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モックの謎のオパール色の魔法陣。


「これがモックさんのギルドカードです」


あれ?スルーですか!?え?珍しくないの??

ってモックのギルドカードも俺と同じ青味掛かったカードだった。さっきのオパール色何だったの!?


ギンって効果音が聞こえてくるような感じでトルネさんから鋭い視線を頂きました。黙ってろって事ね。たぶん。


「ふぅー。で、では、お、お2人とも、ご自身のカードを見て下さい。カードには、名前とレベルとアイン村が記載されてるのが分かりますか?」


おぉ、確かに名前が【シン】でレベルが【5】⋯⋯。戦闘力じゃなくてレベルが5だったよ⋯⋯。でも体力とか魔力とかは特に書いてないなぁ。


「この記載されている村は、ギ、ギルドカードを更新した場所になっています」


お、少しカレンさんも落ち着いて来たかな。


「ギルドカードは、か、各地の村や街に設置されているGAM、こ、こちらの魔導具ですが、このGAMに置いて更新します。特に料金は発生しません。所在地が分かるようにしておく事で、事件などに巻き込まれた際の足取りを追う手掛かりにしたり、魔物などが襲ってきた時に有力冒険者がいれば招集をかける事が出来るようにするためです」


それ以外にも、万が一被害にあった場合にはギルドカードを通じて補償がされたりするらしい。


「この他にも、各ギルドで依頼を受ける際や、医者にかかる場合にもご提示して頂きます。また身分を証明する物にもなります」


なんだろう、免許証と保険証とマイナンバーカードを混ぜたような仕組みだなぁ。


「ちなみに7歳未満のお子様であれば、親のギルドカードがあれば同様の補償などを受ける事が出来ます」


何で7歳なんだろうって思ったら、7歳からは犯罪を犯した場合には実刑になるそうだ。まぁつまり子どもだけど、扱いは大人と同様になると。マジかよ、子どもの責任能力ってそんなないだろうに。異世界だからかなぁ。


「またギルドカード発行において知り得た個人情報は守秘義務がありますので、一般人に漏れる事はありませんのでご安心下さい!!」


これって俺がこの年までギルドカードを発行していないって事を暗に言ってるんだろうな。


んで、このギルドカードとGAMはお金の入出金や送金以外にも、手紙のやり取りも出来るそうな。もちろん不特定多数ではなく、ギルドカードの番号を交換した人のみ、という事らしい。

荷物をギルドで預かっていた場合にも、〇〇ギルドにてお預かりあり、って教えてくれるんだって。確かにGAMには荷物が出てくるところはないもんな。

後でトルネさん達と交換しておこう!やり方はその時に聞けばいいかな。


「次にギルドで受ける依頼についてです。ギルドにある依頼は住民のお手伝いや薬草類の素材納品と、魔物・魔獣の素材納品、そして討伐依頼があります。あ、あとダンジョン内で手に入る素材などの納品依頼もあります」


へー!RPGみたいだな!


「ですがお手伝いや薬草類の納品以外の依頼に関しては、ギルドカードに登録された過去の依頼達成内容と、ダンジョンタグの色で受ける事が可能かどうかが判断されます。もちろんダンジョンタグをお持ちでない方はそれらの依頼を受ける事は出来ません。え、えーっと、ダンジョンタグの説明は必要ですか?」


「あぁ、一応しといてやってくれ」


「は、はい、分かりました。えーダンジョンタグですが、このような物でして」


言いながら首からネックレスを外して見せてくれた。

2枚式のドッグタグのようだな。色は薄い黒?かな。


「これがダンジョンタグです。2枚あります。このタグはダンジョンで初めて魔物を倒した時に出現します。ダンジョンタグを入手した際はギルドに報告をお願いします。登録職員がいる所でも大丈夫です」


色は、ダンジョン内での成果で、黒→白→黄→赤→青→紫って変わっていくらしい。各色、薄い色と濃い色の2段階あると。

どういう原理かは分からないが、自然に色が変化するらしい。

そして、青と紫は殆どいないっていうか、青は薄い青が数人で、紫に至っては今は1人もいないらしい。

書に書いてあった金色タグは黄色の辺りかな。

あー、この色の並び、何だっけ?記憶にあるようなないような⋯⋯。


「ではこのダンジョンタグを触ってみてください」


あ、話が進んでる。って触れませんけど!?触ろうとしたらスカるって感じ。


「はい、このように他人のダンジョンタグは触れる事が出来ません。触れる事が出来るのは、その持ち主が亡くなった時だけです。森の中やダンジョンの中で発見した場合はギルドに持って来て下さい。所有者の身体が残っていた場合はタグを1枚残して置いて下さい」


自衛隊の認識票と同じ様な物なんだな。


「可能であれば⋯⋯」


カレンさんがタグを咥える動作をさり気なくする。


「あー、分かりました」


流石にモックには言いづらいよな。


「ではギルドカードとダンジョンタグの説明は以上となりますが、何かご質問はありますか?」


「ギルドカードとダンジョンタグを失くしてしまった時はどうするんですか?」


「ギルドカードは料金がかかりますが、各地のギルドで再発行が可能です。ダンジョンタグはそもそも紛失する、という事はありません」


「分かりました、ありがとうございます」


「いえいえ。ギルドでは依頼を受けていなくても素材の買取は行っておりますので、是非ご活用下さい。あと、ダンジョン探索は自己責任になりますのでご注意下さい」


「では、最後にお2人のステータスの確認方法ですが、あ!ちなみにギルドではそのステータスを確認する事はありませんので!!はい、ではまずはギルドカードに魔力を流して下さい。流して反応があれば流すのを止めて下さい。で、その後に《展開》と言って下さい」


魔力を流して、お、ゾワッと。これでいいのかな。モックも出来たみたいだ。


「「《展開》」」


ヒュンって感じに目の前に半透明のパネルが出て来た。


名前、年齢⋯⋯


「「えぇぇぇぇ!!!!」」


って何でモックも驚いてんの!?

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