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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

二年前、突然失踪した息子が異世界で魔王に懐柔されハーレムの一員になっていた件について

掲載日:2026/03/28

ふとこうだったら面白いんじゃないかと思い書いてみました


私が書いている別の話、異界神話もよろしく!!

当時中三の息子が失踪してから一体どれ程の月日が経っただろうか。

息子、ハヤトがいなくなってから早二年、一人息子が、いなくなった悲しみは容易に時間の感覚を狂わせた。

妻は早くに病気で他界してしまった

ハヤトはいい息子だった、妻の死から逃げるように、仕事ばかりだった私を『父さん、父さん』と、私を呼んでいつも気遣ってくれる。


ピンポーン


「はーい」


インターホンが鳴った。うちのアパートは古いのでモニターは着いていない。どうせ訪問販売だろうと思いつつ、扉を開ける。


「ただいま、父さん」


私は驚いた。目の前には腰まで届くほどの白銀色の髪で水色の瞳をした、どうみても日本人には見えない女の子がいたのである。私の子供はハヤト一人なので、この娘に父さんと言われる筋合いはない。


「あの、部屋違いじゃないでしょうか」

「ううん、ここであってるよ、父さん、分からない?ハヤトだよ、ハ、ヤ、ト」

「嘘をつかないでくれませんか?うちのハヤトは黒髪の日本人で、そもそも男ですよ」

「まぁ、まぁ。いろいろあって女になっちゃったけど本当なんだって」


その娘と言い合いをしていると急に後ろから男の声が聞こえた

「あなた様はハヤトのお父上で?」

「まぁ、私は確かにハヤトの父ですけど…」

「息子さんを我にいただけぬだろうか?」

「……は?」


決して喧嘩を売っているわけではない、あまりにもすっとんきょうなことを言っていたので、驚いて『は?』と言ってしまったのである。思考停止になりそうな頭で、これだけはいい放った。


「だめですけど?」


直後、男がすごい勢いで後ろに向かってぶっ倒れた。壁に頭をぶつけたようで頭から血をながしているながしている。


「ハデスー!、しっかりしてハデス‼」

「すまない、我はもう…」

「そんなこと言わないでよ…、まだ諦めちゃだめ。父さんとりあえず部屋に入れて‼」


目の前で起きている状況にポカーンとしてしまう。


「なんだなんだ?」

「修羅場か?」

「何あれ、妬ま…爆発しろ…」


あまりの騒々しさに、近所の住人が野次馬となり、出てくる。


「と、とりあえず、何がなんだか分かんないけど、上がって」


しばらく後


「落ち着いた?」


私は水を男、ハデス?に渡しながら聞く


「あぁ、ありがたい。見苦しい所を見せて、すまなかったな、お義父さん」

「お義父さんと呼ぶな」

「ゴフッ」


ハデスは再度血を吐き、意識を飛ばした


「父さん、それ以上ハデスを虐めたら、本気で怒るよ」

「何度も言うが、私は、君の父ではない。所で君は一体なんなんだ?」

「だから、ハヤトなんだって」

「分かった、100歩譲ってハヤトだとしよう。で、ハヤトがどうして、性別が変わって、恋人を家に連れ込んでるか、説明してもらおうか」

「話すと長くなるから、ものすごーく要約して話すと。異世界に転移して、転移するときにシステムがバグって、性別が変わって、彼と出会って、紆余曲折あって好きになって、帰ってきました」

「OK、よく分からない、嘘をつくな」

「嘘じゃない、ほら見て」


ハヤト(暫定)はおもむろに人指し指を立てると、突然火の玉が出てきた。


「ほら、魔法」

「なんか、仕掛けがあったりとかは…?」

「そんなことして、なんのメリットが?」


確かにそうだ、家にはこんな大がかりなことをしてまで盗る物はない、となると本当に…


「分かった、納得はできないが、信じるよ。疑ってすまんな、お帰り、ハヤト」

「ただいま、父さん」

「はっ、それはつまり我とハヤトの結婚を…」

「それとこれとは話しは別だ」

「ガフッ、ふっ、さすがに少し耐性が…」

「むしろ、大切な子供をどこの骨と分からぬやつにやれるか」

「ゲフッ」

「こんな、イタイやつはよほどのことがない限り、私の考えは変わらない」

「グハッ」

「そういうことだ、とりあえずこの部屋から出ていきなさい」

「我は、我は魔王なのに…」


口のはしから血を流しながら、白目を向いて灰とかしたハデスがいた。話が話なら、「もうやめて、とっくにハデスのライフは0よ」と言われていただろ。


「父さん、ハデスを苛めないで。本当にこれ以上やったら、口をきかないよ」

「うっ」


そういわれると弱い、やっと会えたのだから、いなかったときの話もしたい。


「分かった、気を付ける」


次の日


「何でお前がまだいる…」

「起きたか、お父上殿」


ピンクのフリフリのエプロンを着けたハデスが朝食を作っていた


「我が、一人前の人間だとお父上に認めさせれば結婚を許してもらえると思ったのだ、そのため、まずは家事をするのだ、ハーッハッハッハ」

「はぁ、まったく、そんなことをしても私の気持ちは…ひぃっ‼」


思わず悲鳴が漏れた。何せ朝食として出された皿の上にはなんとも名状しがたい目玉がついていて、触手を振り回し「ミギャー‼」と喚く謎の塊が鎮座していたからだ。


「なっ、なっ、なんなんだこれは‼」

「それは、魔界でも朝食として人気な莠コ蟾・逕溷多菴という料理でな魔界の郷土料理みたいなもんだ、これがなかなか美味しくて、しっかりとした味なのに後味が爽やかで…」

「なもん食えるか‼」


華麗な突っ込みが炸裂する


「んぁー、みんなおはよう、朝から仲がいいねぇ~」


少し遅れてハヤトが起きてきた、そして普通に謎の物体を食べる。


「やっぱりハデスの作る莠コ蟾・逕溷多菴は美味しいねぇ」

「だろう、さぁさぁ、お父上殿も食べてみてくれ」

(これ本当に食べれるのか?)


私は生唾を飲み込みつつ覚悟を決め一口食べる。


バタン‼


「ちょっと、父さん、父さん大丈夫?!、ちょっとハデスなんか変なもん入れなかった?」

「いや我は普通に作っただけだぞ?!、それにハヤトも食べたであろう?」

「父さん、ヤバい父さんの顔が、明らかにヤバい色に。とっ、とっ、とりあえず解毒魔法」


私は薄れ行く意識の中そう聞こえた。


数時間後


「人を毒で殺しかけて、なにかいいわけはあるか?」

「っ‼…」


私はハデスを正座させ、目の前に仁王立ちして問い詰めていた。


「判決、ギルティ、お前は金輪際ハヤトに近づくことと私の家の敷居を跨ぐことを禁ずる」

「そんな、あんまりだ、判決の見直しを所望する」

「却下だ」

「ならば二審、二審を要求する」

「それも却下だ」


そこへ割り込む声が


「意義あり‼、彼の料理はこっちの世界で初めて出されたもの、毒があるなんて分からない、減刑してもよいのではないか」


ハヤトである


「ハヤト、口を出すな、これは私と彼の話だ」

「口」

ピクッ

「聞かない」

ピクピクッ

「金輪際」


「はぁ、それはずるくないか、ハヤト、判決、異世界の料理の安全性を確認できるまで、こちらの食卓で出すことを禁ずる」

「お父上どの、ありがとうございます」


息子にしばらくあっていなかったせいでどうしても甘くなってしまう。


「それでは、こちらの世界の料理を知るため、少し旅に出てくるぞ、夕方には帰る、ではさらばっ」

「二度と帰ってくるんじゃないぞー」


ピシャッ


窓から飛び出しそう言って出てったハデスに対し言い放ち窓を勢いよく閉める


「はぁ、なんか疲れたな」

「父さん、ハデスは別に悪い人じゃないんだよ、ちょっとこっちの世界の常識を知らないだけで…」

「ハデスって異世界で何してたんだ?」

「ハデスは魔界ってところの王様をしていたんだよ。要は魔王だね。ハデスは優しいし、気遣ってくれるし、間違えたら叱ってくれるし、私のことを思ってくれる、経済的にも安定してるし父さんも息子をそんな人に預けられるなら、幸せじゃない?」

「いや、あいつは何か気に食わん」

「そう…」


気まずい空気が流れる


「そうだ、明日買い物にでも行かないか?性別が変わったなら、服とかにも興味あるだろ?」

「うん、そうだね、明日いこうすごい楽しみ」


満面の笑みでハヤトは言った


夕方

空間を引き裂いてハデスが帰ってきた。


「ハーッハッハッハッハー、この世界の料理は地球の裏側まで網羅したぞ、ちなみに材料も手に入れてきたぞ」

「この短時間で一体どうやって…」


ハデスが出ていったのが、お昼前。出ていってから六時間ちょっとしか経っていない


「ん?お父上殿、気になるのか?そうだろう、そうだろう通常の人間なら不可能だからな、簡単に言うと、分身して、空間転移で世界中に散って現地で料理人の筋肉の動きから、料理法をコピーして、材料は、魔法の秘術にて複製してきたぞ」

「そんなことのために、使われた能力達がかわいそうだ…」

「あー、うん、ハデスは何かとやりすぎるところがあるからなぁ」

「早速夜ご飯を作るぞ、何か食べたいものはあるか」

「特にないな」

「私はハンバーグが食べたい」

「そうか、そうか、なら今晩はハンバーグにしようじゃないか」


二時間後


「皆のものよ、できたぞ。早く食べたまえ」

「わぁー、美味しそう」

「確かに美味しそうだな…」


デミグラスソースがかかったハンバーグ、白米、ポタージュ、にんじんのグラッセ、キャベツとブロッコリーの茹で野菜と、何処の洋食屋かと思う様な豪華なラインナップだった。試しにハンバーグを切ってみる、肉汁が一切出ない。しかし口に入れた瞬間、肉汁が溢れ出す。


「すごいこれ、口に入れた瞬間肉汁がじわって広がる」

「どうだ、すごいだろハヤトよ。隠し味で肉汁が切る瞬間には溢れず、口に入れるとじわっと滲み出る様に調整したのだよ」

(まさか、そんなことができるわけ…ん?)

「ちょっと、ハデス君?まさかとは思うけど、魔法、使ってないよな?」

「ひっ」

「図星かっ」

「お父上殿、すまない限界までおいしくするにはこれしかなかったのだ」

「知るか、再犯だ、この家出禁でいいな」

「ごめんなさーい」

「ちょっとぉ、2人ともご飯は座って食べましょうね」

「「ひえっ」」


そこには青筋を立てながら満面の笑みで怒気を表すと言う器用なことをしているハジメがいた。


その日は、ご飯を食べ、すぐに寝た。無事息子にメッタメタにされる悪夢を見ましたとさ。当時中三の息子が失踪してから一体どれ程の月日が経っただろうか。

息子、ハヤトがいなくなってから早二年、一人息子が、いなくなった悲しみは容易に時間の感覚を狂わせた。

妻は早くに病気で他界してしまった

ハヤトはいい息子だった、妻の死から逃げるように、仕事ばかりだった私を『父さん、父さん』と、私を呼んでいつも気遣ってくれる。


ピンポーン


「はーい」


インターホンが鳴った。うちのアパートは古いのでモニターは着いていない。どうせ訪問販売だろうと思いつつ、扉を開ける。


「ただいま、父さん」


私は驚いた。目の前には腰まで届くほどの白銀色の髪で水色の瞳をした、どうみても日本人には見えない女の子がいたのである。私の子供はハヤト一人なので、この娘に父さんと言われる筋合いはない。


「あの、部屋違いじゃないでしょうか」

「ううん、ここであってるよ、父さん、分からない?ハヤトだよ、ハ、ヤ、ト」

「嘘をつかないでくれませんか?うちのハヤトは黒髪の日本人で、そもそも男ですよ」

「まぁ、まぁ。いろいろあって女になっちゃったけど本当なんだって」


その娘と言い合いをしていると急に後ろから男の声が聞こえた

「あなた様はハヤトのお父上で?」

「まぁ、私は確かにハヤトの父ですけど…」

「息子さんを我にいただけぬだろうか?」

「……は?」


決して喧嘩を売っているわけではない、あまりにもすっとんきょうなことを言っていたので、驚いて『は?』と言ってしまったのである。思考停止になりそうな頭で、これだけはいい放った。


「だめですけど?」


直後、男がすごい勢いで後ろに向かってぶっ倒れた。壁に頭をぶつけたようで頭から血をながしているながしている。


「ハデスー!、しっかりしてハデス‼」

「すまない、我はもう…」

「そんなこと言わないでよ…、まだ諦めちゃだめ。父さんとりあえず部屋に入れて‼」


目の前で起きている状況にポカーンとしてしまう。


「なんだなんだ?」

「修羅場か?」

「何あれ、妬ま…爆発しろ…」


あまりの騒々しさに、近所の住人が野次馬となり、出てくる。


「と、とりあえず、何がなんだか分かんないけど、上がって」


しばらく後


「落ち着いた?」


私は水を男、ハデス?に渡しながら聞く


「あぁ、ありがたい。見苦しい所を見せて、すまなかったな、お義父さん」

「お義父さんと呼ぶな」

「ゴフッ」


ハデスは再度血を吐き、意識を飛ばした


「父さん、それ以上ハデスを虐めたら、本気で怒るよ」

「何度も言うが、私は、君の父ではない。所で君は一体なんなんだ?」

「だから、ハヤトなんだって」

「分かった、100歩譲ってハヤトだとしよう。で、ハヤトがどうして、性別が変わって、恋人を家に連れ込んでるか、説明してもらおうか」

「話すと長くなるから、ものすごーく要約して話すと。異世界に転移して、転移するときにシステムがバグって、性別が変わって、彼と出会って、紆余曲折あって好きになって、帰ってきました」

「OK、よく分からない、嘘をつくな」

「嘘じゃない、ほら見て」


ハヤト(暫定)はおもむろに人指し指を立てると、突然火の玉が出てきた。


「ほら、魔法」

「なんか、仕掛けがあったりとかは…?」

「そんなことして、なんのメリットが?」


確かにそうだ、家にはこんな大がかりなことをしてまで盗る物はない、となると本当に…


「分かった、納得はできないが、信じるよ。疑ってすまんな、お帰り、ハヤト」

「ただいま、父さん」

「はっ、それはつまり我とハヤトの結婚を…」

「それとこれとは話しは別だ」

「ガフッ、ふっ、さすがに少し耐性が…」

「むしろ、大切な子供をどこの骨と分からぬやつにやれるか」

「ゲフッ」

「こんな、イタイやつはよほどのことがない限り、私の考えは変わらない」

「グハッ」

「そういうことだ、とりあえずこの部屋から出ていきなさい」

「我は、我は魔王なのに…」


口のはしから血を流しながら、白目を向いて灰とかしたハデスがいた。話が話なら、「もうやめて、とっくにハデスのライフは0よ」と言われていただろ。


「父さん、ハデスを苛めないで。本当にこれ以上やったら、口をきかないよ」

「うっ」


そういわれると弱い、やっと会えたのだから、いなかったときの話もしたい。


「分かった、気を付ける」


次の日


「何でお前がまだいる…」

「起きたか、お父上殿」


ピンクのフリフリのエプロンを着けたハデスが朝食を作っていた


「我が、一人前の人間だとお父上に認めさせれば結婚を許してもらえると思ったのだ、そのため、まずは家事をするのだ、ハーッハッハッハ」

「はぁ、まったく、そんなことをしても私の気持ちは…ひぃっ‼」


思わず悲鳴が漏れた。何せ朝食として出された皿の上にはなんとも名状しがたい目玉がついていて、触手を振り回し「ミギャー‼」と喚く謎の塊が鎮座していたからだ。


「なっ、なっ、なんなんだこれは‼」

「それは、魔界でも朝食として人気な莠コ蟾・逕溷多菴という料理でな魔界の郷土料理みたいなもんだ、これがなかなか美味しくて、しっかりとした味なのに後味が爽やかで…」

「なもん食えるか‼」


華麗な突っ込みが炸裂する


「んぁー、みんなおはよう、朝から仲がいいねぇ~」


少し遅れてハヤトが起きてきた、そして普通に謎の物体を食べる。


「やっぱりハデスの作る莠コ蟾・逕溷多菴は美味しいねぇ」

「だろう、さぁさぁ、お父上殿も食べてみてくれ」

(これ本当に食べれるのか?)


私は生唾を飲み込みつつ覚悟を決め一口食べる。


バタン‼


「ちょっと、父さん、父さん大丈夫?!、ちょっとハデスなんか変なもん入れなかった?」

「いや我は普通に作っただけだぞ?!、それにハヤトも食べたであろう?」

「父さん、ヤバい父さんの顔が、明らかにヤバい色に。とっ、とっ、とりあえず解毒魔法」


私は薄れ行く意識の中そう聞こえた。


数時間後


「人を毒で殺しかけて、なにかいいわけはあるか?」

「っ‼…」


私はハデスを正座させ、目の前に仁王立ちして問い詰めていた。


「判決、ギルティ、お前は金輪際ハヤトに近づくことと私の家の敷居を跨ぐことを禁ずる」

「そんな、あんまりだ、判決の見直しを所望する」

「却下だ」

「ならば二審、二審を要求する」

「それも却下だ」


そこへ割り込む声が


「意義あり‼、彼の料理はこっちの世界で初めて出されたもの、毒があるなんて分からない、減刑してもよいのではないか」


ハヤトである


「ハヤト、口を出すな、これは私と彼の話だ」

「口」

ピクッ

「聞かない」

ピクピクッ

「金輪際」


「はぁ、それはずるくないか、ハヤト、判決、異世界の料理の安全性を確認できるまで、こちらの食卓で出すことを禁ずる」

「お父上どの、ありがとうございます」


息子にしばらくあっていなかったせいでどうしても甘くなってしまう。


「それでは、こちらの世界の料理を知るため、少し旅に出てくるぞ、夕方には帰る、ではさらばっ」

「二度と帰ってくるんじゃないぞー」


ピシャッ


窓から飛び出しそう言って出てったハデスに対し言い放ち窓を勢いよく閉める


「はぁ、なんか疲れたな」

「父さん、ハデスは別に悪い人じゃないんだよ、ちょっとこっちの世界の常識を知らないだけで…」

「ハデスって異世界で何してたんだ?」

「ハデスは魔界ってところの王様をしていたんだよ。要は魔王だね。ハデスは優しいし、気遣ってくれるし、間違えたら叱ってくれるし、私のことを思ってくれる、経済的にも安定してるし父さんも息子をそんな人に預けられるなら、幸せじゃない?」

「いや、あいつは何か気に食わん」

「そう…」


気まずい空気が流れる


「そうだ、明日買い物にでも行かないか?性別が変わったなら、服とかにも興味あるだろ?」

「うん、そうだね、明日いこうすごい楽しみ」


満面の笑みでハヤトは言った


夕方

空間を引き裂いてハデスが帰ってきた。


「ハーッハッハッハッハー、この世界の料理は地球の裏側まで網羅したぞ、ちなみに材料も手に入れてきたぞ」

「この短時間で一体どうやって…」


ハデスが出ていったのが、お昼前。出ていってから六時間ちょっとしか経っていない


「ん?お父上殿、気になるのか?そうだろう、そうだろう通常の人間なら不可能だからな、簡単に言うと、分身して、空間転移で世界中に散って現地で料理人の筋肉の動きから、料理法をコピーして、材料は、魔法の秘術にて複製してきたぞ」

「そんなことのために、使われた能力達がかわいそうだ…」

「あー、うん、ハデスは何かとやりすぎるところがあるからなぁ」

「早速夜ご飯を作るぞ、何か食べたいものはあるか」

「特にないな」

「私はハンバーグが食べたい」

「そうか、そうか、なら今晩はハンバーグにしようじゃないか」


二時間後


「皆のものよ、できたぞ。早く食べたまえ」

「わぁー、美味しそう」

「確かに美味しそうだな…」


デミグラスソースがかかったハンバーグ、白米、ポタージュ、にんじんのグラッセ、キャベツとブロッコリーの茹で野菜と、何処の洋食屋かと思う様な豪華なラインナップだった。試しにハンバーグを切ってみる、肉汁が一切出ない。しかし口に入れた瞬間、肉汁が溢れ出す。


「すごいこれ、口に入れた瞬間肉汁がじわって広がる」

「どうだ、すごいだろハヤトよ。隠し味で肉汁が切る瞬間には溢れず、口に入れるとじわっと滲み出る様に調整したのだよ」

(まさか、そんなことができるわけ…ん?)

「ちょっと、ハデス君?まさかとは思うけど、魔法、使ってないよな?」

「ひっ」

「図星かっ」

「お父上殿、すまない限界までおいしくするにはこれしかなかったのだ」

「知るか、再犯だ、この家出禁でいいな」

「ごめんなさーい」

「ちょっとぉ、2人ともご飯は座って食べましょうね」

「「ひえっ」」


そこには青筋を立てながら満面の笑みで怒気を表すと言う器用なことをしているハジメがいた。


その日は、ご飯を食べ、すぐに寝た。無事息子にメッタメタにされる悪夢を見ましたとさ。


次の日

ショッピングモールにて


「わぁ、ショッピングモールなんて久しぶり、見てみて、あの服かわいい」

「あんまりはしゃぎすぎるんじゃないぞ」


ものすごいはしゃいでいる息子を見つつ、少し注意する


(性別が変わって趣味が変わっても、欲しいものを見る目は変わらないんだな)

「で、何でついてきてるんだ?」

「妻が、買い物に行くのならば付いていくのが、夫としての義務であろう」

「許していないので、あんたとハヤトとは赤の他人ですけど?」

「さすがにもう慣れたぞ」

「ちっ」

「ほら、父さん早く行こう」

「分かったよ」


その後、服屋にて服を買ったのだが、新しい服を着たハヤトを見たハデスは顔面の中央から真っ赤な噴水を出して意識を飛ばしました。


「そろそろ、お昼にするか」

「お腹空いたぁ~」

「我も空いたぞ」

「お前は黙っとけ」


フードコートでご飯を食べることにした。全員に金を渡し好きなものを買ってこさせる。私もラーメンを買いあらかじめ取っておいた席に付く。ハデスが先に座っていて、ハヤトはまだきていないようだ。


「ハヤト遅いな、そう思わんか?父上殿」

「まぁ確かに遅いな、迷ってるんじゃないか?ハヤトって結構優柔不断なところがあるから」

「ごめーん、ちょっと定食をサバかホッケかで迷っちゃって」


ハヤトがやっときた、ちなみにサバにしたらしい


「はいハデス、あーん」

「あーん」


ハヤトがサバをほぐしハデスに与える。ハヤトはとても幸せそうな顔をしていた。


その日帰ってからハデスに言った


「ハデス、私はお前が気にくわない、ハヤトに二度と近付かせたくないと思っている。しかしな、父親としての私は、お前にハヤトを預ける方がいいと感じてしまった。ハヤトはお前といると実に楽しそうな顔をする、君にならハヤトを幸せにできるとそう感じてしまった」

「お父上殿。それは、結婚をゆるしていただけるということだろうか」

「好きにしたらいい」

「ありがとう」


これで良かったのだろう


「おーい、みんな、もうでてきて大丈夫だぞ」


ん?みんな?


空間が、引き裂かれるようにして、何人もの人が出てくる。その容姿はバラバラで、俗に言うエルフのような人や猫耳を生やしたものまで、さまざまな人たちがいた、ただし共通しているのは、全員女性だというところだろう。


「あの、あなたたちは一体…」

「「「「「「「ハデスの嫁です」」」」」」」

息子()以外の女性にも現を抜かすなど、言語道断、さっきの話は無しだ」

「ゲッフ」


最初にあったときのように、後ろに吹き飛び口から血を流す


「上げてから落とすなんてお父上殿もやるな…」


ガクッ


意識が飛んだようだ


「「「「「「「ハデスー‼」」」」」」」


全員がハデスにかけより、部屋はまさに阿鼻叫喚の地獄と化していた


(はぁまったく、数日前まではあんなに静かだったのに、まぁこんな生活も悪くないかな…)


短編 二年前、突然失踪した息子が異世界で魔王に懐柔されハーレムの一員になっていた件について 完

反響次第では連載します

連載する場合はハヤト視点の異世界の話+この短編のあとの話的な感じでやりたいと思います

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