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事件現場

だが僕はどうしても気になった。


何より『ボクの模倣犯』と『信奉者』という部分が、引っ掛かっていた。


3年前、ボクは僕を守る為に、事件を起こした。


それは世間を…いや、日本を揺るがした。


だから僕はボクを封印することにした。


僕を守る為だけに動いてくれたのは、正直嬉しかった。


でも…だからと言って、ボクの罪を許してはいけない。


大勢の人間を巻き込み、多くのものを傷付けたのは、まぎれも無く罪なのだから…。


そんなボクの模倣犯、どんなことを仕出かしたのか、興味があった。


だから学校が休みの日に、僕はアーケード街に来た。


多くのお店が並び、若者が大勢集まる街。


僕と同じ学生も、見渡す限りいる。


フード付きのコートを着て、店の前で一人、ケータイをいじるフリをしながら、周囲を警戒する。


…今のところは何もなさそうだ。


ただ騒がしいだけの街。


まあ…時折声をかけられるのは正直うっとおしいけど…。


女の子達や男の子達、…時々怪しげな大人にまで声をかけてくる。


…確かに店の壁に寄りかかって、1人でケータイをいじっていたら、声をかけられているのを待つ人に見られてもしょうがない気もするケド。


朝10時から来て、場所を転々としていたら、もうお昼の2時過ぎていた。


「お腹、減ったな」


どこかファーストフードで昼食を取るか。


そう思って壁から背を浮かしたら、


「ねえ」


…声をかけられた。


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