第13話 貴重な情報ゲット!
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導入パッケージでゲットした船はともかく、メイドロイドのメイとバトロイドのセバスは、オーバースペックなのは気になるけど、後発の俺はこの2人がいないと初期組には追いつけないんだろうな。
1年半も離れているから、資産とか船とかもうすでに規模が違うから、一生かかっても追いつけない可能性はあるが、自分なりに楽しんで遊べたらいいか。
気になる点と言えば、課金アイテム以外はロストする可能性があるってことだよな。
大型の船を複数ロストした場合は、このゲーム自体を止めたくなるのではないだろうか? さすがにロストする可能性が低いとか、そんな設定があるのかな?
操船の訓練の休憩中にどんな船があるのか気になったので、セバスに聞いてみたところ、横で聞いていたマーレン中尉が船の事情を話してくれた。
船で一番高いのが、やはり戦闘艦らしい。装備はピンきりだが、まともに戦えるレベルとなれば、同じクラスの輸送船を3隻は軽く買えてしまうらしい。
輸送船もそれなりの装備を積めば高くなるのだが、値段を上げたところで性能が激的に良くなるというモノでもないらしい。
次に高いのが、発掘船。これも、船の装備にお金がかかるので、どうしても高くなってしまうということらしい。こういった船が活躍するのが、小惑星帯……アステロイドベルトなので、レーダーなども良いものを積むらしい。
このエリアには宙賊の装備で入ってこれるものではないので、発掘中は安全なのだが帰り道に狙われるので、軍が定期的に帰り道になる場所へ軍艦を派遣しているので、知っているみたいだった。
レアメタルは、宇宙では必要不可欠な物で、宙賊のような悪さをする奴らからすると、キャッシュデータよりよほど信頼のおける物らしい。金みたいな物だろうか?
商人の中には、盗品だと分かっていて買う奴らも多いし、レアメタルが欲しいがために、船のパーツなどを融通する輩もいるんだとさ。
こういったことのできる宙賊は、上位の一握りだけなので、宙賊の基本的な装備は、輸送船に無理やりハードポイントを増設して、武装を積んでいるなんちゃって武装船らしいけどね。
となると、危険な宙賊も少しだけどいるってことだよな。俺みたいなプレイヤーがやってる宙賊だろうか? それなら、賞金首狩りみたいなプレイヤーもいそうだけど、どっちが有利とかあるのかな。
次に高いのが探索船で、発掘船とは違う理由だが、高性能のレーダーを積む必要があるのと、船の生命維持装置のクラスを上げる必要があるので、輸送船よりは高い位置付けとなる
最後に輸送船なのだが、これに関しては、必要最低限の装備があれば輸送船として飛ばせるので、一番安くなるのは当たり前という感じだな。
それでも、装備が貧弱過ぎれば依頼は受けられないので、自前で売れる物を買って運ぶため、調査不足だったり、足の速い船が先に到着していた場合は、赤字になってしまうので、リスクが大きいそうだ。
マーレン中尉の部隊の人が、駆け出しのポーターなら、医療関係の物などを交易で運ぶと外れが無いと教えてもらえた。
医療関係の物は、作られている現地でしか基本購入できないので、購入できる場所で買って、売れる場所へ持って行けば赤字の出ない、有益な交易品ということらしい。
他にも、医療関係の物資は、人が生きるための生命線でもあるため、これらの物資を積んでいて襲われた場合は、烈火のごとく反撃をされるため、切羽詰まった宙賊でない限り襲わないんだとか。
その物資を積んでいるって、どうやって知るんだろうな?
この答えもすぐ教えてもらえた。
宙賊は輸送船を襲う時、襲った船も自分たちの物にしたいと考えているから、大きく壊すことはしないらしい。それでも装備や操船技術が低レベルなので、よく壊してしまうそうだが……
最終的には乗り込んで色々確認する際に、医療関係の物だった場合、全部を奪うことはせず、必要な分だけ盗んで撤退する前に、エマージェンシーコールを発信してから逃げるんだとさ。
どんな宙賊でも、軍に目を付けられればひとたまりもないので、引き際をわきまえているといった感じだろうか?
いくら輸送船を見逃したからといって、軍艦や宙賊狩りの傭兵に見つかれば、問答無用で撃墜されるので、出来るだけ目を付けられないようにしているという感じだろうか?
軍が宙賊狩りに動けば、傭兵なんていらないのでは? と考えてみたが、数が圧倒的に足りないんだろう。
話を聞いている感じでは、軍は治安維持や大型犯罪の対処、国同士の戦闘が起こった際に動く感じだろう。それに対して傭兵は、宙賊を狩って賞金や荷物と船のパーツ……というよりは、金属のリサイクル屋に持ち込んだお金で生活している感じかな。
金属の回収は単価が安いから、賞金と荷物でも積み込める高い物だけを漁ってその場を離れる傭兵も多いらしい。
残った荷物や船の部品、金属などを回収する業者もあるので、ゴミがゴミのまま大量に散らばることはあまりないのだとか。
数世紀前は、宇宙デブリに悩まされているという話もあったらしいが、今では回収業者の装備も、コロニーや宇宙ステーションなどに備え付けられる回収装置が優秀になっているので、宇宙デブリの問題は少なくなっているとか。
まだ人類が地球だけに住んでいる時より、宇宙デブリの問題が少なくなっていると、マーレン中尉は笑って話していた。
どこまで信用できる話か分からないが、もしそれが本当なら、かなりすごい事なんだろうな。
色々な情報を聞いていると、目的地へ到着したみたいだ。
大体6時間ほどで到着したのかな? 移動だけで6時間ってかなり長いけど、ゲームとしてはどうなんだ?
今回は、軍としての移動なので、ジャンプ時以外は通常の3分の1ほどの速度で進んでいたらしい。それに、ショートジャンプも使っていないので、本来ならもっと早く到着できるんだってさ。
軍艦の中に入れられたまま移動していたので、自分がどこにいるかは良く分かっていない。そこらへんは後で聞けば問題ないだろう。
軍の緊急の依頼を聞いたのだから、多少は融通を聞かせてくれると信じているぞ!
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