表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

白ヤギさんのフライングケーキ

作者: 夜朝

ホットケーキには

何か掛かっていてほしいよね


遊びに来ていた

黒ヤギさんの言葉を聞いて

白ヤギさんは

こつぜんといなくなりました


かと思うとまた現れて

両手には大きなお皿がひとつ

そこには

ぷちホットケーキが山盛り


黒ヤギさんは

気を失いそうになりましたが

かろうじて踏み止まりました


それでも両手で顔を覆って

ひづめの間から

ちらり

つぶらな瞳を覗かせます


なんということでしょう

果物 バター はちみつ

もう十分そろっているのに

その上にジャムと生クリームが

てんこもり


黒ヤギさんは逃げたい気持ちにふたをして

白ヤギさんの肩をぽんとたたきます

そうして首を左右にふりふりふり


あれ?


白ヤギさんは頭を傾けて聞きます


食べたいって言ったんじゃなかったの?


ううん 言ってない


白ヤギさん

無表情でお皿をテーブルに置くと

両手で自分の顔を挟んで

無言でムンクのさけび


わーまさかの

ごめーん

そしたら

冷凍しておくね

自分で少しずつ食べるんだ


なんとも言えない表情の黒ヤギさん

白ヤギさんはそれを見て困った風に笑い

言った


こういう時

ぅがー!ってならないところがねーー


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ