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「よかったらぼた餅食べませんか?」


「「ぼたもち??」」


あ、この世界にはないんだ。


「もち米を餡子で包んである甘味です!」


ちなみに俺は餡子をもち米で包んで、更にきな粉がかかっている物が好きだ。お供えに買ったのはもち米を餡子で包んだやつだけどな。


「⋯⋯どっから出てきたって問い詰めたいところだな。まぁ食べたいところだが、先にお前の話を聞かせてくれ」


後であげよう。


「えーっと、どこから話せば⋯⋯」


とりあえず最初からでいいか。

なので俺は犬か猫か分からないけど、避けようとして事故にあってからの事を話した。そういえばあの時2匹いたな。まぁ轢いた感じもなかったから多分無事なんだろう。

そして、持ち物がほぼ魔導具化した事も話した。


「っていう訳なんですけど」


「⋯⋯って事は、他の世界の物があるって事か。全部見せてもらってもいいか?」


全部か。ここの机に置けるかなぁ。

あ、テントのキッチンの作業台!あそこなら大きかったはず!


「分かりました!ここだと手狭なのでテントの中に行きましょう!」


「「は?」」


何言ってんだこいつって目で見ないで!!

そんな視線を無視してさっさとテントを取り出した。許可ってどうやるんだ?って思ったけど、あっさりと脳内アナウンスが解決してくれた。


「では、中にどうぞ!」


「「はぁぁぁぁぁぁ?」」


「ふぉぉぉぉ!すごーい!ひろーい!」


ふっふっふ。俺と同じ反応だな!


「あ、土足禁止なので階段前で靴は脱いでくださいね」


「おいおい、これはまたヤバイもん出してきたな。ここまでの空間拡張されたテントは中々お目見え出来るもんじゃねぇぞ」


「ほんとよねぇ、ナニ!このキッチン!?すってき~♡あ、ここが作業台ってやつね。オシャレねぇ」


「兄ちゃん!凄いね!!」


早速作業台に片っ端から出していった。

分かりやすく、魔導具になった物とそれ以外を分けながら。


「ちょっとこの魔導具たちを控えさせて貰うぞ。これで用意する物を変更するかもしれねぇからな」


なるほど。それなら節約にもなるな!


「見た事ない物ばかりねぇ。へぇ、魔導コンロもあるのねぇ」


魔導コンロ?


「あぁ、携帯コンロで魔石で火力調節できるのよぉ。すっごく便利なんだけどねぇ、まぁ料理が出来ないと意味ないわよねぇん」


「よし、控えたぞ。それで合成ってのはどうやるんだ?」


「あ、はい。合成したい物を目の前に置いて、合成って唱えるだけですね」


「ふむ。専用の道具とかはいらねぇのか」


ブツブツと思考の旅にお出かけのようだ。


「まぁお前の持ち物だからな。合成は好きにしてみればいいだろう。それからこの黒い板?箱?は何だ?」


「これはスマートフォンって言って、色んな機能が入ってまして」


スマホの機能をざっくりと説明した。ついでにカメラが使えたから皆の写真を撮ってみた。


「「「おぉぉぉぉ!」」」


「こんな簡単に絵姿が描けるのか!」


「写真っていいまして、ここのレンズを、この丸いところなんですけど、ここを通して見えるところを写し撮る機能です」


ちょっと写真で盛り上がりまくったよ。え?容量?実は俺のスマホの容量、何と1TB。高かった。ほんと高かった。店員さんにも高いですよって言われたよ。就職祝いに親が半分出してくれて買ったんだけど、父さんに大量に音楽入れられたな。


「そういえば、時間経過なしのマジックバックに入れているのに、時計の時間が合うんですよ。何でなんですかね?」


「シン。何でもかんでも俺が分かる訳ねぇだろ」


残念。


「なぁ、この中で売ってもいいってやつがあったら教えてくれないか?魔導具じゃなくてもいいから。同じ物が作れたらアイデア料が入る様にしてやれるしな」


えぇ、俺が作ったやつじゃないのにアイデア料とか。それは流石に⋯⋯。


「ん?でも実際に開発したのはこの世界にはいねぇんだろ?だったらお前が1番目のやつって事でいいんだよ」


「そうなんですね。じゃあそれで。また後で選んでおきます」


「あぁ。頼む。食べ物でもいいからな。ノノがご先祖様から引き継いだ魔導具で、食品限定で成分分析、解析が出来るから同じ様な食品も出来るかもしれねぇからな。後、この土鍋ってやつ。借りる事は出来るか?」


「えーっと、使用者が俺の許可する者ってなってるんで大丈夫だとは思うんですけど」


「じゃあ俺とノノに許可して貰えるか?米を炊く、だったか、それに使えるっていう情報が残っていたんだ」


おぉ!!それは!えーっと、脳内アナウンスさん、トルネさんとノノさんに土鍋の使用許可を!


『許可しました』


「じゃあこの土鍋お預けしておきますね」


「あぁ、ありがとう」


「ねぇねぇ、シンちゃん。アナタ、旅にこのテント使うのよねぇ。もしよかったらモックの荷物も置かせて貰う事って出来るかしらぁ」


「勿論ですよ!」


「ありがとねぇ!んふふ、じゃあついでにお部屋も過ごしやすくしてあげるわねぇん」


「シン兄ちゃんありがとう!」


こうしてジュリアン主体でテント魔改造計画が立てられたのであった。


あ!フリフリとかヒラヒラとかはいりませんからね!!


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