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第12話 ゲームってこうじゃなきゃな!

アクセスありがとうございます。

 車の運転に例えたのは、セバスが俺が理解しやすいように、車のハンドルのような物で操船できるようにしてくれたからだ。


 動かし方で唯一違うとすれば、ハンドルを押し込んだり引き上げたりする動作があるくらいだろう。


 押し込むと下に下がると言っていいのだろうか? 道路があるわけじゃないから、どう表現していい変わらないな……


 どういう原理かは良く分からないが、XYZ軸をハンドルで操作できるようになっている感じだな。


 ハンドル以外にも、戦闘機のように棒のような操縦桿だったり、ゲームのコントローラーのような操縦桿だったり、終いにはキーボードのような操縦桿もあるんだとか……


 個人的には、完全マニュアルならコントローラーが、一番出来そうなんじゃないかと思っている。


 TVゲームと違って、右スティックは視点移動ではなく、ファイアコントロールのレティクルを移動させるものだった。


 船を3次元で動かしながら、火器管制も操作して敵に標準を合わせて撃つってことか? 結構大変そうだ。


 色々試してみて、どれが一番合っているかゆっくり決めるかな。


 シミュレーターでの操船は、何の問題もなかった。そもそも、このゲームでは大型船でも1人で操船することが可能なので、複雑な操作でなくとも船を飛ばすことができるようになっている。


 映画では、宇宙船や飛行機って色んなボタンが沢山あるイメージだったが、この船のコクピットにはほとんどスイッチ類のような物は無い。


 大体は、自分の使いやすいように外部デバイスを繋げるため、コクピットは特にごちゃついていないんだそうだ。


 外部デバイス……ソンナノナイヨ!


 ここでいう外部デバイスは、セバスやメイも含まれるらしく、性能的には5隻くらいはまとめて操船して、戦闘できるくらいのスペックはあるんだってさ、この子たち……ヤバくね?


「ナインヘッド殿のセバス殿とメイ殿は、かなりの高スペックではありますが、専用の人工知能を乗せた無人機の方が、戦闘という面では優秀ですよ」


 セバスもメイも凄い事には変わりないが、通信問題もあるので、専用の人工知能の方が使いやすいみたいだな。


 商人の中には、人工知能をたくさん使って船団を組んでいる人も、それなりにいるそうだ。襲われた場合は、保険のかかっている船を囮にして、他の船を逃がしたりするらしい。


 理に適っていると言えば適っているけど、宇宙に保険業者がいるのか? どう考えても赤字が膨れ上がっていきそうな気がするんだが……


「あっ、1つ気になっていたんですが、貴族と軍の関係は分かりましたが、軍を監視している人たちはいないのですか? 言葉は悪くなりますが、力を持てば使いたくなる人もいますよね?」


「嘆かわしい事に、そういった輩はいます。ですが、軍を監視しているのは、王族に忠誠を誓っている人たちですね。その人たちが不定期に、軍の施設や軍艦に乗り込んで、不正や犯罪を犯していないか確認をしています」


 賄賂とかでどうにかなりそうかとも思ったが、王族に忠誠を誓うということは、死ねと言えばその場で笑って死ぬような人たちの集まりらしい。


 そんな人たちが、国の不利益になるようなことをするわけもなく、話を持ち掛けた時点で拘束されるそうだ。抵抗する場合は、その場で処刑されることもあるんだってさ。


 王族が暴走しないように見張っているのも、貴族籍の無い軍人たちなので、一応バランスはとれているらしい。


 小説なら、軍のトップが国を奪う……という話もあるが、国を治めるイロハの無い人間がトップに立てば、国が潰れるのは目に見えているので、簒奪を狙うような軍人は、今はこの国にはいないらしい。


 過去に同じようなことが何回かあったのだが、結局のところ生き残りの王族やその関係者たちが国を立て直し、現状のような国のシステムになったんだとさ。


 他の国では、貴族主義みたいな国もあるらしく、そういった国では理不尽な要求が当たり前にされるので、注意した方がいいと言われた。


 船を寄こせとか、そういった頭がお花畑のような貴族がいるのかね?


 俺、スタート地点が当たりだった気がする! フィーリングで選んだけど、当たりの国を選べてよかった!


 どうやってこの国が均衡を保っているかは、俺には理解できないが、そういうモノなんだというので、ほじくり返しても意味はないだろう。


 操船自体は、ゲームの世界ということでそこまで難しくないんだろうな。コントローラーでやったら、思っている以上に簡単に操縦ができたよ。


 ただ、戦闘訓練と言ってシミュレーターをやらされたのだが、攻撃が当たらん。オートで照準を合わせて撃っても、敵船のランダム回避という動きで、ほとんど攻撃が当たらないのだ。


 オート……機械に頼るということは、その機械に誤認させて照準を逸らす動きもできてしまうようなのだ。


 完全マニュアルで戦う場合って、操船しながら敵の攻撃を回避して、敵の回避行動を読んで攻撃する必要があるのか? 


 フライトシューティングゲームとは、比較にならないほどの難しさなのだが!?


 宇宙空間ということもあり、追いかけていたはずなのに、いつの間にか向かい合って撃ち合いになることも多かった。


 進行方向に尻を向けて、後方……敵のいる方に向いている状態を、引き撃ちというらしいのだが、この状態になると、引き撃ちしている方が有利になるらしい。


 同じ距離でも、攻撃の進む距離が引き撃ちの相手の方が短くなり、追いかけている方が長くなるため、同じクラスの船で消耗戦をすると、前者が勝つんだってさ。


 慣性の法則とかは? なんて思ったけど、良く分からない仕組みがあるらしく、そういうモノなんだってさ。


 このパターン何度目だろうか? でも、覚えることが沢山あって面白い!


 新しいゲームをやる時の醍醐味って、自分で色々覚えていくこの感じがたまらんのよな。


 誰かに教えてもらって、グングンと成長するのも悪くないんだけど、始めは自分で色々頑張りたい派の人間なので、今めちゃめちゃ楽しい!

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。

ブクマや評価をしていただけると幸いです。

これからもよろしくお願いします。

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