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願い事叶うとしたら 1

2017年1月4日に最終更新をしていることから

2016年の冬頃書いていたのだろう。

「願い事叶うなら」

そんな題名で書いてある。

読み返す。


いわゆるあらすじだけ書いて放置してある作品だ。

この手の作品はいっぱいあるのだが、書き直したことは一度もなかった。

新しく書いた方が手っ取り早いからだ。

1か月もすると自分で書いた話は忘れてしまいがち。


あらすじとは言え、10万字を超えている。

そしてそうか、どこかに投稿しようと思って書いてて、あらすじを書いてる時点で20万字を超えるなと思って、雑誌の公募すらできないと放置した作品であることを思い出した。


とは言え読み返してもどうも細かい部分の話が思い出せない。

問題は書いてた時は覚えていた全体像が、まったく思い出せない。

そこで一部は新たに書き直すことにした。

するとどうも時系列がうまくいかない。

そんな感じで書きながら直します。

2020年3月頃より

みゆは詩のイメージをノートに書きとっていた。

「沈みゆく船。

海中の飛行船。

空飛ぶ潜水艦。」


「沈みゆく船」は今の私。

不登校で沈没寸前。


「海の中の飛行船」

船は沈んで海底に不時着。

海の中をゆらゆらと浮遊している。

これは今の私。

沈没船は動力も持たず、海流に流され行き場をなくしている。

このまま私はどうなるの?

一度外れたレールには二度と戻れない。

学校に戻っても嫌な思いをするだけだ。

 でもこのままじゃ、私の未来は不安しかない。

 

「空飛ぶ潜水船」は自らの動力で動き出す潜水艦。

 そして深く沈んだ海底から、地上を目指し出発をするのだ。

 海面から顔を出し、そしてついには空に浮かぶ。


中学時代引きこもりだった久保田みゆ。

いじめに会い中学時代を家で過ごした。

中学校は通信教育で卒業した。

そして高校を受けてみた。

合格。

それは一つの前向きになるきっかけかもしれない。

人生をリセットして、もう一度最初からやり直したい。

もう一回普通のレールの上を走りたい。

ずっと心配していた両親を安心させてあげたい。

高校合格を何よりも喜んでくれたのは両親だった。

私はもっと頑張らなくちゃいけないのだ。

勉強はやればできる。

問題は人との付き合い方である。

小学校の頃は普通にできたことなのに。

なんでできなくなったんだろう。

自問自答すると必ずそこにあるのは、「イジメか…」

みゆはため息をついた。

 中学時代の私はみんなに壁をつくってしまった。

 別に意識していたわけじゃない。

 そもそも人見知りでモデルの友達も全然できなかった。

 話すのはいつも大人で、マネージャーで、スタッフばかり。

 同年代の仲間には最後まで打ち解けられなかった。

 元々モデルが向いてると思ってたわけでなく、親が勝手に応募して、どういうわけか人気者になっていった。

 人気者になると、同年代の仲間は根暗とか、幽霊とかあだ名をつけて呼び始めた。

 それでも仕事と割り切っていたし、ファンからの手紙を読むと頑張らなきゃと励まされることが多かった。

 そう、あの環境で自分が望んでいないことを我慢できたのは、同年代のファンたちのおかげである。

 だから今もファンには感謝しているし、いまだに落ち込んだ時はファンからの手紙を読み返している。

 中学生になると、ジュニアモデルから少しお姉さん向けの雑誌に変わった。

 一般の学校に通い、最初は「ピッコロ」のモデルということでみんな大騒ぎになったが、気が付くと学校で孤立していた。

 学校は休みがちでたまにしか通わないせいで友達もできず、いや、目立っている存在がいじめのターゲットになるのは、大したきっかけなどいらない。

 気が付くと、みゆは学校でいじめにあっていた。

 お姉さん雑誌「ポッポティーン」でもいきなり表紙を飾ったりと順調にステップアップしていったのだが、現場ではいつも孤立しており、陰口を囁かれることが多かった。

 そんな日々がみゆを苦しめ、一年の2学期に不登校になり、仕事の現場も冬を待たずに行かなくなってしまった。

 気が付くと引退と言う文字がSNSにり始めた。

 そして2年間ひきこもり生活を送った。


 最初は口うるさかった両親も引きこもりが長引くと外へ出ようとか、遊園地に行こうとか、いろいろ心配し始めた。

 通信で中学卒業の資格を取り、高校受験までこぎ着けた。

 それでもやっぱり人が怖い。

 同年代の子が怖い。


不定期更新になるかもしれません。

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