ノエルとマリン
第7話です!!
よろしくお願いします!
ノエルの視点で、描かれる回です。
これは私、ノエルと二子の妹マリンの過去の話。
双子に生まれた私はマリンと幼少期の頃からよく遊んでいて、仲が良かった。
お父さんとお母さんは薬屋をしていて、手伝いをしていたこともあり私とマリンも薬には詳しい。
だけど双子というのもあって周りからはかなり差別を受けた。
双子は縁起が悪いそうで天災が起きるのは双子が生まれたこととよく結び付けられる。
だから私たちは息を潜めながらひっそりと暮らしていた。
自分たちの生きている意味を感じられなかった。
メルトとジンクルに出会うまでは。
小学校に通い始めた頃、私たちの家の近くにどんどん家が建って人がいっぱい引っ越してきた。
その中にメルトたちがいた。
メルト達と最初にあった時は登校班の集まりだった。
私の住んでいる地域は元々あまり栄えているわけではなかったから登校班は4人だけだった。
そこでは顔合わせのような感じで親と子供が自己紹介をしたりした。
自己紹介が一通り終わると、親たちが世間話をし始めたので子供同士で交流をした。
「最近ここに引っ越してきたメルトです。
みんなよろしくね! 」
最初に話し出してくれたのはメルトくんだった。
とても明るくて、綺麗な茶髪に優しそうな水色の瞳をしていた。
なぜか近くにいると安心出来る気がした。
次に話し出したのはジンクルくんだった。
「初めまして、僕も最近引っ越してきました。
これから仲良くしたいです 」
少し緊張して引きつっているのが伝わってきた。
とてもクールで大人びている雰囲気があった。
私も早く何か言わないと!
「私はノエル、それでこっちは双子のマリン。
生まれた頃からここに住んでます! 」
とっさに簡単な自己紹介をした。
でも2人は双子という言葉を聞いても何も表情を変えずニコニコしていた。
メルトくんが優しく口を開いた。
「よろしくね!ノエルちゃん、マリンちゃん 」
(こんなの初めてだよ....... )
私は初めての友達からの優しさに触れ涙目になっていた。
その時私はこの2人とずっと一緒にいたいと感じた。
「これからよろしくね!! 」
私は精一杯の気持ちを込めて伝えた。
それから数年がたち今、高校1年生の夏を迎えている。
そのときからずっと関係を変えず4人で辛いことも乗り越えてきた。
これからもずっと4人で一緒にいたい。
肩をトントンとされ机に伏せて寝ていた顔を上げる。
どうやら授業中居眠りをしていたみたい。
メルトくんが優しく起こしてくれた。
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続く
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