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Chapter5-1

「なぁ、これからどうする?」

 樹は非常に困っていた。

 日頃から溜まり場として使用していた、フィールドの一画にやって来るがそこには出迎えてくれる者はだれも居ない。それもそのはずだ。そこはもう溜まり場ではないのだから。

「そうだね~……」

 共に居た友人――湊斗はのんびりとした様子で答える。一見すると、特に困った様子もないのだが、これでも彼なりには困っているのだった。

「ギルドもなくなったし……かと言って行く当てもないしやっぱソロでいくしかないないかな……」

 二人が困っていたのは、樹の言うように自身の所属していたギルドがつい先日解散となってしまったからなのだった。

 他のメンバーは既に他のギルドに流れていってしまったのだったが、この二人は、ゲームを始めてすぐにここに拾われたため、他のギルドにと、いう気にもなれずこうしているのだった。

 因みにソロとはこの場合はギルドには所属しないといういう意味になってくる。

 ギルドは必ずしも入らなければならないものではない。なので、どこのギルドにも所属せずにゲームを楽しむというのも、一つの方法だ。

「トラデスのところは?」

「あそこって、もう三大ギルドの一角だろ?前ならまだしも、今いきなり行って入れてもらうってのもマズイだろ」

「だよね~」

 湊斗の提案はあっさりと却下される。もっとも、これは湊斗も予想していたようだ。

 この二人は、ギルドの解散が決定した頃からトラデスからギルドに誘われていたのだった。だが、トラデスのギルド“荊棘ソニアフォーレスト”は既に三大ギルドとして数えられるようになっていた。同時に、ギルドへの入団は不定期で行われる試験をクリアするという条件が付くようになっていた。

 ただ、この二人にはこの限りではない。

 マスターであるトラデス直々の誘いだ。試験は免除されそのまま入団となるだろう。だが、それは苦労して試験をパスしてきた他のプレイヤーとは大小あれど摩擦を生む結果となるだろう。それではトラデスに迷惑を掛けかねない。

 そう考えると、トラデスの元に行く事も出来ないでいるのだった。

「とりあえず、ライラックにでも行ってみるかルシフィス」

「そうだね、ユグド」

 ユグドとルシフィス。これが樹と湊斗の操るキャラクターの名前だった。


 二人がやってきたのはライラックの一画。

 ここは人が集まるということもあり、他の街にはあまり見られないような、ユーザー独自の区画がある。

 例えば、街の中央から南に向かって伸びる通路。ここはユーザーが各々に商店を出す区画となっている。勿論、他の街にもこうして商店を出すプレイヤーはいるものの、ここまできっちりと特定の区画内で商店が出されているのは、ライラックぐらいのものだろう。

 そして、現在ユグド達のいる場所もまた、ライラック特有の場所だった。

「ここも相変わらず賑やかだな」

「そりゃ、ネットゲームの一番の醍醐味だろうからね」

 今二人が居るのは、商店が立ち並ぶ通路から通路を一本逸れた場所。そこにある広場を利用して出来た、通称“募集広場”と呼ばれる場所だ。

 その名の通り、パーティーからギルド、果てにはアイテムや情報まで文字通りなんでも募集する為に人が集まった場所だ。もっとも、今ではパーティーやギルドの募集の意味合いが強くなっているが。

「なぁ、やけにギルドの募集がすくなくないか?」

「そうだね。こんなに偏ってるってことはなかったと思ったけど」

 しばらく広場内を散策する二人だが、以前にこおを訪れたときとは随分と様子が変わっている事を不振に思っていた。

 以前に訪れたときは、パーティ-やギルドの募集が乱立していたのだが、今はどこを見てもパーティーの募集しかないのである。

 元々、余り訪れる事のない場所でもあるため、記憶違いかとも思うが二人とも同じ疑問を抱いていることを考えればその可能性は少ないだろう。

「ギルドの方はどこかに移ったのかもしれないね」

 結局、ルシフィスが出した結論はこれだった。この言葉にユグドも頷く。

「場所探してみる?」

「いや、そこまでするほどでもないしな。今日はパーティーにでも混ざるか」

 二人は、どうしてもどこかのギルドに入りたいと、いうわけではない。ただ、どちらかといえば、ギルドに入っていた方がゲームを楽しめると考えてのことだった。その為、わざわざ探してまでギルドに入ろうとは思えないのだった。

 変わりに、どこか募集がかかっているパーティーを探す二人。

 勿論、どこのパーティーでもいと言うわけではない。相手の提示する条件に自身達が合っている所にしか入れない。

「無いな……」

「探しているときに限って無いよね」

 しばらく広場内のパーティーの募集を見ていた二人だが、どこも条件が合わない。大抵がレベルが違うものだったが、時折レベルの条件をクリアしたかと思うと、ヒーラーの募集など、どこのパーティーもユグトとルシフィスの入れそうなものはなかった。

「……二人でどっか行くか」

「そだね」

 勿論、自分達でパーティーを募集するという方法もあるのだが、待っている時間が勿体無く感じてしまい、結局二人でダンジョンへと向かうのだった。

 二人がやってきたのは、ライラックにある教会の地下に広がるダンジョン、その最下層だ。

 近いからという単純な理由でこの場所まで来たのだが、この場所は二人には少し厳しい場所だ。もっとも、この二人に限れば、そのくらいが丁度いい。この場所はまさに適当といえるだろう。

 前衛職が二人ということもあり、次々とモンスターを撃破していくユグドとルシフィス。元々二人には少し厳しい場所ということもあり、モンスターを倒すのに若干時間はかかるものの、決して苦戦はしない。

 また、こういった場所では大抵の場合、魔術師系統のクラスと僧侶系統のクラスのプレイヤーを必要とする場合がほとんどだが、やはり、その辺りもこの二人には当てはまらない。

 過去にユグドは僧侶系クラスを、ルシフィスは魔術師系クラスを経験しているため、攻撃、回復魔法共に二人で十分役割を果たせるのだった。

 二人で攻撃と魔法を両立させるのはパラメータ的にも厳しいものはあるものの、プレイヤースキルで補えるだけの腕は二人とも持っている。その為、大した障害にはなっていないのだった。

「結構戦えるね」

 ここに来て三十分。特に危うい場面に遭遇することもなく順調に戦闘を重ねていく。

 モンスターを、また一匹倒したところで、ルシフィスが口を開いた。

「そうだな。適当に選んだ割には当たりだったな」

 ユグドも彼の言葉に同意する。

 ユグドもルシフィスもこの場所は初めてだったが、予想以上に良好なダンジョンに二人は満足気だった。

「それじゃ、ついでにボスも行ってみる?もしかしたら開いてるかもしれないし」

 ルシフィスがとんでもない提案をする。

「いくらなんでも無理だろ。人も見かけないし多分誰も居ないぞ」

 いかに二人のプレイヤースキルが高いとはいえ、ボスモンスターまで倒せるかといえば、それはまた別の話だ。レベルは足りていなくて、人数も二人というのはいくらなんでも無謀すぎる。

 多少の無茶なら大抵は付き合うユグドでも、流石にこれには賛同出来ない。

「折角来たんだしさ。それにここのボスも見たことないし」

「はぁ……わかったよ。その代わり部屋が開いてなかったら諦めろよ」

 ユグドは溜息混じりにそういうのだった。

 道中に現れるモンスターを倒しながら、目的地へと向かう。人をほとんど見かける事は無かったが、幸いにも大量のモンスターに囲まれることも無く順調に進んでいく。

 特に危険に陥る事も無く、無事目的地へと辿り着くが、ここまで来ても、やはり人はいない。

「しかし、ホント人が少ないな」

「戦闘中かな?とりあえず見に行こう」

 ボスモンスターと戦闘中なのか、それともただ単純に人が居ないだけなのか。ここに居ても判断出切る材料はない。

 もっとも、人の存在は特に問題ではない。一番の問題はボスモンスターとの戦闘が可能かどうかという一点のみだ。確認のためにも二人は扉へと近付いていく。

「まだなのか終わった後なのか――ともかく戦闘は無理みたいだな」

「そうだね。しょうがない、また人を集めてからだね」

「お前ホント好きだな……」

 ルシフィスの言葉に、最早呆れながらそう返すしか出来ないユグドだった。

 その後は、ダンジョンの探索を再開し、街に戻ったのは二時間程経ってからだった。

 街に戻って、まずは精算を始める。精算と言っても気の知れたもの同士、内容は簡単なものだ。

特に使い道のない売るためのアイテムはルシフィルに、プレイヤーに売れそうなものはユグドに集める。あとはそれを、ルシフィルはNPCに売却、ユグドはオークションに登録。あとは、手に入ったお金を二等分して精算は終了だ。

必要以上のやり取りがないため、十分もあれば終わってしまう作業だ。この辺りは慣れた者同士の特権と言えるだろう。

予想以上に、収入が多く懐も暖まった二人は商店の立ち並ぶ、南側の通路へと来ていた。もっとも、特に目的がある訳でもなく、冷やかしか――あるいは掘り出し物への期待といったところだ。

「!ルシフィス、アレ見てみろよ」

 興味のないものか、あってもとても手が出せるようなものではないものばかりで、このまま商店めぐりも終わろうとした時だった。ユグドは何かを見つけ、ルシフィスに声を掛ける。

「ん?何かあった?」

 ユグドの声につられ、ルシフィスも彼の指す商品を見てみる。

「これって……指導者の証?」

「そう。いっそのこと自分達で作るってのもありだと思わないか?」

 とりあえず、どこかのギルドに入ろうとは考えていた二人だが、自分達でギルドを作ってしまうという考えは無かった。ユグドの提案はまさに盲点だった。

 ギルドを作るにはクエストを成功させればいい。

 クエストと言っても大層なものではなく、ユグドが見つけた、この“指導者の証”というアイテムをNPCの元に持っていけばいいだけだ。アイテムさえ手に入れば簡単に造ることが出来る。

「それはいいけど、ユグドお金あるの?」

「こっちは足りないな……そっちは?」

「こっちも同じく」

 ダンジョンの最深部まで辿り着くことが出来るほどの実力を持っていても、まだゲームを始めて半年ほど。ゲームの特性も含め、購入しないといけないものも多く――これは、アイテムを一つ一つドロップする手間も時間も惜しいからではあるが――二人の手元にはあまりお金が残る事はない。

 今回も、ダンジョン帰りで懐が暖かいと言っても決して多くはない。二人の所持金を足しても、到底手が出そうにないのだった。

「仕方ない。とりあえず稼ぐか」

「そうだね」

 二人の意見が一致すると、再びダンジョンへと向かうのだった。


 ユグドとルシフィス。二人がギルドの結成を目指して一週間。未だ成果は出ていなかった。

「売り切れの事をすっかり忘れてたな」

「あの時、取り置きの交渉をしとくんだったね」

 沈みがちなユグドとは対照的に、のんびりとした様子で答えるルシフィス。

 目標金額には三日ほどで既に届いていた。だが、今度はアイテムが見つからないという事態に陥っていた。

 売っているのはNPCではなく、あくまでプレイヤーだ。必ずしも目的のも物が売っているとは限らない。そのことをすっかり失念していた二人は、アイテムを探すためダンジョンと商店を往復する日々が続いているのだった。

「ここまで見つからないと嫌がらせされてる気になってくるな」

「どこか別のギルドに入れってことかもしれないよ」

 やはり、対照的な雰囲気で二人の会話は続く。

 ギルドの結成を決めてからも、メンバーを募集しているギルドも同時に探してはいた。だが、これといったギルドも見つからずにいた。

「いや、もうここまで来たら絶対にギルド作ってやる」

「じゃぁ、ダンジョンだね」

 一通り商店を覗き、ここで収穫がないのを確認すると再びダンジョンへと向かうことにする。

 二人がやってきたのは、南に広がる砂漠の一角にあるダンジョン。ここの地下二階が二人の目的地だ。

 モンスターはそれほど強くはなく、ユグド達からすると物足りない相手だ。だが、二人の探すアイテム“指導者の証”をドロップするモンスターで一番効率よく倒せるモンスターはここにいるモンスターになるため、ここ数日はこうしてここに通っているのだった。

「それじゃ、今回もがんばって行きますか」

「そうだね。何かあったら連絡ってことで」

 短いやり取りを終えると、その場で解散する。

 二人で戦うほどのモンスターもいないため、いつも個別に探索をしている。今回もそのスタイルを変えることも無く、二人で違う方向に向かうのだった。

 ルシフィスと別れて間もなくして、モンスターを発見する。相手の様子を見る事無く突っ込み、そのまま斬りかかる。斬った勢いを殺さぬまま、モンスターの脇をすり抜けると、振り向きざまに背後からもう一撃。

 僅か二回の攻撃でモンスターを倒してしまう。

「ここまで楽だと物足りないな」

 誰に言うだけでもなく一人呟くユグド。

「愚痴らない愚痴らない。ここ以外だとあまりいい場所ないんだし」

 ボイスチャットはそのままの状態になっていた為、ユグドの呟きはルシフィスにも聞こえていたようだ。

「わかってるよ」

 予想外の反応に内心驚きながらも、ユグドは短く返す。

 他の場所では、自分達では厳しいか、そもそもアイテムを持っているモンスターが少ないという場所ばかりになってしまう。

 そのことは十分に理解しているユグドだが、ここ数日はずっとこの場所で戦闘を繰り返している。どうしても愚痴が出てしまうのだった。

 軽く溜息を吐くと、ユグドは再びモンスターを探し移動を開始するのだった。

「ユグド、こっちはそろそろ限界。そっちは?」

 探索を始めてしばらく経った頃、ルシフィスから連絡が入る。どうやら今回はこれで終了のようだった。

 限界とは言っても、HPがギリギリという状況でもなければ回復アイテムが尽きたという訳でもない。モンスターからのドロップアイテムで重量が限界なのだった。

 普段、ダンジョンに篭っている時間の半分も経っていたはずなのだが、このダンジョンのモンスターは楽に撃破出来る。結果、短時間で普段以上のモンスターを倒す事が出来、同時にアイテムの取得量も増える。そのため、ダンジョンの滞在時間も短くなるのだった。

「こっちはもうちょっと余裕はあるけど……戻ったほうが無難だな」

「了解。それじゃぁ、合流しよっか」

 そう言って、互いの場所を目指して移動を開始する。

 表示されているマップには、パーティーメンバーの動きも表示されているため、相手の動きは簡単に把握出来る。分かれ道で余程変な方向に向かわない限りは、合流に手間取る事もない。

 ユグドはルシフィスの動きを気にしながら、彼の居る方向に進んでいく。

 自分達が帰ろうとしたところで、モンスターは出現しなくなるわけではない。移動をしている間も、次々とモンスターを倒していくユグド。

「なんか帰ろうとした途端に増えてないか?」

「よくあることだよ」

 呆れ気味のユグドに対し、いつもの様にどこか楽し気に答えるルシフィス。

 一方ルシフィスは、ユグドとは対象的にモンスターに会う事はほとんどなく楽に移動出来ていた。この様子だと、ユグドが戦闘をしている間にルシフィス側から合流出来そうだった。

 ユグドはというと、戦闘自体はそれほど時間もかからずに終わるのだが、どの道を選んでもモンスターと遭遇するのだった。

 アイテムを探すルシフィスにとってはこの状況は嬉しいものなのだが、帰る間際になってというのは、同時に皮肉でもあった。

 二人の距離が漸く近付いてきた頃、通路の先で戦闘をしている様子が伝わってくる。間違いなくルシフィスだろう。ユグドは周囲のモンスターを手早く片付けると、戦闘が起きている場所へと向かう。

 そこには、やはり戦闘中のルシフィスがいた。苦戦はしていないものの、彼を囲むモンスターの数はなかなかのものだった。ざっと見たところ、狭い通路に八匹ほどモンスターが確認出来る。

 数こそ多いが、二人からすればやはり格下の相手。ユグドの加勢も加わり、見る見る内にモンスターの数は減っていく。周囲のモンスターが全滅するのに、それほど時間は掛からなかった。

「とりあえず戻るか」

 周囲にモンスターが居ないのを確認すると、ユグドが“トランスゲート”の魔法を唱え、二人はその場を後にするのだった。

 ユグドとルシフィスはライラックへと戻っていた。

 ダンジョンまでは距離があるものの、他のプレイヤーが売り出すアイテムを探すにはこの街が一番都合がいい。そういった利便性からも、ここ最近はすっかりこの街が二人の拠点となっていた。

 ダンジョンから戻った二人は、人の少ない場所へと移動し精算作業を始める。いつもの様に、NPCに売ってしまうものとオークションに登録するもので仕分けをしていく。

「今回も収穫なしだったね」

「だな。まぁ、最後に大量に出てきたときはログもちゃんと確認してなかったしそっちに期待だな」

「ユグド、それ欲しい」

「そーいや、クエスト用だったっけ?」

 そんな会話をしながらアイテムの振り分け作業が続いていく。

 二人とも所持限界量ギリギリがまでアイテムを持っていたことと――何より、今回の探索では様々な種類のアイテムが出た事もあり、いつもより少し時間がかかっていた。

「こっちはこれで――って、あっ……」

 ユグドは自身のアイテムの整理が終わったところで何かに気付く。

「どうしたの?」

「……出てた」

「は?」

 一瞬、何の事かわからずルシフィスはマヌケな返事を返してしまう。

「指導者の証……出てたわ」

 ユグドはそう言って、指導者の証を見せてみる。

 二人がギルドの結成を目指して一週間。漸く二人の目的は達せられたのだった。


ラシル(以下ラ)「今回は過去編です」

ハルカ(以下ハ)「全五話とか言ってたのに過去編なんか入れて大丈夫なんですか?」

ラ「流石にその辺りのことは作者も考えてるみたいだぞ」

ハ「ならいいんですけど……それでも心配ですね」

ラ「あいつの考えほどアテにならんものはないからな」

ハ「それにしても今回はまた随分と遅かったですね」

ラ「ホントにな……」

ハ「いつも見てくださってる方には申し訳ないです」

ラ「あと、前回の今回のこのコーナーもすいませんでした」

ハ「作者のまさかのうっかりで文章追加でしたからね」

ラ「気付いた人何人いるんだろうな?」

ハ「それでは恒例のキャラクター紹介です~」

ラ「――と、言いたいところなんだが、前回で全員終わってたりするんだよな」

ハ「トラデスさんとかヨシノさんはしないんですか?」

ラ「ほとんどゲストキャラみたいなもんだしな。ここではやらん」

ハ「それじゃどうします?」

ラ「そうだな……よし、今回はギルドの紹介にするか」

ハ「そういえばしてなかったですね」

ラ「今回はオレ達の所属ギルド“空の円舞曲ワルツ”」

ハ「元々は四人の小さなギルドなんでしたよね?」

ラ「そう。で、そこにオレが入って――」

ハ「更に私とソレルが入って合計七人のギルドですね」

ラ「マスターはエルナ、基本的にはまったりギルドだな」

ハ「どこか行くのにもギルドメンバー同士で行くことがほとんどです」

ラ「仲いいからな、ウチの連中は」

ハ「そういえば、知名度はどうなんですか?」

ラ「何気にマスターが結構顔が広かったりするから、マスターの知り合い連中が知ってるって程度だな」

ハ「そんなもんなんですね~」

ラ「普通のギルドなんてそんなもんだ。ウチが小規模弱小ギルドだから特に名前を知られる機会もないしな」

ハ「なるほど」

ラ「今回はこれぐらいだな」

ハ「ですね。では、みなさんまた次回」

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