笑えなくても、笑え
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
ある意味表裏一体だと思ってますよ。
最終的にはマシになるのは、明るく振る舞う事だと思いますが。
「どんなに笑えなくても、話せなくても、笑えるだけの、話せるだけの気力があるなら笑った方が、話した方が良いよ。良いのが全部飛んでっちゃう」
そんな事を言う、人だった。そんな事が口癖の、人だった。
彼女が目上の方と話している。何時もの笑顔も、瞳に宿る光もそこには存在せず、何処か草臥れた年相応の疲れが出ていた。
目上の方は彼女を気遣う様に静かに耳打ちをすると、彼女は突然、電池が切れた様に倒れ込んだ。目上の方の胸元に体を預けると、そのまま安らかな寝息を立て始める。
そんな彼女を目上の方は膝枕して、優しく頭を撫る。
「また無理して笑っていたみたいだから、少し休ませてあげないと」
目上の方はそう仰って、彼女の胴に擦れる。体全体を撫でられても起きる気配はなく、ただ規則的な寝息が続くだけだった。
「無理……してるんですね」
「私の記憶の中では、心から笑ったのは此処数年無いね。心根の奥深くは何時も無表情で此方側を眺めている」
其れを聞いた時、彼女の口癖が頭に浮かんだ。『笑えるなら笑っとけ』、あの言葉は誰かに向けて放っている様で、自分に向けての言葉だったんだ。
……心を許すこと無く、常に気を張り続け、毎日を過ごすのは、一体どれだけ大変なことなのだろうか。
「……後ろ向きな言葉、態度ってね、相手の気力も奪ってしまうから。そうすると周りに味方が誰も居なくなってしまうから」
……分からなくはなかった。後ろ向きな言葉を掛けられると、其れを埋める為に回りが気を使う。気を使って、使って、此方が疲れて離れてしまう。其れを誰よりもきっと分かっている。
「そうするとね、残るのは敵だけ、なんだよ。弱味に漬け込む輩ばっかり。だから福を呼ぶ為に、無理にでも彼女は笑ってる。それが本当になるの信じて」
誰よりも明るい彼女は、誰よりも無理をする、誰よりも強い人だった。
オマケ
福を呼ぶ為に明るく振舞っているんです。すると優しい人が増えるんです。
あぁでも、その明るさを奪おうと、寂しがり屋も寄ってくるんです。
本当は甘えたいのは、愛されたいのは、私の方なのに。
それでも、周り全て敵になるよりは、今の方が絶対に良い。
「たまにはゆっくりすると良いよ」
「……」
「私が病まない程度にね」
以下何でも許せる方向け。
個人の意見飛び交います。私の発言が許せる方のみ宜しくお願いします。
ネガっていると、最初は周り皆、優しいんですよ。
自分の精神第一優先なんで、誰しも当たり前なんですが、そうすると段々と疲れてきて、離れていくんです。
んでもって代わりにやってくるのが、弱味に漬け込む方々です。
心が弱っていると、正常な判断が難しいんですよ。
そうなると骨の髄までしゃぶられます。
虚勢でも良いから強い自分を演じてろ。
そうしたら味方が増える。
でもその明るさにあやかって、自分の傷、寂しさを埋めて貰おうとする人も多いんです。
表裏一体なんですよ。
ネガっても、自分にとって良い人は来ます。
ポジっても、自分にとって悪い人は来ます。
でも相対的見ると、ポジってた方が味方が多い。
ネガったものを置いておくと、味方が減る。
だからそうしてる。
そんな話です。