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プロローグ2
俺には双子の妹がいる。妹って言ってもほんの少し俺が早く生まれただけ。一卵性の双子の割に顔はあまり似ていない…と思う。
そんな俺たちは仲良く育った。小さいときは何をするにもずっと一緒だった。風邪をひくのも、インフルエンザやおたふく、水疱瘡だって一緒にかかった。そして、普通に成長して普通に思春期を迎え俺たちは他人のようによそよそしくなった。
学校へ行くのもわざわざ時間をずらしたり、廊下ですれ違っても目を合わせないようにした。
いつだったか友達に聞かれた。
「お前の妹って好きな人とかいんのかな」
そんなの俺が知りたいっての。