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④−3 テケテケ

 作戦決行の日、時雨はとある場所でいじめっ子達を待ち伏せていた。暫くしていじめっ子達がくると時雨は彼らの前に立ち塞がった。


「あ、誰かと思えば時雨じゃん!」


「最近学校来ないけどどうしたの?」


「源さんが来ないとみんなが悲しむよ。風邪ひいちゃってたの?早くよくなって学校に来てね。」


一見優しそうに聞こえるもののその裏には時雨をおもちゃにしてストレス発散したいという魂胆が見え見えだった。そんな三人の言葉に時雨は苛立っているはずなのに何故だか笑えてきてしまっていた。


「アッハハハハ!」


「な…なんだよ」


「何にもわかんないんだ、何にもわかってないんだ、あのね、いじめた側は何にも思ってなくてもね、いじめられた側は一生引きずるし覚えてるの!アンタらこのまま無事に帰れるとか思うなよ?」


時雨がそう言い終えると同時にいじめっ子達の背後の角から凛子が顔を出し彼等を追いかけ始めた。いじめっ子達は情けない悲鳴をあげながら逃げ惑い数分経つと凛子は戻ってきた。


「いじめやめるように言ってきたよ!」


こんなに明るく言っているがおそらく彼女はいじめっ子達を脅したに違いない。その証拠に次の日時雨が学校に行ったらクラス全員が謝罪してきたしいじめっ子達に関しては時雨を見るだけであの時の情けない悲鳴を上げるようになった。

 こうして時雨とテケテケの復讐劇(通称)は幕を閉じたのだった。

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