ」怒り口調でも破顔しているから恐くなかった。


「ちょっとー、周りを無視して二人だけの世界に行かないでよ」


はっ、と飛天様の後ろを見ると、不機嫌そうに腕を組む女性と恥ずかしそうに俯くヨルムさん達がいた。


「原因の種が怒るな」破顔から怒りの表情に変える飛天様。


「何よー、新妻ひいきしちゃって」不服そうに喋る女性。


「この極悪性悪女がっ」


「な、何ですって!?」女性は、頭に来たのか魔法で鞭を取り出した。


「どうやら女性に対する優しさを教育し直す必要があるようね?」


「・・・上等だ。その身体に屈辱を刻んでやる」すらりと刀を抜く飛天様。


あああああ、やばいよやばいよ!激やばだよ!?


ヨルムさんとフェンリルさんも逃げ腰になっていた。


「ひ、ひ、飛天っ。喧嘩は止めて話し合おうよ」飛天様のロングコートの裾を引っ張りながら説得する。


「・・・・・・・・」上から私を見下ろしていた飛天様は、無言で刀を鞘に収めた。


「あらあら、新妻の願いを聞き入れるなんて健気だこと」女性も鞭を下ろしたので一安心。


はー、疲れたー。なんで飛天様の周りって喧嘩が絶えないんだろう?


このままだと過労で倒れちゃうよぅ。


そんな私の心労を気付いたのか飛天様が優しく、半身を立てた私をベッドに寝かし付けてくれた。


「ジャンヌ、この女は王族のペイモンで、ルシュファーの部下だ」また私は気を失いそうになった。


だ、だって、王族で、更に地獄の裁判官のルシュファー様の部下なんて・・・・・・・・


「ちょっと、肝心な部分が抜けてるじゃないのっ」倒れるのを踏張っていた私に核爆弾が投下された。


「ルシュファー様の部下で王族でもあるけど、その前に貴方の“愛人”でもあるのよ」


チュッドーン!?


私の頭が大爆発を起こして周りは焦土と化した。


嗚呼、飛天様には、正妻はいなかったこど“愛人”はいたんだ。


まぁ、飛天様も貴族だから正妻の他に“愛人”の一人や二人いてもおかしくないか・・・・・・・・・・


「ジャンヌ!気をしっかり持て!?」魂が抜けた私を飛天様が揺さ振った。


「奥様!?」


「奥方様!この性悪女が!?噛み殺してやる!!」


魂が抜けた私を揺さ振る飛天様とあたふたするヨルムさん。


ペイモン様に噛み付こうとするフェンさん。


どたばたと騒がしい、飛天様の屋敷を見て、万魔殿の人達は、賑やかで良いですね、と後日、話していた。


そして、この騒がしさが毎日、祝日平日休みなしで起こるのを私も飛天様達も知らない。

次からは、もっと面白い話しにするように努力するので、ご慈悲の程をお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ