第1話 二人の日常(2)
前話の続きです。
「あのさあ」
今度は逆に少女の方から声がかかる。先程から少女少女言っているが、そんなまどろっこしい言い方をしなくとも目の前にいるのは言わずもがな俺の実妹である。
「なんだ美代」
代わりに美しいと言う意味が妹の名前だ。意味分からないな。代用する美しさ?美しい代わり?ますます意味が分からなくなってきた。これだから日本語は嫌いだ。英語を見てみなよ。ミドルネームとかかっこよくない?某ライトノベルの登場人物「澤○・スペンサー・英梨々」さんとかさ。一体何の話してるの?
「はあ?名前で呼ばないでよ。本当に気持ち悪いから」
日本語に惑わされている俺の前で可愛い(?)我が妹は非常に不機嫌なご様子だ。一言で表すとすれば、一触即発と言った感じだろうか。おお、スラッと結構いい言葉が出てきた。やっぱり俺は国語はそこまで苦手な訳じゃ…(強制終了)
「じゃあ何て呼べばいいんだよ…」
妹に気付かれぬようそっとため息をつく。何だかいろいろなことが面倒臭くなってくる。
すみません。この話まだまだ続くんです。一話ごとの分量が短くてすみません。次話もよろしくお願いします。感想などもお待ちしています。