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「こんにちはー」


手の平の皮が剥けまくってる俺はトルネさんのところに来た。困った時のトルネさんだよな!


「おぉ、どうした?」


「いや~素振りしてたら手の平の皮が剥けちゃいまして。薬とかあればって思ったんですけど」


「これは酷いな。ちょっと待ってろよ」


「あらあら、初心者さんによくあるやつですね。グローブはしていなかったんですか?」


カレンさんまだいたんですね。グローブって手袋の事か?


「ほれ、シン。今日はこの薬を塗っておけ。あとグローブだ。次からグローブをしてから素振りをしろ」


おー、真っ黒の手首まである指抜きのやつだ。って皮剥けた上からグローブするの?!


「ありがとうございます」


「んで何でそんな皮が剥けるまでやったんだ?」


「あー、ウルフさんが稽古つけてくれまして⋯⋯」


「わぁ⋯⋯お疲れ様です。ウルフさん、熱血ですからねぇ」


何だろう、ウィリアムさんとウルフさんの似通った感じ。あの、筋肉は裏切らない系の人達⋯⋯。熱血って言葉じゃ足りない気がするよ。



ひとまず家に帰ろう。


「《洗浄》」


薬塗るかな。⋯⋯えぇぇぇ。またアイン村の不思議発動だよ。すぐに治ったよ!!何この薬!!あ、辞典!


【軟膏(アイン村製)】

アイン村で取れた薬草を使い特殊な方法で作成された軟膏。軽い怪我ならすぐ治る。


ホントこの村凄すぎ!!


─コンコンコン


ん?誰だろ?


「兄ちゃん、お風呂行こう!」


あ、モックか。そんな時間か。


「おう、行こっか」




風呂も終わって夕飯だが⋯⋯手の平治ってたら怪しまれるよな。

うーん、ぼた餅でも食べるか。溜まってきちゃってるし。


久しぶりのぼた餅、うまっ!あれ?そういえばここに来てから甘味って食べてない?気がする?

たくさんあるし、毎日補充されるからトルネさん達にも分けてあげよう!


さーて、今日の森田さんは!!

『カップラーメン』

よし!!今日も当たりだ!!



☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★



そんなこんなで朝早く出張ギルドの人達を見送る事になった。


「シン!鍛錬続けろよ!」


「筋肉は友達だぞ!」


「またどこかで会ったらよろしくねー」


「モックく~ん、お姉さん達と行こうよ~」


「各村や街のギルド寄ってくださいね」


「2人とも、また会える日を楽しみにしてるよ」


ってな感じで。危うくモックが連れて行かれるところだったよ。何で?


「よし、行ったな。シンの家に行くぞ」


おぉう、早速ですか。


ジュリアンさんとモックも一緒に来た。それぞれの嗜みバックから椅子。椅子入れておくの、便利だな。


「さて、お前たちのステータスだが⋯⋯ある程度はジュリアンから聞いた。まずはモック、精霊とか精霊界って覚えてたり、何か分かったりするか?」


「全然分かんない⋯⋯です」


「あー、まぁそうだよなぁ」


「えっとね、シンちゃん。モックはねぇ、姉さん達に引き取られた時は記憶が無かったそうなのぉ。身体の大きさからの推定年齢って事でおおよその年齢にしてたらしいのよねぇ。誕生日も引き取った日で決めたんですって」


しかも!実は髪の色も今は赤茶色だけど、最初は銀髪っぽかったらしい。日に焼けたから赤茶色になったんだと思ってたーってんな訳あるかい!!


「そもそも、精霊界ってのはおとぎ話の中の存在だ。昔は精霊術士ってのもいたらしいが、単に魔法でそれっぽく見せていただけっていう噂もあるんだ。まさかなぁ、実在していたとはなぁ」


「でも転移者って事はもしかしたら、俺のように別の世界からって可能性もありますよね?」


「その可能性はあるな。だからこそ余計にモックのステータスは秘匿事項になるな。まぁ12歳でその身長ってのが分からないが、万が一モックが精霊って事になったら、そんな事もあり得るんだろうな、多分。ジュリアン、お前ユーリアから何か聞いてねぇか?」


「んー、姉さんったらあんまりモックの事情を話さなかったからねぇん。ワタシも詳しくは知らないわぁ」


ユーリアさんってのはジュリアンさんのお姉さんか。そういえば行方不明だったよな。


「まぁ分からねぇものはしょうがない。このまま、モックは6歳!2ヶ月後には7歳って(てい)でいこう。精霊魔法も極力誤魔化す方向で!」


「「「りょーかい!」」」


「さて、お待ちかねのシン!」


俺の番だ!どこまで話すか。いや、もういっそ全部話しちゃおうか。


「えーっと、俺の促進(熟練度)ってのは、まんま熟練度が上がりやすくなるスキルみたいです」


「そのまんまって事か。それでも初めて見るスキルだがな」


「それから、合成(魔導具)は魔導具同士を合成して1つの魔導具にするスキルみたいです。これもまぁそのまんまですねぇ」


「そのまんまですねぇじゃねぇ!!ある意味凄いスキルだぞ!!」


あ、やっぱり?でも合成するような魔導具そこまでないんですよね。


「ってお前、試したのか?あー言ってもいいか?」


辞典の事かな。


「いいですよ」


「それなら。鑑定の魔導具とマジックバックを持っていたよな。それを合成したのか?」


「あ、いや⋯⋯他にも魔導具がありまして⋯⋯」


「最初から洗いざらい話してくれ」


よーし、張り切ってご紹介致しましょう!!あ、その前にぼた餅食べませんか?


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